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最期とは

公園の通り沿いで野良猫一匹死んでた

それで終わり? これは……もう終わり?

涙が出ない程に呆気ない。あぁ、もういない。


望遠鏡で眺めた一番綺麗な星は消えた。

それで終わり? これは……もう終わり?

涙が綺麗に輝く星の様。あぁ、もう死のう……


見て。来て。見て。来て。

この街の夜はさぁ、静かで良いもんだろ?

見て。来て。見て。来て。

泣く時は泣いてもいい。とりあえず俺は笑っているから。


ねぇ、あとで一緒に笑おう。

ねぇ、あの星が見える時ね。


生まれ育った街に背を向けて此処にいる。

それが恩返し。俺の名で街に恩返し。

みんな綺麗に見えるよ。良い笑顔の為に……


見て。来て。見て。来て。

この世界は汚くて、素晴らしい世界だね。

見て。来て。見て。来て。

死ぬ時は死んだっていい。途中で死ぬ必要ないでしょ?


ねぇ、君はまだ先走りだよ。

ねぇ、あの星になれる時にね。


嘆いたって。ねぇ、此処は思い通りにいかない場所。

穢れた姿で……さぁ、綺麗に汚れて生きていこうか。

最期だってあるよ。途中に最期はないよ。だからやめて。

手首の傷治して。ねぇ、見てこの世界を。ねぇ、来てこの街に。


見て。来て。見て。来て。

間違いは何度だって良い。素晴らしく汚れて。

さぁ、見て。来て。見て。来て。

無駄な足掻きも何度だって良い。無意味なもんなんて無い。


ねぇ、この世界に君がいる事で

ねぇ、この世界に僕がいる事で

ねぇ、この世界に終わりが一つ増えて

ねぇ、この世界に光が一つ増えるよ







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