義賢の決意です!!
久政の元に佐和山城が一益によって落ちたという報告を熊吉から受け取った。
猿夜叉丸が久政と熊吉を会わせた時に久政は熊吉の事を気に入った。お陰で直接久政に報告出来る関係になっている。
佐和山城、落城の報告に久政の側近の
【浅井 惟安】
【雨森 清貞】
【月ヶ瀬 忠清】
も驚きを隠せない。佐和山城を落とさなくてもけん制になればと言っていたがこんなにも早く落としてしまうとは。
義賢がどう出るか。
そのまま、観音寺城に引き返すか久政との決戦をするか…
【六角 義賢】
佐和山城が奪われただとっ!!
ふざけるな!!
浅井の小童の仕業か?
父上が浅井の小童を気に入ってたのは知っていた。
夜叉との内政の話は面白い。
夜叉は楽市楽座を喜んでいた。その上で問題点を指摘してきて、それらを改善して楽市楽座は成功した。
夜叉は金が好きだ。我も金が好きだ。
金が有れば領民が豊かになる。
豊かになれば笑顔になる。
それを見るのが好きだと夜叉は言う。
我も領民の笑顔を見るのが好きだ。
夜叉は出来れば自分の領民の笑顔を見たいと言ったから
浅井に帰した。
今浜の地を貰い、色々やらかしてるらしい。
将来が楽しみだ。
父上は私に浅井の小童の事を笑いながら話した。
私はその度に嫉妬した。
父上をこんなに笑顔にする浅井の小童に嫉妬して憎んだ!!
京極高吉がそこに現れた。
浅井を滅ぼし近江を完全に手に入れろと…
三雲一族も浅井を排除しろと訴えてきた。
今思えば浅井の小童への憎しみを利用された。
父上は浅井を完全に家臣にする為、浅井の小童と婚姻し、六角一門と扱うつもりだった。
それを聞いた時、真っ白な霧に覆われて周りが見えなくなった。
父上に殺意を向けた。
定持に父上殺害を命じていた。
父上が亡くなった時、真っ白な霧が晴れて周りがハッキリ見えた。
なんて事をしたのか…後悔した。
六角当主になったからにはそれを表に出す訳にはいかない。
私が正しい事を示さなければならない。
もう後には引けない。
浅井を喰う!!
が、現状は久政と対峙中に後方の佐和山城が落とされた。
このまま引けば浅井は完全に六角から離れ、勢いづき六角は押されるだろう。
目の前の久政を叩き、佐和山城を取り戻すしか道は無い。
やるしか無い。
久政に攻め込むぞ!!
いつも、いつも誤字脱字の指摘ありがとうございます。




