第二十二話 【病王】パンデラ
こんにちは野菜連合と申します
本日ようやく・・・本日というかすでに先日になりましたね。まぁ先日ようやくテストが終わりしばらくは気の抜けた生活を送ろうと決めました。
ちなみに今週誕生日を迎えまして・・・えぇこれでまた一歩寿命に近づきました。
年を取るのは嬉しいのか悲しいのか・・・高校生の分際でたまにわからなくなることがあります
どーでもいいわっ!(笑)
今回は短いっすね。進展的にも文的にも
では本編どぞ
第二十二話 【病王】パンデラ
side miyuu
はぁ、またヒステリック気味にチートを・・・でもないか?いやチートか。
てか不思議なことに明らかにネタのくせに性能が異常なスキルだった。
まぁ調べるとどうやら攻撃力が使用者のステータスによって左右されない固定型のスキルらしい。
まぁそう考えると妥当な攻撃力か・・・なんたってこの徒手空拳自体手に入れるのはだいぶ先のはずなのだから。
そろそろスキルポイントを振ってもいいかもしれないな。
まぁ今はいらないか・・・次は問答無用で殴り倒すつもりだし。
てか正体を隠すならいつまでのも素手のままは不味いかもなぁ・・・まぁ別にレアじゃなくていいから市販の剣だの槍だの銃だのでいいか。
・・・なんてことをパンデミックモナークを殺したあとのムービーを見ながら考えていると最後の抵抗なのかモナークが再び突進してきた。
体が勝手に動いてかわしているところを見るとまだイベント中ということか。
パンデミックモナークは僕がかわしてしまったので後ろの出口を塞いでいる岩の山に突っ込んでしまった。
限界を迎えたのかそれでようやく病魔は消えたが見事に壁を崩していったので帰れるようになった。
・・・それだけのために突進させるなよ怖いじゃないか。
終わったと思って油断している最中に敵が起き上がって向かってくる。しかも避けようとしても体が動かないんだから心の弱い人なら心臓が止まりそうだ
さて・・・このオマケみたいな町で止まってる訳にもいかないしちゃっちゃと終わらせよう。
あとはチート全開で潰していいんだから。
・・・なんか軽く自己暗示みたいだな。
既に人を殺すことに躊躇いが無い・・・いや殺すことに対する躊躇いを失った自分に少し身震いする。
・・・まぁ今さらなんですけどねー
というわけでモナーク君がご丁寧に用意してくれた帰り道から歩いていく。
帰り別れ道はないので普通に進むだけだ。
まぁ途中でモンスターは出てくるのだが・・・
さてあの穴から出るのだがこれは普通に飛べばいいのかな・・・っと縄があるのか。
まぁめんどくさいから跳ぶけど。
穴から出てみれば周りをグールたちにかこまれていた。
だろうと思ったけどさすがにこれは・・・声が漏れる
「まじか・・・」
数からしたら12ほど。
システム的に殺せないというからには攻撃力の問題じゃないのだろう。
またさっきのようにスタンにしてもよいのだけれど・・・
「それよりももっと簡単な方法があるんだよなぁ・・・【グリオハウリング】ッ!!!!」
いつぞや森で使った支配属性を孕んだ広範囲攻撃。
ようは支配し返せば早いのだ。
といってもいくらステータスが高かろうが状態異常系のスペシャルスキルに勝てるかどうかは怪しいが
【ひれ伏せッ!!!!】
声と共に口から赤い波が迸る
波に飲まれて全員が動きを止めるがそこまで・・・どうも支配しきることは難しいらしい。
もともと支配に支配を重ねるというのが無茶技なぶん結果は上々といえるだろう。
さすがに解除するのはまずいとしてもこのままなら動くことはできまい。
亡者達の輪を飛び越えて村の方へと走り出す。
途中もうじゃうじゃといるが声を発するだけなので無力化は簡単だった。
問題なく村まで戻ることができ再び足を踏み入れるとまたしてもどこから湧いたのやらパンデムグールが出入り口を塞いでしまう。
村の真ん中には僕を案内した女性が一人・・・
「あら・・・旅人様じゃないですか。」
雰囲気は既に隠す気がないとばかりに変質していた。
落ち着いた女性のものから野心を募らせる獣のものへ
「ということは・・・パンデミックモナークは倒されたのですね。」
白々しい・・・続けるきもないことを怠惰のままに引っ張るのは好きじゃない。
【もういいでしょう。あなたのシナリオにわざわざ乗っかってまで余計なイベントをこなしたんですから。早く始めましょうよ。】
そう・・・シナリオ。
