大口城到着です!!
川上 久朗がぼこぼこにされながらも満足気な島津 義弘の首根っこを掴み引きずりながら俺たちの前から去って行こうとしていた。
義弘は抵抗せずに大人しく引きずられているが思い出したかの様に兄上と会って欲しいと言われた。
【島津 義久】の事だよな?と思いつつ確認するとやはりそうだった。
今は休暇で旅行中だから仕事はしないと断ると義弘は個人としてまた会いたいと言い出したので大口城に寄った後なら良いと承諾した。
とりあえず前線の馬越城にいるから用事が済んだら来てくれと言われた。
それに対し俺はいつまで大口城にいるかわからないから義弘に好き勝手に動いていて良いと告げた。
どこにいてもしっかりと義弘の事は把握しておくから心配するな!!こっちの用事が終わったらこっそり部下を送り込むと笑いながら告げた。
義弘もそれなら大丈夫だな!!と笑っている。
久朗だげは青い顔をして固まっている…
これからの義弘の行動は全て監視されるとの事だよな…
ため息が止まらない…
そうして義弘一行は取り敢えず近くの馬越城へと向かって行った。
さて俺たちも大口城へと向かう。
大口城へ着くと伝林坊 頼慶が部下たちと城門へと向かい門兵に書状を渡し、話している。
しばらくすると城内から2人の男が出て来て頼慶と盛り上がって話をしている。
頼慶の部下がこちらに向かって来て俺たちを案内した。
2人の男は赤池 長任と岡本 頼氏であり、水俣城での事は2人には伝わっており、まだかまだかと首を長くして待っていたそうだ。
前線の為に城を空ける事が出来ない為、我慢していたそうだ。
早速、修練場へと連行された…




