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エピソード180 四人で着る夜会服

希望ナディーネとお友達は本当に可愛いわ♪』


『…悪ぃな。アタシがお袋に口をすべらせたせいだ』


『御気になさらずに。ナディーネさん』


フロリアーヌの言う通りだよ。ナディーネ♪』


ヴュルテンベルク家の城伯ブルク・グラーフ閣下の上屋敷かみやしきにて開催されます晩餐会の招待状を、私と真実ヴェレーナさんはツヴィングリ男爵バローン閣下の御嫡男様であらせられますカール卿経由で入手をしましたが。ナディーネさんは帝都の貴族街にあります御父君であらせられます男爵バローン閣下の上屋敷かみやしきにて、御母堂であらせられる男爵バローン夫人様に、ヴュルテンベルク家で開催されます晩餐会の招待状を入手可能かと尋ねられましたら。


『前の時はハンナちゃんはいなかったから、四人揃って夜会服を着る様子は本当に可愛いわ♪』


男爵バローン夫人様は御夫君であらせられます男爵バローン閣下との間に、三男一女を儲けられていますが。帝国騎士ライヒス・リッター身分の御子息の御三方は御多忙ですので、帝都魔法学園にて学ぶ女子学生な末娘のナディーネさんが、唯一頻繁に会いに来てくれる本当に可愛い愛娘なのだと思われます。


『ザスキアは別行動で行くから、ヴュルテンベルク家の城伯ブルク・グラーフ閣下の上屋敷かみやしきで会えるかな?』


ハンナさんの言葉に、私は男爵バローン夫人様による指示を受けて夜会服を着付けて下されている、侍女の皆さんの邪魔にならないように小さく頷きまして。


『ザスキア女史の御父君であらせられます帝国騎士ライヒス・リッター様は、外務省勤務の御方ですが。魔法使マーギアーいでもありますから、根元魔法至上主義の城伯ブルク・グラーフ閣下とは、以前から親交があるそうです』


ザスキア女史と御父君であらせられます帝国騎士ライヒス・リッター様は、現在ケーニヒスベルク家の辺境伯マルク・グラーフ閣下が率いられていられます東方拡大戦争を行っている帝国軍と交戦中のザクセン公国の御出身ですが。根元魔法至上主義者であらせられますヴュルテンベルク家の城伯ブルク・グラーフ閣下は、出自を一切気にされずに親交されていられるそうです。


城伯ブルク・グラーフ閣下は、天から根元魔法の素質を授かりし選良ディ・エリーテであるかどうかのみを判断基準とされます、怜悧れいり魔法使マーギアーいの御方ですわね』


ヴェレーナさんの話しに、男爵バローン夫人様は御頷きになられまして。


『判断基準が非常に明確な御方だから、平民身分のハンナちゃんとフローリアンさんを差別される事は決して無い、御寛容ごかんよう魔法使マーギアーいであらせられるわね♪』


成る程。ヴェレーナさんが私を連れて参加をされます、止事無やんごとない身分であらせられる皆様方のつどいとして、ヴュルテンベルク家の城伯ブルク・グラーフ閣下が主催なされます晩餐会を選ばれたのは。根元魔法至上主義者の城伯ブルク・グラーフ閣下による晩餐会ならば、地方部出身な平民身分の村娘である私でも、貴族諸侯であらせられる皆様方の社交界に慣れる最初の一歩として最適であると御考えになられたようですね。


{そのようですな。我が主}


『楽しんで来てね。ナディーネ♪』


『…ああ、そうするよ。お袋』


ナディーネさんも大切な幼馴染みであるハンナさんと一緒ですから、内心では晩餐会を楽しみにされているのかも知れません?。

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