目の前の女は既に人間ではない・・・モンスターであり人であり・・・『王』なのだ。
目の前で行きなり震え出す女。
自分を抱き締めるように手を回しうつむいてガタガタと身を震わせている
「──────フフッ」
軽く息の漏れる音
「アハハハハハ───────」
こんどのそれは明確な笑い声であった
「アッッハッハッハッハァ!!!」
ふるえていたのではく笑いをこらえていた。
いや笑いたいのはこちらなのだが。
「だよなぁ?だよなぁぁ?わかってたもんなぁぁぁ!!いやはや驚いたぜったくよぉ。なんせ祠に入る直前にあんなこと言われるもんだからビックリだ。だって普通そんなこと気にしねぇだろ?こんなマップにも乗ってない隠しステージの隠しイベント発見して受かれないやつがいるとは思わなかった・・・普通は深いこと考えずに跳び跳ねて喜ぶところだろぉぉ??でもお前はバカだ!バーカバーカ大バカもんだぁ・・・そこまできずいてんのならちゃっちゃと逃げればよかった。間抜けなのか自分の力を過信してんのかはしらねぇけどよぉ?ボスってのはプレイヤー一人で相手できるもんじゃねぇんだよ。
いやまぁ確かに理論上戦えないこともない。なんにせよこのゲームは人型の敵が多いからなぁ・・・むしろ少人数の方がやり易いということもある。・・・でもな?人一人にできることは限られてんだよぉ・・・特にあたしらみたいな普通じゃないやつを相手するなら尚更だ。独りってのは選ばれたやつの特権なのさ。
あんたが今から挑むのはただのボスじゃない・・・このゲームの中でも絶対的な力を振るう『王』のうちのひとり・・・さぁさぁながったらしくなったがそろそろ始めるか。
要約すると言いたいことはひとつだ・・・『愚かにもあたしに勝てると思った自分を呪うんだな』」
そういってようやくこちらを振り向いて頭から被ってた陰気なぼろ布を外す。
中から現れたのは薄紫の髪。ボサボサというわけではないが不揃いなその髪は整えられたようには見えず髪の色も日に照らされたのか脂のせいなのか少し自然のように見えない。
髪の隙間から除く顔こそ美人に該当したのだろうがその顔もいまは凶悪に歪められ恐ろしさしか感じない。
「冥土の土産という言葉も使い古された感じがあるがそれでもあえて言わせてもらおうか・・・冥土の土産に教えてやる。お前を地獄に送る者の名だ、あたしの名前はパンデラ。この隠しステージ『ダストプラント』のボスをつとめる【病王】パンデラ様だァ!!」
人が変わるとはまさにこの事か・・・にしても大したものだよいやほんとうにたいしたもんだ。
何てったってさっきまでこの狂気を抑え続けてたって言うんだから本当にすごい。・・・だけれどひとついっておこうかな?
【ねぇ?君いったよね?一人でできることは限られてる。だから独りというのは選ばれた者の特権だって。・・・僕もそう思うよ。】
僕の言葉に違和感を感じたのか顔をさらに歪めて聞いてくる
「・・・何が言いたい?」
特に意味はないけれど
【君は僕の戦いを見て僕を弱いと判断したんだろう。たまたま運良く強めの職業を手に入れて舞い上がってるカモだと・・・そう判断したんだろ?だけどそれは勘違いだよ。別に僕は舞い上がってないし力を過信してもいない。こんなくそったれな力には正当な評価を下しているつもりさ】
相手にあわせてながったらしく言葉を続ける。
【まぁそんなこと言っても結局どっちかは死ぬわけだし意味の無い話なんだけどさ】
怪訝の色を隠しまた狂気に顔を歪ませながら自分を奮い立たせるように一歩踏み出して叫ぶ
「まぁだ勝てると思ってんのか?たくよぉ、お前があたしを殺すなんてェ・・・実現不可能だっての!!!!」
そうして体を前傾させていき足にためた力が爆発しようとしたときに僕は動く
正式には動くのではなく呟く
【止まれ】
パンデラの体が不自然に停止し膝を折ってその姿勢のまま地に沈んでいく
飛び出そうとしたタイミングで無理に動きを止めたために予想よりも大きな効果を出したようだ
一瞬でも隙があればよかったのだが・・・これは好都合
今度は僕が踏み出してパンデラの横に付く
既に僕のステータスは改変済みであり今の僕はまさに・・・『魔王』である。
【ゥウルァアッ!!!】
スキルも技もなくただ空中に滞空している相手を合わせた拳で地面に叩きつける
既に表情なんか見えないが見なくとも予想は付く。
驚愕───グールにも通用しきらなかったスキルがなぜ自分に通用するのか?先程までと違いすぎるこの筋力と速度は何なのか?
