中々の化け物です!!
三好 長慶と松永 久秀が退室した後すぐに加藤 段蔵が現れたので杉谷 善住坊と浅井 政澄に使者を出すように命じた。
書状を書いている間にかものはし隊の者が現れる。
善住坊には雑賀衆と根来衆に浅井と畠山が全面的な戦いに入る事を伝えるようにと言う内容だ。
政澄には河内国にいつでも攻め入れるように準備をするようにというな内容だ。
畠山への対策をする為に翌日には観音寺城へと戻るとするがさき兄も一緒に観音寺城へと戻るらしい。
観音寺城に戻ると細川 藤孝と三淵 藤英が待ち構えていた。表情が硬いな…何があった?
藤孝にお疲れの所、申し訳ありませんが修練場へ…
と修練場へと誘われた。
修練場へ着くと上泉 信綱と立ち合っている男がいる。
中々の化け物だな…
立ち合いを眺めている俺に藤孝が小太刀の竹刀を2本を差し出したので受け取り2人に近づく。
信綱が俺に気付き、中々の化け物に俺と立ち合うように告げる。
中々の化け物は俺に向き合い、殺気を飛ばして来た。
俺は思わずニヤリと笑ってしまった。
楽しめそうだ!!
さあ、殺り合いますか!!
力量は俺とほぼ同じかな?
しかし俺は経験を積んでいるので全ての立ち合いに勝利した。
悔しがる中々の化け物に対し、経験の差で俺に勝利が得る事が出来たが実力的にはほぼ互角だねと伝えた。
中々の化け物は【足利 義輝】と名乗った。
うん?何故、観音寺城に居るのかな??
話を聞くと【四賢臣】の畠山 高政と六角 義賢と北畠 晴具と武田 信豊が主導権を握る為に権力争いを始めて収集がつかない状態になってるとの事。
その為、義輝の事を全く相手にしてくれない。
義輝としては自分を取り込もうとすると思っていたが全く相手にされなかった…
そこでもう、幕府は終わった……
と悟ってしまったようだ。
藤孝と藤英が【柳沢 元政】【蜷川 親長】の2人に書状で浅井領は居心地がとても良いと記している事を知り、高政の居城の高屋城から抜け出して来たそうだ。
藤林 長門の配下の者からの報告では高屋城では騒ぎになっているそうだ。
義輝がどこへ行ったのか四賢臣には分からず行方を追っているそうだ。
ため息が出てしまう…
そんな俺にしっかりと面倒を見るのでどうか浅井領においてくださいと藤孝が頭を下げる。
捨て猫を拾って来た子供か!!と思いつつちゃんと面倒を見るようにと念をおして許可を出した。
今後の事の話し合いをする為に移動する。
足利側
【足利 義輝】【三淵 晴員】【細川 藤孝】【三淵 藤英】【柳沢 元政】【一色 藤長】【蜷川 親長】【和田 惟政】【米田 求政】
浅井側
【浅井 長政】【浅井 久政】【海北 綱親】【浅井 亮親】
【平井 定武】【目賀田 綱清】【大宮 含忍斎】【井上 専正】藤堂 源助】【滝川 慶次郎】【渡辺 任】【渡辺 統】【石田 正継】【建部 秀栄】【沼田 上野之助】【竹中 半兵衛】【木下 藤吉郎】
以上のメンバーでの会談を行う。
足利側が発言する前に浅井の方針を告げる事にした。
足利の為に兵を出す事はしない。
もちろん足利の為に上洛するつもりも無い。
足利が浅井領に滞在するかぎりは命を掛けて守り抜く。
屋敷は来客用の物があるのでそこを使用してもらう。
使用人、料理人の派遣を熊吉に頼む事にするか。
藤孝をはじめとする義輝の家臣たちは浅井の方針を受け入れる事を承諾し、浅井領への滞在の許可に対しての礼を述べた。
義輝もホッとしたのか一瞬、表情が緩んだ。
義輝には毎朝、修練場には誰かしらいるので相手には困る事は無いと告げると嬉しそうに笑った。
やはり、戦闘狂だな…その前は頑張ってポーカーフェイス出来てたのにな。
慌ててポーカーフェイスになったよ…
正継と秀栄に義輝一行を屋敷に案内してもらう。
藤孝には生活するにおいて足りない物があったら言うように伝えた。
義輝一行が屋敷に向かったら書状を2通書く。
延暦寺の応胤さんと興福寺の覚誉さんの2人に紀伊国の高野山に対して浅井と敵対しないように書状を書いてもらえないか?というお伺いの書状だ。
もちろん、クマさんグッズの試作品も添えてだ。
2人共、造りが甘いとしっかりとダメ出しをしてくれるので助かっている。
畠山だけでなく、三好も警戒しておかないとな。
丹波国を平定したらそのまま、畠山と組んで浅井領に攻め込む可能性もあるからな…大浜城の竹中 重元にも三好の動きに注意するように書状を送っておこう。




