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赤の印  作者: 酒井順
第1章 赤の血
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第1-4話 富士山の闘い

第1-4話 富士山の闘い


「確か、C・Cの拠点は富士山の地下じゃったな」

「はい。世界でも屈指の要塞だと自負していましたが、わたしは戦闘員ではなかったので、戦力の差はよくわかっていなかったのです」

「確かに世界最高峰の要塞だった。あいつらの弱点は火だということだけはわかっていたが、そうかといって、高熱に弱いようでもなかったから対抗兵器の開発には混乱があったようじゃ。その点、富士要塞は天然の溶岩が利用できたから、まさか陥落するとは思ってもいなかった。陥落のわけは何だったのじゃ?」

「やはりそれもわかりません。戦闘には参加していなかったので…はっきりしているのは、わたしはその時死んだはずだということです」

「それが、3千年後にここに現われた。何かわけがあるのじゃろうな。わしは3千年生きてしまった。間もなくそれも終わりだと思うが…」

「そんな気弱な…」

「いや、もう両足が蝋化しているのだ。身体のあちこちにも飛び火している。間もなくじゃ」

「そうですか、あの事故以来寿命の幅が人によってとてつもなく変わりましたが、天寿の全うの仕方は人それぞれ違うのですか?それとも…」

「わからん、わしのいた要塞も陥落して、気がついたら一人だけ山の中に倒れていた。それから生きることだけが精一杯じゃった。だから昔の仲間に出会ったことはないんじゃ」

「では、この娘は?」

「その娘はわしの実の娘ではない。山の中で倒れてもうこれで終わりだと思ったとき、この娘の両親に助けられたのじゃ。両親は赤き血を持っていて、この娘も赤き血じゃった。この娘は何歳に見えるかの?」

「12歳から15歳くらいですか」

「2500年は生きておる」

「まさか」

「まさかなのじゃよ。まあ、その話は後じゃ。先に富士要塞の陥落後について話しておこう」

「是非、知りたいですね」

「富士が落ちてから、1ヶ月もかからず全滅じゃよ。最も威力を発揮したのが、旧式の火炎放射器だったのには驚いたね。さまざまなエネルギーを収束してぶつけたがまるで通用しなかった。富士要塞の最大の失敗は溶岩のエネルギーをプラズマコアに変換したことかもしれない。そのまま溶岩をぶつけていれば戦況は変わっていたかもしれない。という意見もあったようじゃが、いずれにしても富士山の闘いが全てを決めたんじゃよ」


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