驚くに決まっている。僕はそれがしたくて病魔の戦いではステータスを弄らなかったのだから。
自己満足九割と一割のちゃんとした目的のための行動・・・まぁその大切な一割はまだ果たせてないが。
とりあえず反撃されても困るのでもう一発水平方向に蹴っ飛ばしておく。
ソニックブームが起きるほどの速度で広場を突っ切り途中の家のオブジェクトを破壊してもとまらず、システム的に封鎖されたフィールドの限界・・・つまり村の端の柵にぶつかってようやく停止した。
【・・・まったく───っとと。スキル切るのを忘れてた】
先ほどパンデラに使ったらもう使わないから切ってもよかったんだった。
というわけで【グリオハウリング】を中止して普通の状態に戻す
「あー、あー・・・うん、よし!・・・にしてもあれだねぇ。ようやくこの体にもなれてきたかなぁ。こうも筋力とか速度とか好きにできるってのは体動かすときのバランスを悪くするからさぁ・・・」
吹き飛ばされたパンデラに聞こえるように大きめの声で話す
「安心てくれていいよ?もう全快だからさ!まぁ気になるところはあるけどなんとかなるでしょ。」
・・・返事は来ない
「あれれ?今ので戦意喪失?倒したとか気絶なんてことはないと思うけど───」
そういって意識をはずした瞬間に爆発音と共に影がまっすぐ僕に向かってくる。
突き出された拳に足を出して止めたあと瞬時に足を入れ換えてその勢いでもう一度蹴っ飛ばす
同じ起動を描いて飛んでいった相手を見て吐き捨てる
「・・・そのガスみたいなやつを噴射して飛んでくる技?一度見たよ。お前使い方下手すぎ・・・ホントに王なのかよ?」
別にこれは挑発ではい・・・本気であきれているのだ。
いや普段のゲームならば別にいい。だがこんな大掛かりなゲームのために呼んだ人材にしては役不足も甚だしい。
特にプロンのあとのボスがこれとは・・・あまりにもひどすぎる。
「ざっけんなクソガキィ!!」
ステージの端で叫ぶパンデラ。
なんというか雑魚臭がすごい。
ちなみに今までの三回の攻撃で既に相手の体力は半分を切っている。
ちなみにステータスはいま均等にふっているのでまぁ妥当なレベルだろう。
「コロスコロスコロスコロスコロス!!!」
ヒステリックな叫びと共に膨張を始めるパンデラの体。
それも見たんだが・・・いや違うか。噴射だけなら膨らませる必要がないことはさっきの攻撃でわかったからな。
んじゃなんだ?
「喰らいやがれ!!【ヴォイドバスフロア】!!!」
口からブレスの如く吹き出された靄はまっすぐこちらに向かってくる。
・・・てか靄とかたけどこれ・・・ガスみたいだよね。今までの推進力にしか使ってないし。まぁ多分病原菌っていうことなんだろうけどさ。
まぁ流れてくる紫色の奔流を飛んで避けて近場の家の上に着地する。
下を覗いてみると靄に触れたところから急速に腐っていく。
腐敗属性のブレス・・・臭いもきつい。
「まだまだぁ!!【フロズンタル───バレッタ】!!」
今度は靄で体を覆い余った物を推進力に突進してくる。
さりげなく回転しながら飛んでくる様は・・・紫の竜巻?
