エピソード45 根元魔法の素質を受け継が無かった身内との距離感
{天から根元魔法の素質を授かりし魔法使いと女魔法使いは、一般人と比べて血を分けた肉親との関係が複雑となる場合が多いが。そなたら五人も身内に対しては、思う所があるようであるな}
壇上の私達五人の記憶と思考を覗かれまして、意志ある魔道具でもある遺失魔道具が頭が中に直接話し掛けて来ていますが。
{それでも個人差はあるようであるな}
私の場合は三十年間帝国軍にて勤め上げられまして、退役軍人として軍人恩給を受給されている魔法使いの祖父が、血を分けた肉親の中では、唯一天から根元魔法の素質を授かりましたので。帝国の地方部にある故郷では、一般人の両親や兄弟姉妹とは、解り合えない部分は確かにありました。
{根元魔法の素質は、ある程度は血統により受け継がれるのは、物質界の住民である人間の間でも、経験則により広く知られているが。同じ血を受け継ぎながら、魔法使いや女魔法使いになれなかった者は、表には出さずとも、内心では蟠りを抱く者が多い}
チラッ。
目線だけを動かして、希望さんと真実さんの様子を窺いましたが。仮面を被られているので、どのような表情をされているのかは解りませんでした。
{つまらん相手であれば厳しい試練を課そうかとも考えていたが、そなたら五人はいずれも興味深いな。さて、誰を主として選ぶべきか?}
輝く金色の光に包まれていますので、箱の中の意志ある魔道具でもある遺失魔道具の形状は視認出来ずにいますが。私達五人の一人を、主に選ぶ事に決められたようです。
{よし。こうしよう。各各好きな装飾品を頭に想い描くが良い}
好きな装飾品ですか?。ヴェレーナさんに言われて、帝都魔法学園に入学して以降は、一年以上に渡り金髪を伸ばして長髪にしていますから。髪の毛を纏める髪飾りがあれば、便利だと思います。
{そなたら五人は装飾品に関しても、異なる利便性を見出しておるな}
私の考え方は、壇上の他の皆様方とは異なっていたようです。




