十七話 明らかになる『名前』
おっくれましたぁぁぁぁ!!もうしわけございません!
しかも日を跨いでかきつづけたので若干話にまとまりがありません!
いつもこんなことをいってる気がします!
しかも量が多いです過去最多・・・16000だったかな?最後の方改行ばっかですけど改行入れたら17000!?なんてことでしょう。
あ、報告遅れましたがPVが25000突破してまもなく30000になります。
気がついたらこんなことになってて感謝感激です!これからもこんな駄文でよければ見てやってください!
では本編です!
タイトルに『』をつけるの忘れてた(´;ω;`)
十七話 明らかになる『名前』
side キラ
やっほー!どもどもこんにちわ!キラだよー!よーこそぼくの心理描写へ!
へ?いつもこんなメタなことかんがえてるのか?だって?ザッツライト!!私はいつもこんな感じさぁ!・・・うん。ついでに一人称が安定してないのは動揺してるからーなんてことはないんだからね!///・・・いい年にもなって私ってやつは・・・
いやべつに現実から逃げてるわけでもないんだよ?
ちゃんと見てたしちゃんと聞いてた。
もちろん文句なんてないし言うこともない。
でもやっぱりひとつ教えてほしい。
『なんで彼はあんなにも重いのか』
彼は考えすぎる傾向がある、なんでもそうなのだろう。
この前は落ち込んでやけになっている彼に慣れないことをした。
間違ったことはしていないと思うし別に彼のことも人を殺して平気でいられるよりかはそっちの方がましだとおもう
・・・たった一日でいったい何があったのか。
それが良い変化なのか悪い変化なのかはわからない
ひとを殺して・・・ひとを救えないことであそこまで揺れていた君が何故今そんな決意をしたのか・・・私はわからない。
私に負けないため?違うだろう。それは違う
ネイターだから?違う、それも違う
やけになって?あり得ない、そんなわけない
何かが起きた。
私の知っているこれまでの彼が消えて新しい彼が生まれる何かが・・・
彼の決意は皆に影響する
ここにいる人すべてが彼の存在に惹き込まれる
別に特別惹かれる演説ではなかった。
覚悟を伝わるしインパクトはあった。信用もされるかもしれない・・・でもそこどまりだ。それは彼じゃない。何が違うというわけではないがいまの彼は彼じゃない気がする・・・なにかもっと別の・・・もっと別の何か・・・
「キラ・・・お前なんかしたのか?」
隣のカズマに問いかけられた
「・・・なにも・・・なにもしてない」
・・・いつまでもこんな顔をしているわけにはいかない
彼の変化に驚いている自分に渇をいれていつもの自分を取り戻す
私はアイドルなのだ。ここで表情を曇らせるわけにはいかない・・・太陽が曇ればあとに待つは極寒の氷河期のみなのだから。こんな絶望しか待ってなさそうなゲームで平然と・・・バカらしく笑えればそれはそれだけで大きな意味を持つと思うから
side miyuu
僕がスピーチを終えてもとの場所へ戻るとカズマさんとキラがにやにやとしながら待っていた
「おう、とっさにしちゃ良い演説じゃねぇか!でも・・・LAは俺らのもんだぜ。そう簡単にはやらねーよ」
回りにも聞こえるようにわざと声を張り上げて話すカズマさん
あまりにも一人で背負い込みすぎている僕の荷を支えようとしているのだろう。ありがたいがあまり洒落になっていない
「カズマさん・・・それはあまり愉快な話ではないですよ」
「い、良いじゃねーか!俺だってLA報酬欲しいんだよ!」
「だからって安易に人殺しを助長させる発言はやめてください・・・まったく」
本当にもう苦笑いしかでない
「う・・・すんません・・・??これってミユウの言えることか?」
「アハハハ!年下におこられてやんのー」
「うるさいなぁ!キラのくせに」
「にゃにおー!」
この二人は中が良いのか悪いのか・・・てかカズマさんなんか幼稚化してますよ。ついでに僕の話も流れたのはラッキーだった。確かに僕のいえることではない
「二人とも」
目の前でにらみあっていた四つの目がこちらを向く
「「ん?」」
なんとも滑稽な表情に笑いをこらえられず吹き出してしまう
「何笑ってるのさ~」
「そうだぜ、人の顔みて笑うなんて失礼だぞー」
