自分のダンジョンにメイドが攻めてきたので、リミッター解除して撃退したと思ったら、メイドのご主人様が助けにきて、以下略
初めて投稿します。
よろしくお願いします。
「残念だが、わしのレベルは99だ!!」
ここは、初心者向けダンジョンの一番奥。
メイド兼武道家はご主人の命令で、このダンジョンを攻略していた。
ここのダンジョンのボスが出てきたと思っていたら、レベルが99だと言う。
しかし、メイドは全く怯むことなく、拳を構えた。
「まだ、戦う気か?
たったレベル5でなにができる?
一瞬で捻り潰してくれるわ!!」
ダンジョンマスターが魔剣をふるい、メイドは抵抗もできず、真っ二つにされたと思われた。
だが、メイドはひらりとかわし、正拳突きを食らわせた!
「っっごぼ!!!」
メイドの正拳突きをもろに喰らい、ダンジョンマスターは気を失いそうになった。
「どういうことだ!!その動き!!レベル5ではない!」
「レベル5というのは仮のもの!!お前のような虫けらに真の力を見せてやる!!光栄に思うがいい!!」
「な!!強さのオーラが桁違いに大きくなったぞ!!」
「私の強さは階級が違う!お前が使っているレベルゲージは最下位である第5階級だ!!
私は第何階級だと思う??」
「まさか第3階級か?」
「わからないのか?お前のような知能が低い生物では、仕方あるまい!教えてやろう!!私のは第1階級だ!!」
「なんじゃと!!そんな高階級の人間がなぜメイドなどやっておるんじゃ!!」
「それはお前のような低知能生物には理解できないことです。さっさと終わらせて夕飯の支度に帰ります。ごきげんよう」
メイドが背を向けると同時に、無数の火の玉が飛出した!!
「魔法も使えるだと!!しかも無詠唱で!!うわーーー!!」
ダンジョンマスターは火の海に包まれた!!
「さて、帰るとしますか」
「ふははははは!!とうとう真の力を見せる時がきたようじゃな!!リミッター解除!!」
「な!!」
火の海は一瞬で消滅した。
「私の魔法を一瞬で消した?!着火したら一晩は燃え続けるのに!!」
「第2階級とか言ったな!!お前の目から見てわしの強さはどうじゃ?」
「なっ!!お前のステータスが表示できない!!お前は一体何者だ!!」
「お前は知る必要はない!!それに、お前のような冒険者はたくさん葬ってきたわ!!今度こそ一瞬で終わらせてやる!!死ね!!」
ダンジョンマスターは巨大な火の玉を作り上げ、メイドに投げつけた。
「魔力密度が高すぎて防御できない!」
だが、火の玉はみるみる小さくなり、消えてしまった!
「間に合ったようだね」
「何者だ!!」
「ご主人さま!!」
「何か嫌な予感がして来てみた。こんなゲームの序盤で君を失いたくないんでね」
「ゲーム??何の事じゃ??」
「お前に理解できない事だよ!!そんな事より!!さっさと帰ってご飯食べよ。今日は僕が作ったんだ!!」
「ご主人が作ってくださったのですか?それはとても楽しみです!!」
「そう言って二人とも逃げる気か!!」
「ああ、忘れてた。……ファイヤー!!」
振り向きざまに小さなファイヤーを打った。
「なんだ!!こんなちいさなもの!!一瞬で消し去って……なに!!」
火は消し去るどころかみるみるダンジョンマスターの体に燃え広がりがった!!
「ぬおおおお!!!!熱い!!!!熱い!!!!」
火の勢いは小さくなるどころか、ますます大きくなり、やがてダンジョンマスターを燃え付くした。
「さあ帰ろう」
「ふっふっふっふ!!はっはっはっはっ!!」
「何!!あの火は命が燃え尽きるまで燃えるはずだ!!」
「死んだ!!確かに死んだ!!だが、死んだ事によりわしの潜在能力が目覚めたのだ!!」
「なぜこんな力をもっている!!」
「それはお前の知るところではない!!あの世で二人とも仲良く逝くがよい!!」
「「うわーー!!」」
「こんなところでくたばちっまうのか?」
「何者じゃ!!」
「あなたはご主人を助けてくださる謎のお方!!」
「早く進んでもらわないと依頼主が困るんでね」
「なっ!!依頼主とはなんじゃ!!」
「答える義務はこちらにはない!!これでおさらばだ!!」
「うわあああああ!!じゃが!!真の力で復活!!」
1時間後。
「みんなの力を合わせたこの技を受けてみろ!!」
「ぐわああああ!!」
「これでようやく……」
「じゃが!!天空のパワーにより復活!!」
「いい加減倒されろよ!!何回復活したと思ってやがる!!」
「そうです!!真の力の次は大地の力!!その次は第5の力。そのまた次はアルティメットパワー。あとはテンライブスやらなんやかんやで!!いい加減倒れてください!!」
「お前らこそなんじゃ!!ライバルが出てきたと思ったら、黒幕が出てきて、その次は黒幕の黒幕が出て来て、そしたら、そいつらはしたっぱに過ぎず、真のフィクサーが出てきて、訳が分からんわ!」
「とにかく!!ゲームが進まないから消えてくれないか?」
「なんでワシが自分で消えないといけないんじゃ!」
「すみません!!ご迷惑をかけております」
「何者じゃ!!」
「このゲームの製作者です」
「なんだって!!」
「ゲームって?ご主人様?どういうことでございますか?」
「実はこの世界はVRMMOゴーアラウンドという、キャラクターが他を追随を許さないぼど精密に作られ、リアルさを売りにしたゲームの中の世界だったんだよ!!」
「何だって!」
「バグが発生して、シナリオが進めなくて申し訳ございません。すぐに消去しますから」
「なっ!!」
「すごい!!ダンジョンマスターが一瞬で消えてなくなりました!!」
「全く序盤でこんなに苦労するとはな」
「全くでございます!!こちらが究極完全体召還獣を2体出したら、向こうが対抗して999体出してきた時はどうなるかと思いましたわよ」
「それは一瞬でこの俺様が倒したがな!!」
「それでもまた復活しただろうが!!」
「まあまあ!!皆さん!!敵も倒れましたし、さっさと帰りましょう!!」
「そうだね。早く家に帰って飯たべようぜ!!」
「フッフッフッ!!ハッハッハッ!!」
「なっ!!その声は!!」
「これで終わったとでも思ったのか!!
わしはバグの中でも最弱のバグ!!
まだまだこの先には、ステータス画面が表示されないバグ!!
ボス戦で、アイテムが出なくなるバグ!、
さらには、フリーズして動かなくなるバグまである!!
このゲームの製作者とやら!!
いつまでも帰宅できず、自分の涙で溺死してしまうがいいわ!!」
「残念だが、全く問題ない」
「な、なぜだ!!一週間徹夜しても簡単に取れないバグだぞ!!」
「バグが多くて、課金も少ししか集まらなかったので、このゲームは一ヶ月後にサービス終了が決定しました。ごめんなさい」
「何だって!!もう10万も課金したんだぞ!!どうするんだよ!!返金はしてくれるんだろうな?!」
「あいにく、もう会社に資金が残っていなくて……」
「こうなったら裁判だっ!!訴えてやる!!」
「あー、バトルがリアルになったの」
「無理にオチをつけなくていいです」
小説は途中まで書いたことはありますが、最後にピリオドを打つことなく、そのまま放置してました。
でも、短編ならできる!!と思い、なんとかできました!!
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