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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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エピソード32 統治方針次第では死罪となる恐れのある根元魔法

『我々が暮らす帝国は、皇帝陛下を君主にいただく封建制度を政治体制に採用しているので、帝都と貴族諸侯であらせられる皆様方が御治めになられていられる御領地とでは、同じ帝国内であっても適用される法律は異なる場合が多い』


『『はい。帝国騎士ライヒス・リッター様』』


帝都魔法学園の地下施設にて、召喚魔法ヘラオフ・ベシュヴェーレンの講義を行われていられるのは、帝国の君主であらせられる皇帝陛下の直臣の臣下でもある、帝国騎士ライヒス・リッター身分の魔法使マーギアーいの老教授です。


『帝都と皇帝陛下の直轄領においては、安全性に留意さえすれば、我々が暮らす物質界とは異なる次元ディメンズィオーンに存在する、魔界の住民を呼び出し使役をする召喚魔法ヘラオフ・ベシュヴェーレンの使用は認められているが。貴族諸侯であらせられる皆様方が御治めになられていられる御領地では、御領主の方針によっては召喚魔法ヘラオフ・ベシュヴェーレンの使用は死罪となる場合もある』


希望ナディーネさんの御父君であらせられる、男爵バローン閣下が御治めになられていられる御領地内では、召喚魔法ヘラオフ・ベシュヴェーレンを含む根元魔法の使用に規制は無いそうですが。封建制度を政治体制に採用している帝国においては、貴族諸侯であらせられる皆様方の統治方針により法律が大きく異なりますから、帝都と皇帝陛下の直轄領以外では、召喚魔法ヘラオフ・ベシュヴェーレンの使用には細心の注意が必要とされます。


『さて、そうした貴族諸侯であらせられる皆様方の中では、根元魔法に関して御寛容な子爵ヴァイカウント閣下を御父君に持つアンリ卿に、本日最初に召喚魔法ヘラオフ・ベシュヴェーレンの実習を行ってもらうとしよう』


帝国騎士ライヒス・リッター身分の老教授からの指名を受けたアンリ卿は、黒髪シュヴァルツ褐色ブルネットの肌色と対比する、手入れが行き届いている綺麗な並びの純白アラバスター・ヴァイスの歯を見せながら、貴公子然とされた笑みを浮かべられますと。


『はい。帝国騎士ライヒス・リッター様♪』


帝都魔法学園で根元魔法を共に学ぶ、同い年の二年生でもあるアンリ卿による召喚魔法ヘラオフ・ベシュヴェーレンを、私達他の学生は見学する事になりました。

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