顔を怪訝そうに歪めて文句をいってくるキラとカズマさん
「二人ともなんか子供っぽいですよ」
笑うのをやめて目尻に浮かんだ雫を指で拭いながらいってのけた
「んなっ!?ちょっとまて!キラならわかるがなんでおれまで!」
「それはこっちの台詞だよ!なんで私まで!」
「そこまでにしておけ二人とも。民衆の目も集まっている。」
突如アルフレッドの声が入り込んできた。
「もうそろそろ出発だ。これ以上遅れるわけにはいかん」
そういえば時間をおしてたんだったな。別にまだ昼な訳だからこだわる必要もないと思うけど。
「南通りの道を開けろ。攻略のメンバーはこのまま移動する。目的地は南東部にある教会地下!ボスの情報と道中のダンジョンについてはおって説明するゆえ今はとりあえず進むこととする。」
そうしてアルフレッドを先頭に広場を渡り大通りへとでる。人はほとんど広場に集まっているため一度外に出てしまえば閑散としたものだ。
教会まではあまり時間もかからないのだが僕はまだ自己紹介をしていないしされていない。せめて自分のまとめるパーティーの人達の名前ぐらいは聞いておくべきだろう。
僕は最後尾をぽつんと歩いていたツンデレちゃんとキラに話しかけていた真面目(疑)さんを手招きしてよんだ。
・・・マキナさんがいないのだが・・・ひょっとしてまだ広場に?
「私様ならここだぞ」
後ろから声が降ってくる。
まぁマキナさんの方が背が高いわけだし当たり前と言えば当たり前なのだが・・・おいおかしいだろう。
「いつの間に?」
「ずっといたぞ?ずうっとな。」
「・・・嘘ですね。僕はさっきツンデレちゃんを呼ぶために後ろを振り向きました」
「へぇ・・・あのちびっこツンデレって名前なのか。まぁあのつり目といい生意気そうな顔といい的を射てる感じはするがな。」
「まだ話してもないのにボロッカスに言いますね。って話をそらさないでください」
「んー?んなこといわれてもほんとにいたわけだしー?」
・・・不可能だろう
「不可能じゃねーよ。てか私様に不可能なことなんて滅多にねーよ。」
「さらっと心を読まないでください」
「・・・勘違いしているようだから言っておくが私様は心なんざ読んでねーよ。」
「は?いやいや何をいってるんですか。何度も何度も読んでるじゃないですか。」
「・・・いやまぁ読んではいるんだが・・・さすがの私様もそんな超能力じみた力はねぇよ。単に推理してるだけだ。」
「推理?」
「おう。対象の現在の外的状況と内的状況を把握し対象の理解力を計算、対象と私様の関係を当てはめ、受信した情報にたいして以上の全てを加味し受け取り方を推測。あとは相手の思考パターンを読んで出た答えに返答してるだけだ。」
「・・・なんかもういいです。それに二人も嫌そうな顔をしながら集まってくれましたし」
「アッハッハッハッハ!大変だなぁリーダー?えぇ?ま、頑張れや」
「そう思ってるなら少しは自重してください」
「そのぶん自重しなくなったときが大変だがそれでもいいのなら」
「僕とは関係のないところでやっててください」
「そりゃ無理だな。なんたって私様数秒しかもたねぇもん」
「ならその数秒で僕とは無縁のところに消えてくださいな。・・・ていうかあなた自分のこと言いたくないんでしょう?二人が来ますよ」
「わかってるよんなもん。じゃぁ私様は黙るんであとは頼むぜ」
「はいはい。・・・と二人ともよく来てくれましたね。無視されると思ってました」
「・・・一応とはいえリーダーの呼び掛けを無視するわけないじゃない」
「私ははじめから無視するなんて選択肢はありませんでしたよ?」
「はいはいツンデレ乙」
「お前ちょっといい加減にしろこのクソリーダー」
「こらこら年頃の女の子が使う言葉遣いではないよ。」
とそこまで話していたところでいきなり横から声が聞こえた。低い男の声。これ以上にないほどに男の声でいて決して下品というわけではないどこか落ち着いた雰囲気を感じされる声だ・・・というかマキナさんが変声術してたときの声だ。
「ツンデレというのか・・・よろしく。俺はマカロニだ。」
とりあえず今の筋力値目一杯で殴ることにした
良い音がなり先を歩いていた奴らの視線が集まる。
「おい話が違うぞこら。」
「いや・・・飽きた」
