第3話 助っ人
僕と明日香はパソコンに向かって戦略を考えていた。
「敵の数が尋常じゃないぞ。」
「数が数だね。2人じゃ負けるかもね。」
明らかに2人じゃ勝てないし、手にも負えない。
「はい、お茶。」
麻美がお茶を持ってきてくれた。
「ありがとう。」
「深刻みたいね。私今日から仕事で2泊3日の仙台に行くから。お留守番よろしく。」
「わかった。いってら。」
僕らはパソコンに夢中だ。
「何よ。もう。」
僕と明日香で外に調査に行った。あまりにも敵が多いから変装して出かけた。
「物騒な街。」
「変ね。空気感が違うわ。」
僕らの目の前に光が射した。ピカッ。
「誰?」
「私を知らないの?優希。」
「お前誰?」
こんな女誰だよ。
「原田優希。国際警察でしょ?隣の女性は石澤明日香。同じく国際警察。」
「何で私たちのこと知っているの?」
そうだ、おかしい。
「私も熊谷明日香と同じ。パラレルワールドが見えるの。」
「そもそも名前は?」
「関凛、23歳。この世界とは別の世界から来たの。」
「原田優希。あなたもそうなの。別世界が見えるのよ。」
どうりで最近頭が痛いと思っていたんだよな。
「同居人の熊谷麻美も。」
凛は別世界のことを話した。
「別世界でのあななたちを教えるね。優希は麻美と結婚しているの。そんな私は優希にフラれている。幼馴染だけどね。別世界では関西弁だけど、ここでは共通語なの。面白いでしょ?」
そうなんだ。意外。
「明日香はラジオの仕事をしているの。優希とも仲良くしているよ。」
「そんで、何でここに来たの?」
「知らない。何でか分からないけど飛んできた。でも優希、全く変わってないね。」
「そうなのか。」
「私たちは将軍を倒すことが目的。凛、あなたは何か知っているの?」
「ええ。倒す方法ならある。」
内密に教えてもらった。 続く