案の定撒き散らされた靄に触れたところは腐りだし竜巻に飲まれていく。
そうして竜巻自体の体積を大きくしながらついにこちらに狙いを定めた
「クタバレェェェェッ!!!!」
すごい憎まれてる気がするが気のせいということにしておこう。そりゃもうあんなこといってこの様だったらそんな黒歴史を知るやつは抹消したくなるわな
「いやいや無理だろ」
まぁ世の中気合いで突破できることは少ない。非常に少ない。
だから今回もそんなに叫んだところでなにも変わらない。
僕は変わらずその竜巻に腕を振るだけただそれだけの作業で靄は吹き飛びスキルは中断される。
「もともと腐敗属性の攻撃とか関係なしに無効化しちゃう体質なんだ、悪かったね」
思ってないけどなそんなこと。
「化け・・・モノ!!」
腐っても王なのか体制を整えて普通に蹴りを放ってきた。
それを横から掴み足下の家に家に叩きつけるように振り回す
何度も
何度も
何度も
何度も
「クッソ離しやがれ化けモノ!!」
・・・あ
ズドンッ!!!
・・・
「・・・あーあ。暴れるもんだから力加減間違えて家ぶち抜いちゃったじゃん。弁償もんだよこれ・・・てか僕は化けモノじゃない。」
魔王ですとは言えないけどな。
「───けんな・・・」
ん?
「───ざっけんなっつってんだよ!!化けモノじゃねぇか!何が違う!?一人でボスを相手取るプレイヤーだぁ?なんだそりゃ話が違う!!こんなやつが相手だなんてきいてない!!」
・・・ハァ
「もういい・・・やかましいからだまれ。・・・にしてもあれだな。あんた僕が何なのか知らないのか」
残った一割の目的は果たせそうにないなこれは
「・・・なんなんだよおまえは?」
「つまらない質問だなァ。知らないやつに教えてやる必要はないから教えない。」
「・・・てめ───」
言い切らせる前に家にぽっかりと空いた穴から体を捻りながら飛び降りて回し蹴りを叩き込む。
家を何軒も巻き込みながら飛んでいく
「何を勘違いしてるのか知らないけど自分が喋り終わるまで敵が待ってくれると思うなよ?僕らは敵だぞ?僕からしたらもう価値のなくなったお前と話す必要はないし必要がないのならもうちゃっちゃと殺すだけだろう。あんたが僕にそうしたように僕らは殺し殺されるの関係だ・・・そうだろ?」
追い掛けながら喋りかけるが相変わらず返事は来ない
ついにパンデラが吹き飛ばされたところまで来てしまったが返事は未だに返ってこない。
死んだ訳ではない。体はまだ存在してるし微妙に動いてるあたり気絶してるということもない・・・
「・・・まったく。返事がないと・・・寂しいなッ!!」
寝ている相手に向かって容赦腕を振るう
しかし手応えはない。目で捉えた光情報によればたしかに僕の拳は敵を撃った筈なのに返る感触はなく振るった力は完璧に大気に逃げた
「なにが?───っ!?」
考える間もなくパンデラのからだが爆発して僕を吹き飛ばす。
「ゲホッゲホッ・・・なんだいまの?」
囮か?ならなんで追撃が来ない?
「ハハ・・・」
かわいた笑いを耳が捉えた。
聞こえた方向を見てみると無抵抗にパンデラがたっている
「やっぱり・・・やっぱり化けモノなんじゃねぇか。あれくらって無傷とかなんだよ。」
・・・どうやら今のはそれなりの威力をはらんでいたらしい。もっとも防御力は高いし爆発の威力もバックステップで流している。本来の威力はよくわからないがHPの減少度は僅か数ドット。
もともと状態異常に特化させてるからそれが効かないとなると攻撃手段が限られるのだろう。
プロンのように剣が達者な訳でもなく
アルフレッドのように判断できる訳でもなく
キラのように頭がよいわけでもなく
カズマさんのように仲間がいるわけでもなく
俺のように縛られた彼女では始めから勝ち目なんてなかったのだ。
「別に無傷って訳でもないけどね。まぁあんたが始めいってた通り・・・人は独りじゃなにもできないんだよ。出来るのは不運にも選ばれた奴だけなのさ」
決して幸運ではない。
・・・不幸にも普通に生まれてこなかったからこそ選ばれたんだ
「ハンッ・・・人間風情が生意気なことをいう」
と呟き自分の首に指を二本揃えて立てる
・・・!?いやまてまて何か大切なことをいってなかったか!?