「早すぎるだろ!?」
「別に良いじゃないか。おまえに損はないだろう」
「あんたの行動に振り回されて疲れるんだよ!」
「そんなリーダーに私の友人がいっていたことを教えてやろう。『こいつと付き合うのに必要なのは根性でも対話力でも知識でも実力でも才能でもない・・・諦めだ』だそうだ。」
「やかましいわ!」
「仲がよろしいんですね」
「なんで私のパーティーはこんなにふざけたやつらばっかなの?他はまともそうなのに・・・」
「諦めだ。」
「ほんとにやかましいわねあんた!!」
・・・なぜ自己紹介をするつもりがこんなことになるんだ・・・あ、僕のせいか。
「と、とりあえず一人ずつ自己紹介をしていこう。特に君ら二人の名前はまだ聞いてないし」
「こんな変態に名前を知られるとかなんか寒気がするんですけど」
「まぁまぁ、名前を知らないと戦闘に支障が出るかもしれませんし。というわけで私の名前は(`・∀・´) ですよろしく」
「「今なんていった!?」」
「そうか(`・∀・´) というのか・・・よろしく。先程もいったが私はマカロニだ。」
「これはこれはご丁寧にどうも」
「なんで言えるのお前!?」
「てかなんでそんな名前!?」
「んー・・・言いにくいですか?」
「言いにくいってか実際に発音が必要なVRMMOでそんな名前にするやつは始めてみたよ・・・てか顔文字にしてももうちょっとましなのあったろう・・・」
この時・・・僕のなかでの真面目そうというイメージは完璧に崩壊した
「まぁ好きによんでくれてかまいませんよ?雌豚でも女王様でもああああでも」
「ツッコミどころが多すぎて捌けない!!」
「・・・と、とりあえずこいつのことは後回しでいいかしら?さっさと終わらせて私はおさらばしたいから」
「逃がすきは無いけどどうぞツンデレちゃん?」
「だから・・・もういいわ、私の名前はラム。別に肉の名前とかでは無いわよ?」
「なんだー。ここは名前がツンデレに近いなにかであるパターンだと思ってたのに」
「誰が好き好んでそんな名前をつけるのよ!ばっかじゃないの!?」
「・・・なんかカリカリしてる?」
「そりゃするでしょうよ!あんたはしらないでしょうけど私はね!ゲームが始まってからというものもうイライラするようなことしか起きてないわけ!
ゲームに参加すれば変な特典は貰うし運営には嫌がらせされるし変態どもには追いかけられるしパーティーメンバーはこんなのだし・・・はぁ・・・最悪」
・・・なんだそりゃ・・・
「てか特典?んじゃなにか?お前もなんか職業もちか?」
「・・・だれが教えてやるもんか」
そういってもう話すことはないとばかりにそっぽを向くツンデレちゃん。
もう僕のなかではツンデレちゃんはツンデレちゃんなのだ。呼び方をかえるきはない
というかそっぽを向くだけでこの場から離れない辺りにツンデレらしさが滲み出ている
「で?そこの怪しさ満点のミイラ男はなに?まさかとは思うけど・・・ほんとにそんなふざけた名前なの?」
・・・ミイラ男・・・まぁ見えなくもないが
「ミイラ男か・・・それもありだな。」
「そのまさかなんだよ。こいつはマカロニ、僕はミュウ。よろしくね?はいじゃあ今度こそちゃんと・・・えーと・・・・「(`・∀・´) だ」・・・さんの呼び方を決めたいかなぁ・・・なんて・・・」
発音に困っているとマキナさんが代わりに言ってくれた。
「俺はこれでも困らんのだがな。」
「僕が困る。というわけで何て呼べばいい?」
「んー・・・どや顔はしたり顔とも言うそうですし・・・シタリでいいですよ?」
「そのまんまね・・・んじゃはい話はおしまい!じゃあねリーダーさん。」
「それでは私も失礼します~」
「え?いやちょっと!?・・・行っちゃったよ」
話が終わるやいなや勝手に解散するメンバー。
・・・戦闘法の確認ぐらいすべきじゃないかなぁ
「大変だな?リーダーさん?」
「あなたが一番の問題児ですよマキナさん。寡黙とかの設定はいったいどこに行ってしまったんですか。」
「いやぁ~よくよ考えたら私様ってばそういうの苦手だったわ!アッハッハッハ!」
器用に小声で大笑いする問題児様。・・・なんでもありかこの人
「っとお客様みたいだぞリーダー。人気者は辛いねぇ?」
