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朝倉内の対立の予感です。

1556年になり俺は11歳になる。

今年は斎藤 道三が斎藤 義龍に討たれる年だがどうなるのかな。


宗滴のおじいちゃんも史実では去年亡くなっているはずだけどすこぶる元気だ。

【浅井風神雷神】と自ら名乗っているぐらいだもんな…


去年、朝倉は加賀国へと侵攻したが失敗した。

結局当主の朝倉 義景出陣は実現せず、朝倉一族の【朝倉 景隆】を総大将としたが加賀国へ侵攻どころか逆に越前国に侵入されてしまい押し戻してはいるが未だ戦は続いてる。


加藤 段蔵からの情報によると義景は浅井に援軍を要請しようとしたが家臣の意見がわかれている。


賛成派は朝倉 景紀をはじめ、一乗谷四奉行の前波 景定、河合 吉統であり、印牧 能信、魚住 景国、真柄 直隆、真柄 直澄、三段崎 為之が支持している。


反対派は朝倉 景鏡をはじめ、一乗谷四奉行の朝倉 景連、小泉 長利であり、富田 吉順、前波 吉継などが支持しているので踏み切れないらしい。


吉継は一乗谷四奉行の前波 景定の次男であるが自分の事しか考えていない残念な男だそうだ。


兄である【前波 景当】は次期当主にふさわしく無いので廃嫡させ、自分が当主になると騒いでいる。

実際は景当は有能で今は父、景定の仕事を手伝っているが吉継は遊び呆けているだけなので周りからは冷たい目で見られている。


そんな吉継は景鏡と仲が良い。年も近いので気が合い景鏡は景当を廃嫡して吉継が家督を継げるように暗躍しているとの事。


反対派の意見は浅井ごときに援軍を要請するのは朝倉の名が廃る。

援軍を要請するのでなく援軍を命令するのであれば問題は無い。

吉継に至っては浅井は所詮低俗な家なので朝倉の力を見せる為に滅ぼせと騒ぐ始末…


結局の所は敦賀郡司の朝倉 景紀と大野郡司の朝倉 景鏡の対立でしか無い。景紀は親浅井で景鏡は反浅井である事がさらに義景を困らせている。


景紀の領地の敦賀湊は交易と貿易で繁栄しているがそれは浅井のおかげでもある。

浅井領地の小浜湊と大浜湊に入りきれない商船が敦賀湊による様になり、浅井が敦賀から浅井領地に繋がる街道を整備した為に人々の移動も活発になっている。

だから親浅井となっている。


景鏡の場合はただ俺の事を嫌っている。

俺の事を見た時に見下していた相手に恥をかかされた。だから反浅井となっている。


これだけの情報を短時間で持って来たのは段蔵だ。

流石、段蔵!!

宗滴のおじいちゃんに雇われていただけあって朝倉には多くの情報員がいるようだ。


結局、義景はこの後数日、浅井に援軍を要請するが悩み続ける事になる。








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