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おお、心の友です。

陣中の俺の前に3人の僧が連れてこられた。

堅田御坊の指導者達だ。


そう、俺を睨むなよ…

お前らが堅田まで来いと書いたからわざわざ兵を率いてやって来たのに…


とりあえず、話を聞こう。

うん、罵倒と恨み言しか言わないな…

僧ならば、ためになる話を聞かせてくれよ…


延暦寺が俺の敵になった事でしてやったりな顔をしているのが腹が立つ。

しかも本願寺が間に入って和睦の仲介をしても良いと上から目線で…

よし、面白そうだからこいつらを使者に出してみよか。

延暦寺への降伏条件を書いた書状を持たせて行かせてみた。


延暦寺から使者が来たので延暦寺で修行していた【宮部継潤】を呼んである。


3人は首だけになって戻って来た…あいつら何をした!!


使者達は継潤の知り合い達だったらしいので会談前に旧交を温めてもらった。ほんの気遣いです。

一応、家臣達には延暦寺を焼き討ちすると宣言しているので継潤もその事は知っている。


暫くして継潤が戻って来たので事情を聞いた。

どうやら3人は本願寺が延暦寺を助けてあげるから私たちが援軍を呼びに行くからその間、持ちこたえるようにと上から目線で話し、私達に先払いで報酬を払う事。

浅井は仏敵だから必ず滅ぼさなければならない!!


要は金だけ貰って裏から逃げようとした訳だ…

俺の書状は渡されなかったらしい…

思っていたよりも酷い結果だ。

そりゃ、首だけになるはずだな…


会談が始まり、俺は降伏の条件を提示した。

武力解除と滋賀郡の領地の浅井への譲渡だ。

僧兵達は望めば浅井の兵として雇う事を説明した。

あと、この条件を蹴ったらそのまま焼き討ちを行う事を殺気を放ちながら告げる。


継潤は使者達と延暦寺に使者として行ってもらう。

命の心配があるが継潤が自分から言い出した事で俺は許可した。


結果はすんなりと和議はなった。

意外だった。武力解除を絶対に拒否すると思っていたからだ。延暦寺は武力を背景に朝廷、時の権力者に楯突いてきた歴史があるからだ。


本陣を引き連れて延暦寺に入った。


身なりの良い僧が出迎えてくれ、両サイドには僧兵が並んでいるが僧兵達は俺に対して殺気を放っている。

その挨拶に対し、おれは全力の殺気を僧兵に放った。


半分の人数が怯んだ。何人かは腰砕けになり尻餅をついている。気にせず僧の所まで行き建物内に案内される。


俺だけが指定された誰も入室を許されない部屋に入る。

部屋の中が見えないように1の襖と2の襖があり、1の襖を開けて入り、閉めてから2の襖を開けて室内に入るようになっている。

部屋の中には天台座主(住職)の【応胤法新王】が待っている。


部屋に入るとそこには…

マジか…


クマさんグッズがいっぱいだ!!

熊浜、熊川で売っていたゆるキャラグッズがとにかくいっぱい。


どうやら部屋の主はクマさん好きなようだ!!

良い奴決定だ!!

グッズを見回していたら

「お主がこの熊の細工品を売り出すのを考えたのか?忠兵衛から聞いたぞ。」


俺に声をかけてきた人物に向いて頭を下げようとしたが堅苦しい挨拶は嫌いだと言い拒否された。

そしてクマさんグッズについて語り出した…

そのまま2人で語り合った。楽しい!!


暫くして我に返り、なぜ和議に応じたのか問うたら笑顔で


「熊好きに基本、悪い奴はおらん!!話せば分かってくれる。それに勝つ見込みは無かったしな。焼かれとう無いわい!!」


と言い放った。


延暦寺とは出来るだけ仲良くしていこう。

















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