顔は見えないが絶対にニヤニヤと笑っていることが想像できるその声音は僕をとてもイラつかせる。
とりあえずもう一発殴ってみる・・・止められた
「ようよう早速仲良くやれてるようでなによりだ。」
前からやって来たのはカズマさん率いるβからの仲間達だ。用事があるようなので横にならんで話を聞くことにした
『へーこれがあのmiyuuか。やっぱ子供なんだな』
『お前と大差ないだろ。にしてもなんかこう・・・知っちゃいけないもんを知ったみたいな感じがするな。』
『なんだそれは?・・・と一応今でもシンボルサイン機能生きてるようだ。どうせなら頂けないか相談してみよう?自慢できる』
『お、そりゃいいな!どうせならキラキラちゃんのほうもいただきに行こう。』
『いや待て、あっちは回りにいるのがめんどくさい。』
・・・カズマさんの仲間の声だが聞こえてる。全部余すところなく聞こえてしまっている。てかカズマさんを押し退けて僕を囲んで話しているのでわざとなのだろう
「・・・おまえらはちっと静かにできねぇもんか?」
『『『できませーん』』』
息がぴったりなようで何より。うちにもせめてあれほどの団結力があればと思いながら隣の黒ずくめを睨み上げる
「・・・悪いなミユウ、悪いやつらではないんだがどーもやかましいやつらばっかりだ。」
ようやくお仲間さんたちをまとめることができたのか疲れた様子でこちらにくるカズマさん・・・同情はしない
「善悪に関しては保証できませんがこちらの人員も喧しさと色の濃さでは負けてませんから大丈夫です」
「・・・お互い苦労するな。」
「えぇ、カズマさんが来てからは僕の疲労も二割ましです。ダンジョンに入る前に過労死してしまいそうなぐらいに」
「・・・そいつはすまんかった。」
「とまぁそんなことはおいておいてなにか用事があったんでしょう?聞きますよ。」
「ん?あぁそうだったそうだった。いや大した用ではないんだがな?一応うちのメンバーの紹介とちょっとしたお願い事をな。」
「お願い事?」
「まぁそれは後でいい。とりあえずこの後ろのばかどもの話を先に聞いてやってくれ」
そういってカズマさんは彼の後ろに控えてたメンバーを前に出す。
「よう!」
まず最初に声をかけてきたのは僕のことを子供といっていた女性だ。女の人と言うにはまだ女の子の部分が残っているため少し首をかしげることにるがその絶妙な年齢を想定してくれるとそれで正解だとおもわれる
さっきも仲間に僕もたいして年齢差がないと言われていたので多分高校か大学ぐらいの人だと思う。
髪は紫のロングポニー、顔はきりっとしているように見えるがやはり幼いところが残っている。持ってるのは長槍でたしか昨日お店を回ったときに売っていたやつだと思う。値がはる品だったはずだ。
武器に比べ防具は貧相というかなんと言うか・・・小さめの胸当てと安くもなく高くもないといえる手甲のみ。
・・・明らかに俊敏値に任せた力押しヒットアンドアウェイスタイルなのだがそれにしては長槍にした意味がわからない。
短槍のほうがスタイル的には向いているだろう。
そりゃまぁできなくもないが魔法あり銃撃あり剣撃ありのこのゲームにおいて中距離武器をタンク以外で使うのは少し勇気のいることだ。それもAGI優先ステータスの超攻撃型・・・とてもではないが僕にはできない。というかやろうと思わない。
銃系統の武器は例外として基本スキルを発動する際にかかる時間や再使用までの時間、スキル終了後の硬直時間はその武器の適正距離の短さと武器の重さ、 スキルの攻撃力等の強さによって決まる。
もちろん短距離系の武器は短距離の攻撃が多く遠距離のものは遠距離が多い。中距離もまたしかりだ。
つまり仮にヒットアンドアウアェイを仕掛けるのだとしたら同じ槍でも短槍のほうが圧倒的に有利だ。
敵の懐に潜り込んでからスキルを発動して離脱するまでの時間が短いから。
それでも長槍を選ぶのは無知故か理由あってか・・・まぁβ出身なうえにカズマさんが選んだ人員が前者な筈がないしおそらくは後者なのだろう。
「どうも。」
「んだよ元気ねーな。それでもわんぱく盛りのガキかぁ?」
とニヒルな笑みを口元に浮かべながら言っているところ大変申し訳ないが貴女に子供と言われるほど年は離れていない。
さらに言うなら高校生はわんぱく盛りというのか?
