第7話 いざ
明日香が塁を倒しにかかった。
「塁、何でこうなったの?」
「将軍様に買われたのだ。」
こいつグルか。
「優希を悲しませるな。」
明日香は殴りにかかった。
「効かないね。そんなものか明日香。」
千尋があることに気付いた。
「塁、別世界で私の彼女だったの。でも付き合っているときの行動がおかしかった。塁、その頃からグルだったのね。」
「気づくのが遅いんだよ。まあ千尋もあの世界から来たとは以外だな。」
「おのれ塁。」
明日香は塁を殴った。
「だったら俺を倒せ。」
塁も明日香を殴った。何故だろう、頭が痛い。うう...。…見える。塁は別世界でも親友だったんだ。ならば弱点は分かるはず。思い出せ。
「あいつは太ももに弱い。」
この世界では知らなかったが別世界では良く蹴ってた。
「明日香行けー。」
明日香は渾身の力を込めて蹴りを入れた。
「いっ。」
やったぞ。明日香は塁の胸ぐらをつかみ塁に言った。
「将軍はどこだ。」
「この山の山頂だ。」
少し頭を冷やしてろ。塁。
「あれ麻美は?」
麻美がいない。
「麻美。」
どこに行った。プルルル...プルルル。電話だ。
「俊だ。麻美は山の山頂に連れて行かれた。俺の所に情報が来たんだ。」
「分かった。」
電話を切って山頂に登った。
山の7合目辺りで女が現れた。
「私のこと、よくもフってくれたね。」
「誰あんた?」
「阿部智晴。本当に覚えてない?」
凛と千尋は本気で知らない。知っているのは僕と明日香だ。
「高校時代の私も仕組まれた私だったの。勿論告白も嘘。」
今の発言で完全に思い出した。俺にも別世界が見える能力があるのか。
「偽りだと?」
「智晴、優希のこと好きだったんじゃなかったの?」
「残念でした。高校卒業と同時にこの世界に帰ってきたの。」
「ベニショウはどうした?付き合っていたんじゃないのか?」
「すぐに別れたやったよ。ベニショウが言わなかっただけよ。」
「優希、相手しなさい。仕返しする。」
智晴の攻撃が始まった。 続く