表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/449

エピソード148 防御不可能

原子核崩壊アトーム・ツェアファル』『バリンッ、バシュウッ』


退役軍人である祖父から理論だけは学んでいました、根元魔法の原子核崩壊アトーム・ツェアファルを標的に目掛けて発動をしますと。私の周囲に展開をしていました不可視の障壁である魔法障壁マーギッシェ・バリエーレを粉砕して、そのまま直進して命中した標的を完全に消滅させました。


『パチッパチッパチッ』


『お見事ですわね。フロリアーヌさん♪』


光り輝く魅力に溢れる真実ヴェレーナさんが、拍手をされながら満面の笑みにて称賛されますと、非常に嬉しく感じます♪。


『えっ、えっ。今の何。魔法障壁マーギッシェ・バリエーレを粉砕して、私の火槍フォイアー・ランツェに耐えた標的を消滅させたけれど?』


ハンナさんが何が起きたのか解らずに混乱されますと、希望ナディーネさんが仕方がないという表情を御浮かべになりつつ、深い気持ちを込めた藍色ドゥンケル・ブラオの瞳による眼差しを、大切な幼馴染みであるハンナさんに対して向けられまして。


原子核崩壊アトーム・ツェアファルだ。香水パルフュームびんによる、一時的な魔力マナ強化無しにいつでも放てる女魔法使マーギエリンいなら、平民身分の生まれでも爺さんが働く軍務省に尉官の少尉として即座に採用される、一撃必殺の防御不可能な攻撃魔法だ。ハンナ』


『防御不可能って…』


『先程にヴェレーナ女史が標的に向けて放たれた死之舞踏トーテン・タンツは、命中さえすれば人間でも動物でも必ず命を奪う即死魔法ですが。フロリアーヌ女史が放たれた原子核崩壊アトーム・ツェアファルは、防御不可能な上に、火槍フォイアー・ランツェのように要塞の城壁も貫通をします。ハンナ女史』


私が周囲に展開した魔法障壁マーギッシェ・バリエーレに突進されて、気絶して倒れ込まれたザスキア女史を診ていられました教授ですが。ザスキア女史が意識を取り戻したの確認されて、私達への講義を再開されました。


魔法障壁マーギッシェ・バリエーレでも防御が出来ませんから、原子核崩壊アトーム・ツェアファルは回避して避けるか、相手が放つ前に先手必勝で倒すしか対処方法が無い、文字通りの一撃必殺の根元魔法となります』


教授による講義内容に、受講している学生達は成る程と納得した表情にて頷かれまして。


『回避可能という事は、敵による攻撃の命中精度を下げる眩惑ブレンドゥングは、原子核崩壊アトーム・ツェアファルに対して有効な対策となるのですね。教授』


魅了効果が付与された私に対して見蕩れていられましたアンリ卿ですが、レバークーゼン家の子爵ヴァイカウント閣下の御令息様として、意識を帝都魔法学園にて根元魔法を学ぶ魔法使マーギアーいへと完全に切り替えて質問される姿は、素直に素晴らしいと感じます。


{止事無やんごとない身分であらせられます、貴族諸侯のレバークーゼン家の子爵ヴァイカウント閣下から、奴隷腹の庶子でありながら正式に認知されただけの事はありますな。我が主}


子爵ヴァイカウント閣下が、アンリ卿を正式に認知をされてレバークーゼン家の一員とされたのは、間違い無く英断だったと思います。髪飾ハール・シュムックり。


『はい。その通りですアンリ卿。ただ眩惑ブレンドゥングは、命中精度を低下させるだけですから、原子核崩壊アトーム・ツェアファルを必ず回避する根元魔法ではありません』


原子核崩壊アトーム・ツェアファルは命中さえすれば、人間でも動物でもガーゴイルでもゴーレムでも消滅させる、防御不可能な非常に強力な攻撃魔法となります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