「はぁ、あとのこともあるしあまり体力を使いたくないんですよね。」
「んなあとのことは気にすんなって!!」
ガッハッハと豪快に笑うのは良いがそろそろ名前を教えてくれないだろうか?
教会まであまり時間がないことを知っているのかパーティーのうちの一人が言う
「おい、無駄話をするのはあとにしとけよ。時間がないんだから」
「ん?おぉそっかそっかそいつぁ失敬失敬!んじゃぁ改めまして・・・あたしの名前はケイナ!パーティー内ではアタッカーをつとめてるチームの紅一点だ!!よろしくな。」
「まて、僕も一応女だぞ。勝手に僕を排除するな。」
綺麗に決めた自己紹介であったが外野から茶々が入れられる。
まぁ一応というか見たまんま女の人なので紅一点というのが嘘なのはわかっていたが。
まぁこの性格は戦闘で先陣を切ったときにとても大きな意味を持つだろう。未だ長槍の件は不明だが一応戦闘方面で信用はできると思う。まぁまだ実際に見たわけではないので所詮思う程度のことではあるのだが
「よろしくお願いしますケイナさん。」
一応言っておくと僕は基本年上には敬語。年下には優しい口調で話すようにしている。
・・・あくまで基本だ。キラなんかは例外。
「んじゃ次は俺の番だな。」
スポーツ刈りのいかにもな好青年が出てきた。
髪の色はブロンドというよりクリームというべきか?瞳は碧でなんというか・・・ギラギラと輝いている感じ?多分この人からとんでもない活力を感じるからなんだろうが。多分表にはあまり出てないけどケイナさんみたいなタイプなんだろう。性格ゆえ多少自重しているようだけど・・・てか武器を持ってない?しまってるのかな?ちなみに目測で大学生
「俺の名はベーヘン!パーティーでの役割はタンクでまだスキルを持っていないがヒーラーも兼任するつもりでいる。まぁメインはもう一人の奴がやることになると思うが一応な。んじゃダンジョン攻略・・・一緒に頑張ろう!」
「あ、はい。こちらこそ!」
いい笑顔で手を差し出してくるものだからつい握り返してしまった。いや普通に握り返すつもりではあったが反射的にやってしまったというのは自分でも驚きだ。
まぁベーヘンさんの人柄というか雰囲気のなせる技なのだろうが
「ほれお前の番だぞ。トリはかっこよくきめろよ!」
「さりげなくハードルを上げるな!全く・・・どうも、僕はアシュライという。こんな口調でも一応女だ、よろしく。」
次にきたのは空色の髪をショートカットにしている女性
雰囲気故か大人にも見えるけど多分大学生。口調はまぁ珍しいが無いわけではないだろう
「あ、はいよろしくお願いします。」
「うむ。うちのやつらと違って落ち着いた物腰には好感が持てる。うちのやつらと来たらどいつもこいつもバカばかりでな・・・手を焼かされてばかりだ。あ、さっきあいつらのと一緒にカズマをいじめていたのはいつもの仕返しというやつだ。勘違いするなよ?」
「はぁ・・・えーとお疲れ様・・・です?」
