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エピソード187 親睦を深める為の余興

『このパビーア鉛筆ブライシュティフトは、何でしょうか?』


帝都の貴族街にあります、ヴュルテンベルク家の城伯ブルク・グラーフ閣下の上屋敷かみやしきで開催されました晩餐会にて提供されました、非常に美味しい料理を食事エッセンを終えましたが。


『あっ。フロリアーヌは初めてなんだ?』


右隣に座るハンナさんが、配られた紙票を手に取られまして。


『この紙票は五行五列のますに、無作為に数字が入っているでしょ?』


私も配られた紙票を取り瑠璃之青アツーア・ブラオの瞳の視線を向けて、ハンナさんの言葉を確認しまして。


『はい。ハンナさんの仰られる通りです』


私が紙票を確認したのを見たハンナさんは、赤茶色ロート・ブラオンの短いツインテールを揺らしながら頷かれまして。


『一定の方法で選ばれた数字と同じ数字を、配られた紙票の中から鉛筆ブライシュティフトを使い消していき、たて・横またはななめの一列の数字を消した人が勝つ、賭博遊戯なんだよ♪』


ふむ?。


『今宵の晩餐会は、天から根元魔法の素質を授かりし魔法使マーギアーいと女魔法使マーギエリンいの親睦を深めるのを目的とされていますから、城伯ブルク・グラーフ閣下による余興よきょうですわね。フロリアーヌさん♪』


左隣に腰掛けていられます、免状貴族エードラー身分の真実ヴェレーナさんによる説明に私は頷きまして。


『確かに親睦を深める為には良い賭博遊戯かも知れません。ヴェレーナさん』


{ヴュルテンベルク家の城伯ブルク・グラーフ閣下は、御自身と同じ魔法使マーギアーいと異性の女魔法使マーギエリンいを、天から選ばれし選良ディ・エリーテの仲間として、連帯感の向上を目的とされていられるようですな。我が主}


帝国は封建制度を政治体制に採用していますから、身分の異なる魔法使マーギアーいと女魔法使マーギエリンいが同じ場で交流する機会は貴重ですので、城伯ブルク・グラーフ閣下は少しでも親睦を深めようとされていられるようですね。髪飾ハール・シュムックり。

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