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赤の印  作者: 酒井順
プロローグ
10/20

第10話 ライは?

第10話 ライは?


「ところで、ライは何が出来るの?」そう聞くクウに、マイは答えた。

「ライはなんでもできるじゃない」

「そうだけど、それは日常のことで、あいつらと闘うには武器が必要になると思うんだ」

「そうか~例えばどんな?」

「そうだな~弓矢とか石つぶてとか?」

 それを聞いていたライは、

「それじゃあ、足りないな。最低でもシッカおじさんの背中に突き刺さっていた鉄の棒を自由に扱えないといけない」

 まだ12歳であり、知っている世界は育った村だけという3人には、それ以上の発想は思い浮かばなかったのである。しかし、本人たちが意識しなくとも闘うための潜在能力は備えているのであった。足りないのは、経験と知識、そして新しい仲間を探すことであったが、それも現段階で知ることはできないであろう。


 ライは幼い頃から何をやっても他の人の数倍も優れクウやマイの憧れであったが、ライにとってそれらは努力の結果ではなく、ただ才能が齎したものだったので出来たことへの満足感を持っていなかった。従って、何が出来ても自慢したり他の者を卑下したりすることはなく、それがさらなるライへの信望へと繋がったのであった。では、ライの真の能力は何かというと皆目見当もつかず、当面役に立ちそうな能力は決断力のようだった。それは独善ではなく、よく人の話しを聞き、汲み取って、即決するというおよそ12歳とは思われない能力であった。ということは、リーダーたる能力がライの真なる能力となるのであろうか。


 ライはクッポからついさっき学んだ言葉を皆に伝えた。

「俺たち3人は復讐の鬼となる。俺たちの生きる目的はそれしかない。母さんや父さんを助けたら、あいつらを皆倒してやるんだ」

「おーーー」

3人は気炎を上げたが、それらの言葉はただの言葉であり、意味もよくわからず、気持ちも追いついていなかった。それは幸いなことで、これからの3人の少年少女の希望が復讐とは悲しいことではないか。願わくば、よき師に出会い復習など忘れて貰いたいものであるが、巡り合わせという運命は3人をどこに連れて行くのであろうか。


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