喫茶店のマスターは色々と戦慄しながら見ている。
先ほど書いたものが投稿できずに消失したので
また書きなおしました。
ではどうぞ。
カランコロン・・・。
ドアが開いて、いつもの様にまたお客様が来店する。
ケース.6
2人組のキラキラ系の女性が来店した。
1人は今割と流行しているのか定かではないが
「くるりんぱ」というヘアアレンジを施している
ゆるふわ系ガール。
もう1人は小ざっぱりとしたスッキリロングヘアー(少しブラウンがかった色の)
で、赤ぶちの眼鏡をかけた利発そうに見える綺麗系女子。
「いらっしゃいませ~・・・。」
(こういうお客様だとなんだかおじさん、どきどきしちゃうな・・・。
どんな女子会ノリのおしゃれ可愛いトークが繰り広げられるのだろうかな。)
マスターは少し口元がニヤニヤしながらも気にしない素振りで
モップで床の掃除を始める。
「ピーターラビットってあるじゃない?」
くるりんぱの女子が口を開いた。
(ほーらきた。可愛い会話が・・・・・・)
「ああ、あれ可愛いよね~!!公式通販とか見ちゃうと
欲しくなるんだけど結構高いのもあるし人気商品はすぐに
ソールドアウトになっちゃうのよね~・・・。残念・・・。」
利発系女子が相槌を打つように答えた。
すると突然くるりんぱのゆるふわガールがとんでもない話をし始めた。
「ピーターラビットのさ・・・。公式の「おとうさん」の扱いが
酷いって知ってる・・・・・・?」
「え・・・?!何それ・・・。」
(・・・・・・んんん・・・・・???なんだか雲行きが・・・)
「マクレガーおじさんとやらによってパイにされたらしいのよ・・・。」
「は?!!」
(・・・・・・・。やはり、雲行きが・・・・・・・・。)
「写真見たらほんとに紹介画像がパイだったの・・・。
おとうさん・・・。まさかあんなゆるゆるしたほんわかうさぎさんが
あんなに残酷なネタとして扱われてたなんてって・・・。」
「お・・・・・おとうさんに何が・・・・?!!!あとで
調べてみるわ!!なんかコワイ・・・・・!!気になる!!!」
「それだけじゃなくてちょっと笑ったのがその後に続いた
マクレガーおじさん本人の画像・・・。やたらと陽気なポージングで
走ってる画像だった。間が抜けちゃって吹き出しちゃったら、
他のツイートでも「マクレガーおじさんめっちゃ元気だな。」とか
書かれてあってワロタwwwww」
「・・・・・・気になってくるじゃない・・・!!じわじわくるものがある。」
女子店員は一瞬吹き出してしまう。
「くっ・・・・wwwww」
(想像しただけで可笑しかったらしい女子店員・・・・・。)
マスターは微妙な顔になりながらモップを握り締めた。
「で、マクレガーおじさんに感化されたのか何なのか
自分でもわかんないんだけどさ・・・。なんとなくネットで、
「サイコパス診断」見てみたらそれがヤバイの・・・。」
カラーン!!とモップを落としてしまうマスター・・・。
「・・・何でそれを調べようとしたの・・・。あんた・・・。」
利発系女子は一瞬表情が凍り付いた・・・。
「内容1つずつ読んでみたら・・・。
「ピーーーーーーーーーーーーッ・・・(残酷過ぎる内容の為
伏字でお送りさせていただきます・・・・。)」
「残酷過ぎてサンドイッチ食べる気が失せるわ・・・。」
(おじさんも怖すぎて震えが止まらな・・・・・・・・・・)
マスターは固まって数秒動けないでいた!!!(笑)
女子店員は冷や汗を1粒たらしながらも何食わぬ顔で接客に徹する。
「自分がまともで心底良かったと安心したよあの時は流石に・・・。
あんなもんまともに真剣に全55問も読んでたらこっちの神経まで
イカレてしまうわ・・・・・・・・・。」
「なるべくそういうのは読まない方が健全だと思う・・・。」
(おじさんもそう思うよ・・・?!なんか怖かったから
次の話題にいってほしい!!怖い!!!俺ムリ!!!)
「あ、じゃあ話題変えるけどさ。トランプ大統領って今話題じゃない?
テレビとかネットで。」
「あー、まあ。去年からだけどね。今更ね・・・。
大統領選出馬の時点から話題だったじゃん・・・。」
「トランプ大統領の話題とか見ててもさ。
ちゃんと見なきゃなって思うんだよ?思うんだけどさ・・・。
内容云々よりもあのトランプの顔の模型じみた変な
被り物みたいなアレのせいでそっちにばっかり気を取られちゃって
全然中身が頭に入ってこないのよ!!!マズいかな?!これ!!」
「・・・あれ・・・私も「なんだこれ」って思って気になってた・・・。」
(・・・・・・。何だろう・・・この会話・・・・・・・。)
何とも言えない雰囲気が漂う店内はシーンとなった・・・。
「トランプ・・・で思いだしたけど、あ、ごめん!また話題変わるわ!!」
「え?また???」
「トランプ柄のヘアクリップが安かったから通販で買うかどうか迷う。」
ずっこけるマスター。
(トランプはトランプでもトランプ違いかい!!まあでも・・・
健全な女子の会話って普通はそうだからね?!頼むよ・・・。ほんと・・・)
その後も一見可愛らしい綺麗系女子2人は会話で
「進撃の巨人の関西弁版は秀逸だけど漫画だとノリがいいのに
アニメ版は声優さんの演技が上手すぎて肝心の「面白さ」が
死んでるよね」という謎のトークで締めくくられ、店内を後にしたのである。
マスターは末恐ろしいものを見た様な気分で何とも言えない渋い顔になる。
「なあ・・・君・・・。女子ってみんなあんな感じなの・・・?
やはり、君の周りの女子もあんななの・・・???」
恐る恐る女子店員に尋ねる。
「やですね~?マスター!!」
「あ、やっぱり普通はもっと普通に可愛いよね???ね?!」
「女子に対して夢を見すぎですよ~!!女なんかみんなほぼ
あんなノリでみんな会話してますよ~?流石にサイコパス診断の
くだりは私でも引きましたけどね・・・・。」
「そ・・・・・そう・・・・・・・・・・・。」
マスターはなんだか心に傷を負った気持ちになりながら
残りの仕事に精を出した・・・。
女子2人の見た目はともかくとして
会話の内容は実はを基にしています。
(作者が個人的にネット上で調べごとをしていたら
偶然に発見したものがネタになっております。)