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観音寺城に無事に戻ったのです。

飯田城へ向かう途中で報告が入った。

信長が岡崎城を落としてさらに兵を進めていたが今川と三河国は織田、遠江国は今川の条件で和睦したとの事。


しばらくは三河国の統治に精を出すだろう。

津島、熱田の商人たちも三河国で商売を広げていき、三河国も豊かになるだろうな。


三河国を失った今川は痛手だろう…

南信濃を失った武田も相当な痛手だ…


武田は今川と違い海も無ければ商業も発展していない分武田の方がつらいだろうな。

浅井から兵糧を送る事でなるべく餓死者が出なければ良いがな…


もし、民衆に兵糧を配らず餓死者を大量に出すようなら浅井は武田を滅ぼすつもりだ。


伊藤 忠兵衛に手配をかけ、甲斐国に向け朝倉 景紀が責任者となりもう甲斐国に向け出発しているそうだ。

仕事が早いな!!


観音寺城へと戻る途中で景紀率いる兵糧輸送部隊と出会った。

戦闘部隊が500しかいなかったので滝川 慶次郎、世良田 家康、酒井 忠次の部隊を付けた。

輸送中の兵糧を減らすわけにはいけないのでもちろん荷駄隊をしっかりとつける。


景紀には晴信に民衆の餓死者が多いようなら滅ぼすよ、と伝えてるように告げておいた。


甘い考えだと思われるだろうけど甲斐国の飢饉は深刻でこのままでは多くの民衆が餓死するだろう…


武田が和睦を持ちかけたこの時が民衆を救うのに一番早いタイミングだったと思いたい。


そんな訳で観音寺城へと戻って来た。


お市とねねに無事の生還を喜ばれ出迎えられたが、ねねの背後を見ると俺を睨みつける少年がいる…

取り敢えず、殺気を飛ばすと少年はへたり込む。


ねねに尋ねると【浅野 長吉】と教えてくれた。

のちの浅野 長政か…


俺が考えこんでいるとねねが慌てて長吉の非礼を詫びて来たが気にしていないと告げ、長吉を俺の小姓にしたいが良いか?と尋ねると本当は斬り殺されてもおかしくない事をしたので好きにしたください。


と言われたが普通は斬り殺さないよね?こんな事で斬り殺すって相当極悪非道だよね?

俺ってそんなに極悪非道に見えるのかな…

凹むな……

長吉もそんなに怯えるな…


もう、修練場には顔を見せたか?と尋ねたら首を振りまだ顔を出していない事を示した。

お市とねねからあそこには物の怪が住んでいるので近づいたらダメと言われていたらしい…


そう言えばお市には誰も付いて来なかったのか?と尋ねたがどうやら【佐々 成政】が付けられたが前田 利家に連れて行かれてからその後、一度も姿を見ていないとの事だ…


【稲生の戦い】【桶狭間の戦い】が発生していない為、長男、二男が討死していない為、成政はそこまで重要視されてなかったみたいだ。


修練場へ向かうと何人もの人間が倒れている…

うん、いつも見る光景だな!!


倒れている内の1人がどうやら成政らしいが見た事無いな…

俺も毎日、修練場に来ているのに何故?


どうやら成政は最初の頃は利家と共に第2修練場で修練していたらしい。

数日前に修練場に来るようになったが毎日ボコボコにされて戸惑っているそうだ。


話を聞くとどうやら今は第4修練場まで有り、あと射撃場が弓用と火縄銃用が有るそうだ…

射撃場が有るのは俺が命令したから知っていたが第2修練場からは知らなかった。


技量によって修練場を分けないとトラウマになる者も出でくるのでその対処だそうだ。


卜伝のおじいちゃんが京で出会った武芸者を俺に紹介してきた。

【丸目 長恵】と言い肥後国出身で1558年に上洛していた。

早速、立ち合いましょうか!!

中々強かったかな?では次は成政と立ち合いますか!!


成政は俺に捕まった事を悟り、利家の方を向いて目で助けを求めるが利家は死ぬ気で頑張れ!!と空気を読まずに応援している。

まあまあ強いな!!根性も有るし、しっかり成政を鍛えるように武芸者たちに対して告げた。


その後は片っ端から立ち合いをしていく。

陣中では思いっきり修練出来なかったから今日は体力が続く限り思いっきり行くぞ!!


どうやら心の声が出てしまったらしく結構な人数が後退りした。


そんな者たちにも襲いかかる!!

修練場にいる者たちが覚悟を決めて俺に連携して襲いかかるが俺も流石に成長している。


流石に長尾景虎にぼろ負けしたのは悔しかった。

だから考え、努力した!!


その結果、卜伝のおじいちゃんには勝てなかった…

上泉 信綱には勝つ事が出来た。

宗滴のおじいちゃんは京に出向いていて不在。


ふと気づくと成政と長吉が俺を見ながら震えている…

長吉は無理だ…無理だ…と顔を青くして呟いているので長吉にはお前に期待するのは官僚としてだ!!

と伝えた。


心なしか長吉の顔色が良くなった気がする。














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