義秋の本性です。
洛外に兵を留めて俺は親衛衆、小姓、側近、武芸者たちを連れて洛中に入った。
そこに足利 義秋が側近を引き連れて待ち構えていた。
義秋は俺が五熊隊を率いてやって来たのでテンションが高くなっており、色々と質問して来た。
余りのテンションに俺がちょっと引きていると親衛衆の渡辺 守綱が五熊隊について語り出した!!
それに続いて諏訪 長頼、前田 利家、佐々 成政などが話に加わった。
話が盛り上がっているなぁ……
テンション高く、守綱たちと語り合う義秋を眺めながら考える。
義秋から俺に対する悪意や敵愾心が感じられない?
浅井の戦を幕府の権威で停戦を締結させて足利は浅井より上だと大名たちにアピールし、浅井包囲網を作ろうとしているんだよな……?
一色 藤長が盛り上がっている義秋に声をかけ、義秋も我に帰り二条城へ場所を移し会談を行う。
話を聞いていくと、どうやら義秋は俺に憧れているらしい…
興福寺での宝蔵院衆200人を片っ端から仕留めて行くのを義秋は観ていてその夜は興奮して寝れなかったようで俺に対する情報収集をしているそうだ…
義秋の側にいる和田 惟政を見ると惟政は目をそらす。
後で問い詰めよう。
結局、義秋からは浅井あったの足利幕府だから足利幕府の事をこれからもよろしく。
ちゃんと大名たちには浅井と仲良くしてほしいと書状を送ったそうだ。
確かに細川 藤孝、毛利 元就、長宗我部 元親たちからの使者が持って来た義秋の書状を見せてもらったが確かに浅井と仲良くしてほしいという内容だった。
藤孝、元就、元親は浅井から有らぬ疑いを受けない為にその書状を使者に持たせ、俺に見せたのだが…
皆が義秋の書状の思惑は次第に親しくなってから浅井包囲網に引き込もうとしていると感じているだろう。
使者たちにはまた何かあったら報告をお願いをし、城下を見学してもらい、ゆっくりしてもらいてから、お土産を持たせてから主人によろしくと伝えてほしいと頼み帰ってもらった。
会談後に惟政を部屋に読んで詳しく聞くと今回の義秋の行動には裏が無く、ただただ俺の為になりたい為の行動だそうだ…
義輝に将軍の座を譲ってもらったのも自分ならもっと俺の為に動けると思っての事と兄である義輝に自分の好きな道に進んでもらいと思い、自分が将軍になれば一石二鳥だと考えた結果だ。
しかし、幕臣の中には義秋を神輿として担ぎ、浅井の力を削いで浅井を幕府に屈服させようとする勢力がある事も告げた。
惟政になぜ、義秋の事をしっかりと俺に伝えなかったか問いかけたが義秋から俺には黙っていて欲しいと言われ、自分は足利の家臣なので浅井に対して害が無いので黙っていたそうだ。
言い換えれば、害が有れば浅井に報告するって事?
足利の家臣と言っているけど矛盾して無いか??
顔に出ていたのか惟政は足利を滅ぼしたくないので…
と惟政が一言付け加えた。
最後に洛中見廻組を解散させられたか問いかけると義秋は自分の国は自分で守らなければならないと言って浅井の負担にならないように解散してもらったそうだ…
義秋って色々と空回りしてるよな…
言葉も足りないし…
浅井の組織を勝手に解散させるなんて他から見たら浅井に敵対したと思われる行動だけどな…
本能寺へ泊まった後、観音寺城へ戻る前に二条城へ挨拶に向かったら義秋にある部屋に連れて行かれた。
そこに有ったのは大量なクマさんグッズだ!!
興福寺別当の覚誉の影響で集めるようになったそうだ。
せっかくなので俺が今持っているクマさんグッズを差し出したら義秋は受け取り凝視している。
隅々までチェックし、タグを見て固まった…
「番号が1だと…本当にくれるのか?」
何かぶつぶつ言っているが観音寺城に戻ったらクマさんグッズを送る事を告げ、観音寺城へと向かった。