「ん?あぁいやすまない君に愚痴っても仕方のない話だったな。自己紹介を進めようか。パーティーでの役割は後方からの攻撃と支援、つまるところマジシャンだ。まだ初期のスキルしか無いゆえ幅はそんなに広くないが今回の攻略では期待してくれていい。それに答えるだけの活躍は見せよう。」
「あ、はい。お互い頑張りましょう。」
少し話は長いが真面目そうだしいい人そうだ。
「うむ!・・・ところで少しものは相談なのだがね。」
「はい?」
「お近づきの印というわけではないのだが・・・君のシンボルサインを数枚ほど譲ってはくれまいか?絶対に高値で売れると思うのだ」
「嫌です」
0,2秒の拒否だった。
評価を訂正しよう。真面目でノリもよくいい人そうではあるが守銭奴。そして真面目であってもあくまで常識外れ。
肩を落としながらすごすごとケイナさんとベーヘンさんのところへ帰っていくその背中には哀愁が漂っている。
まぁ関係ないが。
一応言っておくとシンボルサインとはまぁ全世界共通あらゆるネット世界で通じる名刺のようなもの。
もちろんこれは自分で作るものであり唯一無二のそれは一種の身分証明書の役割すら果たす。
ただしそれは一般人の話でありネイターとなれば話は変わる。
活動場所がネットということで芸能人よりも秘匿性が高いネイターのシンボルサインはあまり出回らない故自身のサインの価値は上がりそれは自身の価値の高さを表すことになる。
もちろんコピー故にただの絵柄とその人との関係を証明することしかできないそれもネイターのものというだけでみんなが欲しがる。
今のイメージで言えばメジャーリーガーのサイン入りサヨナラホームランボールのようなもの。
そんな価値の高さゆえ一般人のものでさえサインの譲渡は本人からのみとされるそれもまたボールのようにとあるオークションでのみ販売が許されている。
もちろん本人以外がそれをすれば手元からサインは消えてしまうゆえ複数枚もらわなければ一度しかできないのだが・・・
一見大金を稼げるように見えるがそれは自分価値と引き換えである。
もちろん実際下がるわけではないが一般的にもサインの高さがその人間の社会的価値を表すとされているため多少の影響はあるかもしれない。軽く見られるかもしれない。
もともとネイターという時点で金策はいくらでもある。わざわざそんな方法をとる必要もないのだ。
ここがメジャーリーガーのサインボールとの差か。
運が良ければもらえるものでもなく
金を積めばもらえるわけでもない
ネイター自身にとってマイナス要素しかないサインの配布は渡された側への信頼の証。
親しき人へおくる最高のプレゼントである。
いくら好きでネイターになったわけではないmiyuuとはいえさすがにサインをホイホイ渡すほど常識が欠落しているわけではない。
ただでさえ他のネイターより秘匿性が高く価値の向上しているサインだ。仮にサインを売る気があろうがなかろうが人に渡してしまえば最後何が起こるかわからない。
・・・てかそんなにも堂々といってくるとは思わなかった。彼らも先程にたようなことを話していたし彼らのなかでは普通の光景なのだろうか?
