表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
173/453

エピソード173 掛け替えの無い大切な幼馴染み

ハンナさんは、本当に交友関係が広いと感じます』


『えっ、そうかな?。フロリアーヌ


閉店間際の生菓子屋コンディトライにて、見切り品をお得な価格にて購入された幸せそうな表情をされていますハンナさんと、魔道具の街灯がいとうの明かりが照らす夜の帝都の街路がいろを並んで歩きながら。


『ハンナさんが居なければ、私は今でもザスキア女史の事をその他大勢の一人としか認識していませんでした。彼女との関係を修復する機会を作って頂けた事に、心底よりの感謝の気持ちを抱いています』


嘘偽りの一切無い、本心からの私による感謝の言葉を聞いたハンナさんは、明るい笑顔を浮かべられまして。


『フロリアーヌとザスキアは、放ってはおけないと感じさせるからね♪』


ふむ。私とザスキア女史は、放ってはおけないですか?。


{我が主とザスキア女史の間で、帝都魔法学園で共に根元魔法を学ぶ同い年な女子学生の女魔法使マーギエリンいであるという以外に、何か共通点がありましたかな?}


『私もそうなんだけれど。希望ナディーネに引っ張ってもらえると、多少の無茶でも出来るんだよね。フロリアーヌとザスキアも、背中を少し押してあげれば良い友達になれると思ったから♪』


ハンナさんは本当に良い人です。ナディーネさんが幼馴染みを大切にされる気持ちが、少しだけではありますが理解する事が出来たように感じます。


『ナディーネさんが少し羨ましくも感じます。ハンナさんという素敵な幼馴染みが居るのですから』


『美人なフロリアーヌに真顔で言われると少し恥ずかしいけれど。ありがとう♪』


止事無やんごとない身分であらせられます、貴族諸侯の男爵バローンの爵位の御父君の令嬢フロイラインな末娘として生まれたナディーネさんにとっては、同い年で同性の幼馴染みであるハンナさんは、掛け替えが無い大切な存在であるとよく解ります。


腕輪アルム・バンドの主には、御父君であらせられる男爵バローン閣下が御治めになられていられる御領地に隣接をする、レバークーゼン家の子爵ヴァイカウント閣下の御令息様のアンリ卿も居られますが。同性な幼馴染みの女魔法使マーギエリンいである存在は、他家の貴族諸侯の家門に生まれた止事無やんごとない身分の魔法使マーギアーいとは大きく異なるようですな。我が主}


貴族諸侯であらせられる皆様方の社交界を気にせずに済む、平民身分のハンナさんの存在は、ナディーネさんにとっては本当に大きな心の支えとなっているのだと思われます。髪飾ハール・シュムックり。


『ねえ、フロリアーヌ。ナディーネもそうだけれど、意志ある魔道具でもある遺失魔道具との、脳内会話である念話に集中していると。知らない人から見ると、何を考えているのか解らないという印象を与えるよ』


『失礼をしましたハンナさん。私にとっては髪飾ハール・シュムックりとの念話は、思考を整理して纏めるのに非常に役立つのですが。帝都魔法学園の学生寮シュトゥデンテン・ヴォーンハイムの自室で、独りで過ごす時に集中的に行うべきですね』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