「お、おいちょっと待て───」
言葉は途中で遮られる
「やなこった、誰がてめえなんかのてにかかるかよ。───【パンデミックエンハンス】」
そう唱えるがいなやパンデラの指先に靄が集まりだす。
あまりの速度とその密度に色を紫から濃い・・・黒紫とも言うべき色に変化していく。
変化しているのは色だけでなく形もだ・・・その靄が一瞬で爪に張り付き右手の五本の爪を伸ばしていく。
・・・もちろん首もとに当てていた二本の爪は首を貫いていた。
「・・・これも冥土の土産だ。すでにわかってると思うがこのスペシャルスキルは【病属性魔法適正】・・・あらゆるバッドステータスを司る属性だ。といってもあくまでも現世に存在する病気をバッドステータスで再現するにすぎない。主に紫色の煙で再現されるこれは物理攻撃性を持たないからな。溜めて膨張させたりすることしかできない。またガスに見えるが所詮煙・・・可燃性はない。そしてこの【パンデミックエンハンス】という魔法は見ての通りこのスペシャルスキルにしては珍しい部分強化の魔法だ。強化場所によって超強力なバッドステータス属性を付加させる魔法でな。オブジェクトとして存在しているこの爪も攻撃力は無いがそれを補ってあまりあるほどの強さのバッドステータスを確定で相手に与えることができる。もっともこの間は他のスキルは使えねぇ・・・残念ながらな。だから今の私は爪によるダメージではなくバッドステータスによるダメージで体力を削られてる。見ての通りだ」
・・・
「ずいぶんと長くしゃべるな。」
「まぁな。お前が私を倒したということはこのスキルはお前の手に渡るんだろう?ならお前が私のように死にたくなったに使い方を知らないんじゃァ・・・死ねないじゃないかァ・・・ナァ?」
それはずいぶんと趣味の悪いことで
「アァ・・・ソロソロオワカレダ。セイゼイクルシンデイキルンダナァ・・・バケモノォ───」
最期の句を呟いた瞬間。その体を激しくフラッシュさせてパンデラは消えた。
「ついさっき人間風情が生意気とか云々言ってたのに最終的にはバケモノ扱いか・・・いったいどういう意味なんだろうな。
「まぁ僕には関係ないか。
「とりあえず僕は力をつけなくちゃならないんだ。
「死ぬのはいやだからね
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?僕が戦ってたのって・・・そんなことのためじゃなかったような・・・?
『なんで僕はそんなことを間違えたんだ?』
病王パンデラ
性別不明
自称人間ではない何か。ダストプラントを襲った病気を広めた本当の人物。
召喚術でパンデミックモナークを召喚したあとは病気の管理をまかせて村にノコノコと入り込んできたプレイヤーを襲って駒にして村から街に攻めこもうとしていた・・・という設定。
少なくともパンデラ本人にも何か野望のようなものはあったらしく狂気的にそれを求めていた。
反面最期はその壁の高さに絶望して投げやりにも自殺。
病属性魔法の真骨頂たるバッドステータス付与を自在に操るが今回は相手の相性も悪く通用せずに惨敗。
もともとステータスはそこまで高くなく範囲的な攻撃で敵を無力化したり時間をかけて殺す手法をとるので魔王との相性は最悪だろう。
miyuuはこいつを相手に魔王について聞き出そうとしていたようだが隠王や並王と違いなにも知らないようなので一割の目的は果たせなかった。
ボスのなかでは弱い方であるがプレイヤーとしてはそこそこのレベルではある。
余談となるがもともと壷にはいっていたこいつが外に出れた理由はゲームのなかで起きた設定になっている地震によるもので間違っても子供が割ったわけではない。
その際近くにいたあの女の人がとりつかれただけで娘が耐えたのは母の意地と加護によるもの