表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
176/448

エピソード176 非常に良好な父子関係

『この建物が幼年学校カデッテン・アンシュタルトなのですね?。カール卿』


『はい。フロリアーヌ女史。兵士ギュンターや他の学友と共に寄宿生活を送りながら学んでいる幼年学校カデッテン・アンシュタルトとなります♪』


飲食店ガスト・シュテットにて貴族街にありますヴュルテンベルク家の城伯ブルク・グラーフ閣下の上屋敷かみやしきにて開催されます晩餐会の招待状を受け取りましてから、カール卿と真実ヴェレーナさんと私の同い年の男女三人で歩きながら、幼年学校カデッテン・アンシュタルトの建物の正門前まで歩いて移動をして来ました。


幼年学校カデッテン・アンシュタルトは、ヴェレーナ女史とフロリアーヌ女史が学ばれていられます男女共学の帝都魔法学園とは異なりまして、男子校でもあります』


カール卿による御説明に対して、ヴェレーナさんと私は頷きまして。


『やはり帝国の君主であらせられます皇帝陛下の軍隊である帝国軍は、男性が多数派なのですね』


私の話にヴェレーナさんが笑われながら。


『帝都魔法学園にて、治癒魔法ハイル・ツァオバーの講義を担当なされていられます、憲兵隊を古巣とされる帝国女騎士ライヒス・リッテリン様のような女傑も一部には居られるようですわね。フロリアーヌさん♪』


治癒魔法ハイル・ツァオバーの講義を担当されていられます老女教授は、憲兵隊の副総監であらせられますケルン家の伯爵グラーフ閣下とも、旧知の間柄のようですけれど。魔法使マーギアーいと女魔法使マーギエリンいという、天から根元魔法の素質を授かりし選良ディ・エリーテの帝国軍人の皆様方の間には、身分や性別の違いを越えた繋がりがあるのかも知れません?。


『父上もかつて共に戦われた戦友の皆様方の話しを、楽し気に御話になられます。ヴェレーナ女史にフロリアーヌ女史』


カール卿の御父君であらせられますツヴィングリ男爵バローン閣下は、単身にて異国のシュヴァイツ共和国のゾロトゥルン州から帝国に移住されまして、平民身分の傭兵ゼルドナーから帝国騎士ライヒス・リッター身分となり、今では御領地と領民を御治めになられる貴族諸侯となられた、立志伝中の御方です。


{封建制度を政治体制に採用している帝国において、生粋きっすい帝国之住民ライヒス・ビュルガーの平民身分でさえ皇帝陛下から爵位を叙爵じょしゃくされる例は殆どありませんが。ツヴィングリ男爵バローン閣下はそれに加えて異国出身ですから、誰も異論を挟めない程の多大なる功績を挙げられたのですな。我が主}


『私の祖父は退役軍人ですが、現役の軍人だった当時の事は孫娘エンケリンの私にも話しませんから、カール卿が羨ましく感じます』


非常に良好な父子関係を築かれていられると感じますカール卿は、私の感想に対して嬉しそうな満面の笑みを見せられまして。


『はい。フロリアーヌ女史。父上は息子ゾーンの私を非常に大切にいつくしんで下されます♪』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