良い出会いです!!
無事に界から船で博多に着き博多商人【島井 宗室】の出迎えを受けた。
その時に親族である【神屋 宗湛】も紹介された。
博多は大友の支配下にあるのだが俺たちは島井、神谷の屋敷に分かれて宿泊し数日間、博多を自由に動かせてもらった。
宗室が俺たちの旅の準備が整ったと言うので礼を言って目的地へと向かう。
目的地は丸目 長恵の故郷である肥後国であり、長恵の母親は赤池一族であり、今回は【相良 義陽】の家臣である【赤池 長任】にお世話になる為に大口城へと向かう。
まあ、大口城は厳密には薩摩国なんだけどね…
しかも相良と島津最前線!!
何が起きそうで楽しみだ!!
そんな俺を見て源助を始め皆が旅に出て良かったと喜んでいる。
俺もこれが普通では無い事は十分に分かっている。
他の大名家では絶対に許されない事だろう…
浅井が戦闘狂の集団で良かった!!
船で水俣城下の水俣湊まで行き水俣城でお世話になる予定だ。
水俣城主は【犬童 頼安】で頼安と面識がある宗室より紹介状を受け取っている。
長恵も知らない仲ではないらしい…
話を聞くとやはり頼安も戦闘狂らしい。
着いたらとりあえず修練場で語り合おう。
そんな事を考えているうちに水俣湊へと着き上陸した所に数名の武士がこちらに向かって来た。
皆、殺気かだだ漏れている。
まあ、47人もの人数がやって来たら警戒するのは当たり前か…
俺たちの目の前まで来て武者たちが一斉に殺気を俺たちに飛ばしたが俺はその殺気を受けて少しは楽しめるかなと顔がにやけてしまう。
周りを見ると源助をはじめ皆の顔がにやけていた。
それを見た武士たちは心なしか顔が 引きつっているような…
そんな中、長恵が前に出て名乗りを上げて頼安との面会を求め、宗室からの紹介状を差し出した。
指揮官らしき武士が紹介状を受け取り、紹介状を開き中を確かめた後、部下に紹介状を渡し水俣城へと向かわせた。
指揮官らしき武士はかなり若い、しかも日本人ではなさそうだ…
日本語を話しているが少しぎこちない。
部下に指示する時は多分、中国語で指示していた。
指揮官らしき武士は名前を【伝林坊 頼慶】と名乗った。
伝林坊 頼慶と言えばもっと後の時代の人間では?
相良忍軍の頭で長恵の弟子で剣豪でもあり、なんと言っても中国武術家であった筈だ。
相良忍軍だから伝林坊 頼慶の名前は受け継がれて行くのかな?
頼慶には今回の旅の目的を話し出来ればしばらく水俣城にお世話になりたい事を告げた。
絶対に水俣城では楽しい事になると確信出来る。
せっかくの旅だしのんびりと行こう。
待っている間、頼慶に話を聞いているとやはり明出身であり、中国武術を会得しているらしい。
今は頼安と知り合い仲間たちと傭兵として頼安個人に雇われているらしい。
やはり頼安も頼慶の事を気に入っているが他の家臣の手前、流石に家臣には出来ないそうだ。
俺も前世に中国武術に触れた事があるので是非、手合わせ願いたいものだ!!
そう思いながらジークンドーの動きを思い出しながら身体を動かしていく。
イメージと身体の動きにズレが出来ているのでズレを無くす為に身体を動かす。
しばらくすると動きのズレが無くなって動きを止め、周りを見渡すと頼慶が獲物を狙う目で俺を見ていたので掛かって来るようにジェスチャーする。
それと同時に頼慶は俺に襲い掛かってきた。
目の前に頼慶が倒れている。
数発、良い物をもらってしまったが俺も中々の動きが出来たと思う。
楽しかった!!
頼慶も満足してくれたのか倒れながらも笑顔だ。
早速、戦闘狂たちが今見た動きを取り入れようと身体を動かしている。
頼慶の部下たちは頼慶が負けるとは思っておらずかなりのショックを受けて身体が固まっていた。
そんな中、水俣城へ向かっていた頼慶の部下が戻って来て皆で水俣城へと向かう事になった。




