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いつまでも世界を壊さずにいて

朝にはいつも近所の犬が大きい声で鳴いて

「また、学校か……」って制服に着替えて家を出る。

春にはあの通り沿いに桜が綺麗に咲いて

冬になれば、高橋くん家のガキが雪だるま作る。


それが彼の世界だ。

それが彼の世界なんだ。


朝起きてすぐ、決まってお気に入りのブルース流して

高鳴る鼓動のまま、イヤホンでまたブルース聴いて

帰りは夜、一人で電車に乗り、ブルースを聴いて

チャリ乗って家まで、ブルース聴いて、コンポに変更。


それが俺の世界だ。

それが俺の世界なんだ。


首吊って見つかった。それが彼女の結末だった。

手首切って死んだ。それが少女の結末だった。


漫画家になって夢を与える。それが彼女の世界だった。

パティシエになる夢を叶える。それが少女の世界だった。


誰もが世界の中に生きていて、一つの世界を持っている。

それは全部君のモノだよ。間違いなく君の世界だから。


それが世界だ。それぞれの世界だ。

それが世界だ。それぞれの世界なんだ。


いつまでも世界を壊さずにいて……

いつまでも世界を壊さずにいて……




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