表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

復讐の西部

作者: ブラジル

アメリカ ―西部開拓時代―

ジョニーは幼い頃、保安官である父を街のごろつきハロルドによって殺された。ジョニーはいつかハロルドに復讐し、父の仇を取ることを誓った。


月日は流れ、青年となったジョニーにメアリーという恋人ができた。二人はしだいに深い仲になっていった。しかし、ジョニーはメアリーが娼婦をしていることを知ってしまう。ジョニーが問いただすと、メアリーは涙ながらに言った。

「私には生き別れたお父さんがいるの。娼婦をしていたらいろんな男の人から情報が入ってくるでしょう。だからもしかしたら、お父さんに会えるかも知れないって」

ジョニーは父親を捜す手伝いをしたいと言った。すると、メアリーはうれしそうに言った。

「ありがとう。私のお父さんの名前はハロルドっていうの」

ジョニーは言葉を失った。


その後、ジョニーは酒場でハロルドと思しき人物に出会った。かなり老けてはいたがハロルドに間違いなかった。ジョニーはハロルドに言った。

「あんたに会わせたい人がいる」


ジョニーはハロルドをメアリーがいる売春宿に連れて行った。ハロルドを見た瞬間、メアリーの目が輝いた。

「お父さん!」

ハロルドはメアリーを抱きしめた。再会を喜ぶ二人だったが、突然ハロルドが言った。

「メアリー、わしはもうお前に会えないかも知れん」

戸惑うメアリーを残して、ハロルドは売春宿の外に出た。外で待っていたジョニーが言った。

「終わったか?」

ハロルドはうなずいた。そして二人は同時に拳銃を抜いた。


銃声を聞いたメアリーが外に出ると、そこにはハロルドの死体が転がっていた。以来、ジョニーがメアリーの前に姿を現すことは二度となかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