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願証寺、降伏です。

兵糧攻めを始めて1ヶ月たった頃に長島城と願証寺から降伏の使者が来た。


長島城内には中江城、屋長島城、大鳥居城、篠橋城から逃れてきた門徒たちがごった返しており、兵糧が底をつき餓死者も出始めている。


開城するから無事に撤退させてくださいと言う内容だ。


条件として農民はなるべく自分の村に戻り、僧侶、武士は浅井領地外へと退去してもらう。

その条件で降伏を認めた。


甘いと思われてしまうが兵糧を分け与えた。

いきなり食べ過ぎると死にいたる事もあるから気をつけるようにと伝えた。


しばらくすると願証寺の住持の【証恵】が面会を申し入れてきたので会う事にした。


証恵はかなり痩せ細っていた…

ほとんど食べ物を口にしていないのだろう…


まずは兵糧のお礼を述べられた。

今は門徒たちのために粥を炊いているそうだ。


証恵にちゃんと食べ物を口にしているか?と尋ねたら柔かな笑顔で誤魔化そうとした…


完全に食べてないな!!

合図をして2人分の粥を持ってきてもらった。

証恵が面会を求めてきた時点で粥を作るように告げておいた。


証恵に俺はまだ食事前なので一緒に食べましょうと言って葛あんのかかった粥を進める。


証恵は躊躇していいたが俺が黙々と食べているのを見て粥を口は運んだ。


「美味しい…」


小さな声でそう呟き、ゆっくりと粥を食べていく…


俺は帰り際の証恵に対し、次は戦場でないところで再会したいですねと告げた。


2日後に願証寺、長島城から撤退する者たちを見送る。

皆、多少は回復して歩けるようになったようだ。


門徒、僧侶、武士たちはそれぞれ、尾張国、三河国、摂津国、和泉国へ散って行った。


尾張国、三河国に多くの者が行ったけど、ごめんね信長さん…


この1ヶ月の間に紀伊国では畠山 高政が城を捨てて逃亡したので河内国に続き紀伊国も平定された。


越前国は若狭国の滝川 一益が兵5000を率いて朝倉 景紀への援軍として金ヶ崎城へと向かい景紀と合流して木ノ芽峠を抑えようと兵を進めたが朝倉 景鏡に動きが無いためもう少し進む。


結局、府中城まで進んで一益の兵たちによって府中城の要塞化が始まっている。


そこに宗滴のおじいちゃんが自分が鍛えた兵1000を率いて合流した。

越前国出身の富田 景政、鐘巻 自斎、山崎 左近将監、長谷川 宗喜もこの部隊で己が鍛えた兵を率いている。


景鏡が後先考えずに加賀国の一向一揆と手を組んで越前国に一向一揆を引き込む可能性もあるから気をつけろと伝えてある。









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