SIDE STORY 凛ver
私、関凛は別世界の自分が見えるという能力を持っている。ここでは優希の幼馴染の凛を、A。戦う方で、いわゆる私をBとしよう。Aは中学を卒業し、優希に告白した後にBに会っていた。
「A?何泣いてるの?」
「うちが2人おる。何でや?」
「A、落ち着いて聞いて。私はB。別世界から来たあなた。関西弁じゃないのも当然ね。」
「Bは何が言いたいねん?」
「Aは20歳になったら死ぬの。病気にかかる。でもね、私がここに来れば同時に死ぬことはないから、この世界に来た。あざといでしょ?」
Aの涙が止まった。
「意味が分からん。」
「原田優希は熊谷麻美を好き。でしょ?」
「…何で知ってんねんや。」
「別世界から、あなたの行動を見ることが出来るの。だからAが、いつ死ぬかもわかる。」
「せやったらどないすればええねん?」
「高校卒業と同時に殺す。」
Aは素直に受け止めた。そして私はAになり偽ることにした。そして23歳になったら元の世界に戻ることにした。
元の世界に戻り、俊と戦っている。これでは私たちは全滅だ。私もビックリしたが突然、別世界に行く穴が出てきた。なるほど、別世界の俊を殺せば、こちらも死ぬ。同時に麻美も自殺することを分かっていた。止めはしない。私の役目は俊を殺すこと。別世界に行った。
別世界の俊はフリーターだった。その時、彼女である千尋が事故で死んだのでショックをうけていた。それはそうだ。こちらの世界の千尋は貴様に殺されたのだからな。今は私の前に背中を向けて俊がいる。今が殺し時。
グサッ。
すべてが終わった。携帯のTVで麻美が自殺したとニュースでやっていた。私はこの時。
「戦いが終わった。」
そう呟いた。 凛ver終わり