表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/450

エピソード145 共通する見解

真実ヴェレーナさんは普段から非常に魅力的な女性ですけれど、ザスキア女史が古物市にて購入されました魔道具である香水パルフュームびんを使い、一時的に魔力マナを強化された副作用としての魅了効果が加わりますと、光り輝いて見えます』


『ありがとうございます、フロリアーヌさん。非常に嬉しく思いますわ♪』


銀白色ズィルバー・ヴァイスの髪の毛と、緑青色ギフト・グリュンの瞳をされていられますヴェレーナさんは、地方部出身の平民身分の村娘に過ぎない私に対して、非常に親切にして下される優しい女性ですが。今の彼女の美しさは…。


『ブンッブンッブンッ』


『まあ、気持ちは解る。アタシもハンナを見ていて、抑え込むのが難しい衝動に駆られたからな。フロリアーヌ』


雑念を払う為に、ヴェレーナさんに言われて一年以上伸ばしている金髪ブロンデス・ハールを激しく左右に揺らしながら、頭を振りますと。大切な幼馴染みであるハンナさんの方を見ないようにされている希望ナディーネさんが、気持ちは解ると声を掛けて下さいました。


『どちらかというと、ヴェレーナがフロリアーヌに対して抱く気持ちの方が重いように感じていたけれど。フロリアーヌも別に嫌な訳じゃなかったんだ』


周りの事を良く見ていられまして、細やかな気遣いの出来るハンナさんによる指摘を聞いた私は。


『私自身が一番驚いています。ハンナさん』


{魔道具である香水パルフュームびんによる魅了効果が切れた後も、我が主が首飾ハルス・ケッテりの主に対して、今抱いているのと同じ感情を持ち続けるかにより、本心が判明するかと思われますな}


意志ある魔道具でもある遺失魔道具の髪飾ハール・シュムックりによる、冷静な見解が、魅了効果により私自身が正常な判断を下せているのか怪しくなっている現状では、非常に助かります。


『ナディーネさんの腕輪アルム・バンドは、念話で何と言われていますか?』


ナディーネさんに対して、瑠璃之青アツーア・ブラオの瞳による視線を向けて尋ねますと。彼女は自らの右手首に装着されている腕輪アルム・バンドに、藍色ドゥンケル・ブラオの瞳による眼差しを向けられながら。


『多分フロリアーヌに対して、髪飾ハール・シュムックりが話しているのと同じ内容だ』


私の髪飾ハール・シュムックりと、ヴェレーナさんの首飾ハルス・ケッテりと、ナディーネさんの腕輪アルム・バンドは、元は一つの意志ある魔道具でもある遺失魔道具でしたけれど、異なる個性があるようにも感じられますが。魅了効果に関しては、見解が共通しているようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