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武田と和睦です!!

武田 晴信が兵12000を率いて援軍にやって来た。

やはり浅井の守備陣形を見て攻める事が出来ないでいる。

こちらとしては兵糧も物資も大量にあるので焦らずに構えていられる。

あくまでも武田を引きつけておけば良いのだから…


武田にとっては辛い事だろう。去年の甲斐国は飢饉に

なっており、兵糧にも余裕が無い。


自分たちは腹一杯食べる事が出来ないのに浅井の兵たちは腹一杯飯を食べている。

そんな光景を毎日見ていた武田側の中から暴走する者が出て来た。


浅井の陣に向かって走り出す者たちの後を追い、皆が走り出す!!

浅井を追い返して兵糧を奪おうと思っての行為だ。


指揮官たちが戻るように騒いでも、もう止まらない!!


こうして戦が始まった。


今回は鉄砲隊を3人一組とし、狙撃する者、弾を込める者、それを渡す者だ。


弾を込めた火縄銃を渡す役は一般の兵でも良いのでは?との意見も有ったがやはり火縄銃の扱いに慣れた者でないとミスが起きる可能性が大きくなるので全て鉄砲隊の者で組んでいる。


武田の兵たちには火縄銃という物は一度撃つと次を撃つまでに時間がかかるという情報があった。

だから一度撃たせれば次に撃つまでに守りを崩せば良いという考えが有ったので一度撃った直後に騎馬隊が動いてしまった。


そこに次の一撃が来たので大きな被害が出た。

それからは続けて火縄銃が火を噴く!!


晴信は慌てて退却させるが甚大な被害が出た。

兵を約4000を失い【横田 康景】【原 虎胤】【小山田 信有】などが討死した。

失った兵に対して指揮官の討死が少なかった事が武田にとっては幸いだ…


武田はすぐに和睦の使者として【山本 勘助】を送って来た。

浅井は高遠城の囲みをといて撤退する事。飯田城のみを浅井の物とする…


うん、交渉の余地無しだな!!

じゃあ勘助、思う存分戦おうと晴信に伝えてくれ。


戦いの準備があるからと席を立つと勘助が俺を引き止める。


ふと、勘助に聞きたい事を思い出した。

五熊隊が今頃、探志城を囲んでいるはずだけどそっちはどうするの?


えっ!! 勘助が素になって驚いている。

木曾福島城を降伏させてそのまま深志城へ兵21000で向かっているよと教えてあげる。


うぉんばっと隊が情報封鎖をしているんだろうなぁと思いながら勘助を見るが


「21000だと…21000…」


ぶつぶつと呟いているので勘助に交渉の場だから気をしっかりと持つように促した。

取り敢えず一回戻って晴信と情報を整理して話し合って来るように告げた。


勘助は慌てて去って行った。


武田には浅井は飯田城へ兵29000で向かい、木曾福島城には兵1000が向かったと情報操作をしたが見事に騙されたみたいなだ。


翌日には深志城からの使者が無事に晴信の元に着いたらしく勘助がやって来た。


深志城には【馬場 信房】が籠城しており、海津城の【春日 虎綱】が援軍として兵を出しているがそれでも合わせて兵7000。

相当うまくやらないと浅井を追い払う事は出来ない。


今回はこちらから条件を出す。

高遠城、深志城には開城して撤退してもらう。

もちろん、高遠城、深志城は浅井の物となる。

さらに晴信の四男【武田 四郎】を浅井に人質としめ出すように告げた。

その代わり、大量の兵糧を武田に差し出す事にする。


去年の甲斐国の飢饉があったから武田にとっては良い話だと思うんだけどね…


結局、武田は条件を飲んで高遠城は開城して秋山 虎繁が兵を率いて晴信と合流して撤退して行く。


俺も高遠城に木下 藤吉郎、飯田城に赤井 直正を残して深志城には渡辺 任、渡辺 統を向かわせ守備を固めてもらう。


流石にすぐに晴信が攻めてくる事は無いだろう…

そう、信じているよ!!


俺はそのまま飯田城から三河国へ向かう。

信長に挨拶をしてから観音寺城へと戻ろうかな。







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