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あの時と今日と明日から
私自身が合唱部だった、高校生時代。仲間と歌うことに毎日一生懸命でした。自分の身をもって感じてきた、仲間の大切さ、歌で誰かに感動してもらえることの素晴らしさ、人と向き合うことの難しさを伝えられたらと思い、書くことにしました。
楽しんでいただけますように。
透明な天井から、あの頃と変わらない、眩しい日差しが照りつける会場。大きなガラス窓には、私たちを包み込むように優しいブルーが映えている。
そして、みんなが私たち二人に視線を向けている。あったかくて、優しい。少し涙目の。
沢山歌って、笑って、怒って、泣いて。そんな全ての時を一緒に過ごしてきた、大好きなみんな。
今日という日を迎えるまでには、それはもう、沢山の出来事があった。ぶつかり、にらみ合った日もあった。
だけど、それをしなかったら、今日という日はなかったかもしれない。
10年間、ありがとう。
そしてこれからも、よろしくね。