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義弘との再会です!!

島津 義弘からの返事を待つ間にまたもや大口城の俺の所に客が来た。


流石に俺も頭を抱えた…

何しに来てるんだよ…


目の前には嬉々として竹刀を振るう前将軍である足利 義輝がいる…


全ての武芸者たちが俺の所に来たので立ち会う強者がいないから追いかけて来たそうだ。


自分の立場を考えろと言ったが周りの家臣、武芸者たちから俺はお前が言うな!!との視線を浴びた。


もちろん、ぼこぼこにしたのだが明らかに腕が上がっている。とにかく粘るようになったので俺も嬉しくてついつい追い詰めて行くと義輝はブツブツ呟きながら竹刀を何度も素振りして自分が納得してから俺にまた挑んで来る。


やはり、人の成長を感じるのは嬉しいな。

義輝は前まで考える前に身体が勝手に動くので何も考えず身体が動くままに刀を振っていたが他の強者を見て、感じて考える事を自然にする事になったのだろう。


自分でもその変化にまだ、気付いていないみたいだ。


義輝の扱いをどうするか考えながら真田 昌幸に視線を向けても不自然全開で視線をそらす…

詰め寄っても俺に任せると言うだけで、しまいには竹中 半兵衛殿と黒田 官兵衛殿が何とかしてくれるでしょうね。と乾いた笑いで言う始末だ。


俺は前向きに多分軍師3人は義輝を九州攻めに上手く使うつもりで色々裏で動いているだろうと考える事にして修練に励む事にした。


因みにこの日から犬童 頼安とその部下数人も修練に合流する事になった。


水俣城から大口城まで義輝の護衛と案内の為に一緒に来たそうだ。

水俣城から離れて大丈夫なの?と聞くと半兵衛殿がいるから問題無いと言うけど半兵衛は浅井の人間だよ?


相良の城なのに問題無いの?とさらに聞くとそんな事どうでも良い事です。と言われてそれ以上は何故か聞かなかった…


修練を毎日続けて数日後に義弘からの返事が来た、と言うか本人がやって来た!!

俺が休暇が終わった事を知って島津当主の島津 義久に会って欲しいと直談判だ。


今回は義弘と川上 久朗に加え【新納 忠元】も一緒にやって来た。


一目でわかる…忠元は戦闘狂だ!!

まあ、薩摩人自体が戦闘民族みたいな所が有るからな…

偏見な目で見るなとか言われると思うけど。


忠元が落ち着かないのでとりあえず修練場へ行ってが刀で語ろう。


義弘も喜んで修練場へ向かっているが久朗は引きつった顔をしながら渋々と修練場へと向かう。


修練場では義弘が卜伝のおじいちゃんを発見して挑んで行ったがもちろん返り討ちにあったが何度も立ち向かっている。

卜伝のおじいちゃんの名声は遠く九州まで轟いているので義弘はこの機会にと体力の続く限り立ち向かうつもりだ。


一方忠元は自分の直感を信じて自分より強い者と思う者に次々挑んで行っているが一向に勝てない。

しかし忠元は世の中にはこうも強者がいるのかと笑いながら次々と相手を変えて挑んでいく。

島津での忠元は挑まれる側だったので久しぶりの挑戦者の立場を楽しんでいた。


久朗は渋々修練場にやって来たが悲しい事に久朗も戦闘民族なので刀を持つと闘争心に火が付く。

片っ端から襲いかかっている。


皆が満足した頃に修練場に座り込み俺、源助、昌幸、義弘、久朗、忠元の6人で話を始める。


義久との会談を行うとして会場をどこにするかの話になったが俺が桜島を見たいから島津の居城である内城に行きたいと言い出したら他の5人は何を言っているんだ?と言う目付きで俺を見る。


島津の領国は薩摩国の1国のみ、それに対して浅井の領地は九州、関東、東北を除いた全てだ。


その浅井当主が島津の居城へと赴くのは流石にまずいと皆は言うが俺は桜島を見たい!!


結局、島津の菩提寺である福昌寺で会談場所にする事になったが皆の表情は優れない。


久朗は会談の準備の為に一旦戻り準備が整ったらまたやって来るそうだ。


ちょっと待て!!義弘と忠元の2人はどうするんだ?

人質として大口城に居るの??


こちらに人質を取る理由が無いのだけど…


こうして義弘と忠元はしばらくの間俺たちと一緒に修練する事になる。


ここは相良側の城なのに浅井と島津の男たちが一緒に修練している……


まあ、気にしない事にしよう。










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