いきなりの展開です。
【藤吉郎】
武士を憧れて織田 信長に仕えようと情報を集めていたら今は熊浜の地が熱い!!との情報だ。
俺が人の多さに驚いた津島よりさらに栄えているという事だ。
1回、熊浜に行ってから武士になろう!!
そう思い、熊浜にやって来た。ハッキリ言って凄い!!
熊浜を散策していたら「泥棒!!」と聞こえ振り向くと青ざめた顔で追いかける男、盗んだ金で豪遊する事を想像して顔をニヤケさせながら逃げる男。
逃げる男に足を出し、引っ掛けると男は見事に転倒したので取り押さえる。
青ざめた顔の男が追いつき盗まれた物を回収して俺にペコペコ頭を下げてお礼を言う。
すぐに治安維持隊の兵が駆けつけて来て泥棒を引き取って事情聴取をされたがすぐに解放された。
帰ろうとしたが引き止められた。
青ざめていた男とは違う男がいた。いつの間に?
気配を感じなかった…
男は【伊藤 忠兵衛】と名乗ったので俺も【藤吉郎】と名乗った。商人らしく、従業員が助けられた事を改めてお礼を言われた。
今日は我が家に泊まってくれと言われたので泊まる事にした。俺も余り持ち合わせが無いのでなるべく節約したいからな。
夕食の時に色々な話をした。
熊浜の地に来てしばらく熊浜で自分を試したいと思い仕事を探すつもりと話したら、では私の店でしばらく働いてみれば?と言われたのでしばらく働く事にした。
数日後、忠兵衛様の荷物持ちをしていたが街中で少年と話し込んでいる…
少年の横にはお供の方がいてたまに会話に入っている。
少年は話しながら俺の方を見ている。そして忠兵衛様に何かを尋ねて忠兵衛様は1回俺の方を見てまた話し合う。
俺の事を話しているのか?めっちゃ気になる…
少年が俺を見ながら手招きをしている。
何だ?俺を呼んでる?何の用だ??
「俺も一応武士なんだけど、とりあえず仕官してみる気ない?」
へっ?何言ってるの?仕官??
忠兵衛様に目で助けを求めるが残念…
諦めて仕官しろ!!と頷かれた。
「とりあえず仕官させて頂きます。」
仕官?武士として?雑用として??
この少年に??誰なの??
このまま少年達と一緒に行動?
えっ!!俺、このまま忠兵衛様とお別れなの?
俺の荷物は?後日なの?
俺、忠兵衛様に文句の1つも言いたいんだけど!!
少年と一緒に歩き出し少年が名前を名乗ろうとした瞬間
男がぶっ飛んで来た。しかも5人も同時に…
人ってこんなにぶっ飛ぶんだ!!
飛んで来た先を見たらご老人が2人いて男達を睨んでる。あの2人が5人をぶっ飛ばしたのか?
奥に3人がお茶を飲んでいた。
5人と合流して合計8人で行動をする事に。
屋敷はすぐそこだから屋敷に着いたらみんなを紹介しようと少年に言われ移動を開始。
着いた所は熊浜城…しかも門番に声を掛けながら入って行く。嘘だろ!! ありえないだろう…
城内に屋敷という事は相当な身分がある方だろう。その
方の息子様か?
そこに少年に駆け寄る少年が城代の浅井 斎宮助様が戻りしだい出向くので屋敷で待っていてほしいと言っているとの事を告げていた。
少年の正体を色々考えながら屋敷へ向かう少年の後を追う。もう、思い当たる人物は1人しかいないが、そんな人物がこんな自分に仕官を進める理由がわからない。
少年は仕官とはっきり言った!!使用人として雇うのでは無く、仕官。つまり武士として雇うという事だ。
俺も武士になれるのか?しかも俺の思い当たる人物【鬼人】【熊狂いの脳筋】【本願寺の天敵】【無慈悲な異端児】【百鬼夜行の主】など多数の異名を持つ【浅井 新九郎】様だ。
しかし目の前の少年からはそんな異名は全く感じられないのでやっぱり違うのか?
名を聞いたらやっぱり【浅井 新九郎】様だった。
考えるより先に気付いたら平伏していた。
やった!!やった!!俺は勝ち組だ!!
平伏しながら俺が頑張って喜びを身体の内に抑えた。
新九郎様が自ら部屋に案内してくれた。
夜になったらみんなに紹介するとの事。俺の荷物はもう取りに向かわせているそうだ…
いつも誤字、脱字の指摘ありがとうございます。




