どちらに攻め入るか迷うんです。
風呂上がりの冷やした牛乳はやはり美味い!!
隣で景政も一緒に牛乳を飲んでいる。
そこへ源助がやって来て松山 重治から非公式に会談したいと嘆願されて部屋で待っているとの事。
しょうがない…会うか。
部屋に向かうと笑顔で迎えられた。そのまま座って話を始める。
まずは風呂と食事を絶賛していた。
風呂はわかるが食事は京の方が良い物食べてるだろう?
と思ったが、そう言えば色々と前世の料理を思い出して料理人達と試行錯誤を繰り返していた。
昨日のメニューは天ぷらだったそうだ…
天ぷら、美味しいよね!!
清酒も昨日は飲み放題で嬉しかったそうだ。
商人を通じて購入できるが大量入手は難しいので昨日はついつい無理して飲み過ぎたとの事。
そんな雑談も終わり、真剣な視線をした重治がこの後、浅井はどこへ向かうのか?と訊ねてきた。
俺は面倒くさい京へ向かう気は無い。
将軍家と関わったり、三好と敵対する事はするつもりは全く無い。
三好とのパイプを作っておきたい気持ちも有るから流れに任せてみるかな…
答える必要は無いが、答えてみるか…
俺の意見としてと強調して大和国と伊勢国に目を向けている。でも大和国には畠山 政国が勢力を伸ばしているのでどうしようかな?三好と畠山は同盟関係だよね?
三好とは敵対したく無いので京には興味が無い。
出来れば将軍家とは関わりたく無い。
こんな感じで告げてみると重治はうん、うんと笑顔で頷いていた。
そんな重治にもう一度、子供の戯言だからね!!と念を押しておいた。
重治は仮定の話として、もし浅井が大和国に攻め込んでも三好は関わらない。畠山から援軍の依頼があっても三好は兵を出さない だろう。と俺に告げた。
その後、雑談をして俺は部屋を出た。
歩きながら俺は考える…
畠山には今、俺が滅ぼした六角 義賢と武田 信豊が逃げ込んでるから大和国に攻め込んだら絶対に兵を出して来るな…
大和国は【筒井 順昭 】がほぼ支配していたが亡くなり、【筒井 順慶】が叔父の【筒井 順政】を後見として当主になった。今の年齢は5歳だ。
家臣達が揺らいでいるので調略すれば浅井に付く者も出て来るだろう。
藤林 長門に大和国を任せてあるので調略を命令しよう。
興福寺など社寺仏閣が大きな力を持っている国だな。
伊勢国は【北畠 晴具】が支配しているが【長野 藤定】が長野城を拠点に北畠と争っている。また、【関 盛信】が亀山城を拠点にしている。
盛信は蒲生 定秀の娘を正室にしており、浅井に付くよう定秀が調略をしている。
服部 半蔵には伊勢を任せているが【北勢四十八家】の調略を命令する。
北伊勢の大小四十八家の豪族の事をそう呼ぶ。
調略次第でどちらを攻めるかを決めるかな。
翌日、重治は観音寺城を後にし、小谷城へと向かった。
斎藤 利三は俺の家臣にならないか?と誘ったら家臣になった。よっしゃ!!
いつも誤字、脱字の指摘ありがとうございます。