表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/210

完敗です!!

熊浜城に戻ると山内 伊右衛門と堀尾 茂助は皆と修練場に直行だ。


俺と源助と慶次郎の3人は斎宮助の所へ顔を出す。


斎宮助から報告が有った。

熊浜の武官学校と文官学校の中で優秀な者の一覧表を見せてもらった。

その中から3人を小姓とする事にした。

【増田 仁右衛門】【田中 久兵衛】【中村 孫平次】の3人だ。


仁右衛門は【増田 長盛】の事だろう。

史実では豊臣政権で五奉行の第三席だった男だ。

文官が不足しているから色々仕事を覚えさせよう。


久兵衛は【田中 吉政】の事だろう。

史実では豊臣 秀次の家老を務めた。


孫平次は【中村 一氏】の事だろう。

豊臣政権の三中老の1人だった男だ。


斎宮助にこの3人を小姓とする事を告げ、手配を任せた。

すぐさま斎宮助は配下の者に指示を出していた。


話も終わり、そのまま斎宮助と一緒に修練場に顔を出した。


1人、元気な奴がいるな…

そんな呟きに各務 元正が答えてくれた。

【五藤 浄基】といい山内 盛豊の家臣らしい。


【五藤 為浄】【五藤 為重】の父親か?為浄は山内の家老になる人物だ。


小姓で勝てたのは上野之助と半兵衛と元正の3人だけだったそうだ。側近たちはみんな勝ったそうだ。


……何故、小姓たちにしか勝っていないのに何故元気なんだ?


あれは俺でも勝てる相手がいるんだ!!って言う喜びからくる元気さですね!!浅井のほとんどの者が通る道ですね。


元正が遠い目をして語ってくれた。


そこへ伊右衛門と茂助が現れて俺に実力を見せて下さいよ!!と挑発するように言って来たので期待に応えてみた。


最近、成長期と食生活てさらに身体が大きくなっている。それにスタミナもだいぶ付いたお陰で小太刀二刀流は形になりつつある。


ここにいる全ての者でかかってくるように言った。

源助と盛豊と泰晴は参加しないようだ。


俺は神経を集中して竹刀を構える!!

慶次郎が皆に油断するな!!目を離すな!!瞬きするな!!と皆に檄を飛ばす!!


一気に修練場全体の空気が変わる!!

皆の殺気が絡み合い重くなっていく…

伊右衛門と茂助は空気に耐え切れず膝から崩れ落ち、肩で息をしている。

空気に飲まれ、呼吸すら満足に出来なくなってしまったからだ…


俺から動く!!

しかし、初手で仕留められたのは浄基だけだ…


皆の動きが明らかに違う。集団戦の修練をしてる話を聞いていたがこれほどの違いがあるか…

面白い…やってやるか!!


俺が当主になる話が出てから側近、小姓たちの心構えが変化している。

個から集団への意識が高まっている。

武芸者たちと修練して来た為、皆が個の強さにこだわってきた。

俺と小姓たちがまとめて立合う時も連携は一応していたがやはり個に重きを置いていた。


俺が当主になる話が出てから宗滴のおじいちゃんが動いた。

まずは慶次郎、任、統、上野之助、半兵衛の5人に集団戦を叩き込んだ。


卜伝のおじいちゃんみたいな魔王的な化け物が俺を殺りに来ても連携をして最悪、自分たちを犠牲にしてでも時間を稼ぎ俺を逃がす。


卜伝のおじいちゃんが魔王役になり散々慶次郎たちを蹴散らしたようだ。


慶次郎たちが集団戦の動きを理解して動けるようになると他の側近、小姓たちにま集団戦を叩き込んだ。


そこに武芸者たちも魔王の手下として参加していった。

藤吉郎も集団戦のお陰で普段は倒せない武芸者たちに勝てるようになり喜んでいたが悲劇が…


武芸者たちも集団戦を理解して、さらに進化してしまったのだ…


集団戦を叩き込まれた側近、小姓がこれだけやり難いとは…

一緒に立ち合った斎宮助も一応対応していたが途中でボロが出て仕留めた。


結局俺は半分しか倒せなかった…完敗だ!!悔しい!!

よし、これから研究だ!!














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