表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

旅立ちとは

さらば、生まれた街よ。

さらば、全ての世界は此処である事。

それは変わらずに、俺は街を出て行く。


ねぇ、楽しかったよね。あの魚屋の親父さんはいつも元気で。

そういえば、そんな事もあったっけ? もう大分、前の話

俺が家出してさ迷ってる時、商店街の人達はちゃんと話聞いてくれて

本当に嬉しかったんだよ。まぁ、そんな事件は三回くらいで止んだね。


いろいろ、思い出は溢れるくらいで

今、居ろ。そんな父の言葉を越えて

俺は街を背負って行く。


さらば、生まれた街よ。

そこには愛があって、繋がりがあった。

さらば、育った故郷よ。

あの商店街を走り抜けて、始発の電車を目指す。


なぁ、皆は俺がいなくなってどう思う? 寂しいかな? 哀しいかな?

その他、いろいろな感情があるけどさ、どうか「嬉しい」でありませんように。

母さん、父さん、今回の家出はちょっと違うけどさ、まぁ、聴いてよ。

こんな詩で、へっぽこなメロディーで、それでも想いが乗った唄が


今、此処に有るからさ。


あぁ、こんな時がくる事は分かっていたけど……

あぁ、どんな時だってこの時の事を思い出して。


さらば、生まれた街よ。

そこには愛があって、繋がりがあった。

さらば、育った故郷よ。

今日はこの街の為に、商店街の為に、住民の為に


歌われる唄が流れているよ。


さらば、生まれた街よ。

さらば、全ての世界は此処である事。

それは変わらずに、俺は街を出て行く。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