なんともまぁ嫌な普通である。ギャグであることを祈るばかりだ。
「・・・なんか悪いな、とくにアシュライ。普段は初対面であんなこと言うやつじゃないんだが・・・」
「いいですよ、僕も不思議と気になりませんでしたから。何ででしょうね?」
「さぁな?まぁ他人との距離を縮めることが得意なのもあいつらの特徴だからなぁ。」
そう言うカズマさんの口角は軽く上がっている。
・・・いままで思うことはなかったけれど・・・仲間っていいなぁ
「・・・っとんなこと話してる時間はねぇな。とりあえず話を進めるぞ?」
「はい。お願いがあるんですよね?」
「あぁ。こんなこと俺が言うのもおかしいんだけどな?キラのことだ。」
「キラ?」
そこで僕は話題に出たバカの方を見てみる。
「あれがどうかしましたか?」
「様子がおかしいんだよ、スピーチが終わったあとから。」
様子がおかしい・・・ねぇ。
こうしてみている限りは特になにも感じないが・・・あ、目があった・・・すぐにそらされたが
「ん?」
あれ?なんかおかしいな。たしかに不自然な対応だぞ?いつものキラならバカ丸出しな笑みを浮かべながら手を振ってくるぐらいはするだろう。
「・・・たしかに変ですね。」
「だろ?今からダンジョンに入ることだし。あいつを信用してないわけでもないんだがいかんせん不安なんだよ。」
「まぁ・・・彼女になにができるのかはまだ知りませんがたしかにフリントロック式の拳銃を持ってましたね?銃系の中でも特殊なそれを使える職業はβだとまだ出てなかったはずですが?」
「まぁな。だから結構上位の職かもしくはよっぽど特殊な職なのかということだわな。」
ふむ・・・まぁたしかに何があったかはわからないけどそれが戦闘に支障をきたすことならそれは困る。せっかくの上位職なのだから失うのは惜しい
「それでお願いというわけですね。僕はなにをすれば?」
「ん?まぁ簡単にいうとキラをどうにかしてくれ。」
「・・・はい?」
「いやほら俺だってこのゲームを初めてから出会ったわけだし前から知ってるお前の方が適役かなー・・・なんて。」
「・・・他人以上知人未満は他人とあまり変わりませんよ。というかファンクラブの人にも頼んだらどうですか?そっちのほうが効果的だと思いますよ。それに彼らも気がついているでしょう。あれだけキラを見てるなら違和感を感じない方が難しいと思いますが」
「あいつらは無理だ。」
「え?なんでですか?」
「あいつらはキラを変えることはしない、見守るだけ。道から外れれば道を示すことはあっても戻すことはしてやらない。見てたらわかる。」
「・・・なんというかうらやましいファンですね。」
「というかそういう奴らを選んでるんだろ。あの会長さんが。」
佐藤 仁卦
中肉中背黒髪黒目。普通の中の普通。町ですれ違っても誰も振り返らないし知り合いですらいつもと服が違うだけで一瞬誰か気づかないような普通。そんな彼がキラのファンクラブの会長である。
さっき広場でのテンションは珍しく普段はもっと落ち着いた物腰の穏やかそうな男性である。
彼のことはよく知っている、話したことはないがキラのファンクラブの会長といえばそういう人物像が思い浮かぶほどには。
まぁ種明かしをするならば彼は彼でキラ関係なしに有名なのだ。
少なくとも僕程度の知識ですらあの会長の仕業と言われれば納得してしまうくらいにはあの会長もすごいというだけのことである。
実際考えてほしい。ネイターという社会現象すら引き起こしかねない存在公認ファンクラブの会長・・・キラの目に留まった最初の男。
そんな異常な存在のはずの彼がここまで話題にも上らない事実。異常な存在がその異常性を認識すらさせず大衆に紛れる。・・・できるわけがない。それをなすことはボクにもキラにもできないだろう。僕は自ら正体を明かした。そうじゃなくともいずれかはバレるだろうから。僕は使えるものは何でも使う派の人間だ。使えるならネイターであることも利用する。彼もそんな人間であり僕よりそれがうまい人間だ。職業は・・・
「実物は初めて見ましたよ。」
「・・・お前確か住まいは都内だよな?」
「えぇ。そうですよ。」
「・・・逆に何であったことがないの?」
「そりゃ会う機会がなかったからですが?」
「いやいやそうじゃなくて・・・」
彼は心底驚いた顔で覚悟を決めるように一度言葉を区切り震える声でその先を紡いだ
「お前ネイターじゃん」
・・・彼の職業はネイターのスカウトマン。国家公務員で非常にとるのが難しい資格を持つことから始まる。
全国で48人、各都道府県に一人ずつしかなれず前任がやめるまで次の人は試験すら受けられない。
そして今もなお日本の中心東京都のスカウトマンは・・・彼なのだ。
つまりネイターに認められたってことは必然的に彼と会うことになる。
「あー・・・まぁタネ明かししますと・・・僕スカウトマンからの手紙捨てたんですよねー。」
「は?」
今度は後ろの三人まで驚いたという顔をしていた
マキナさんは多分笑ってる。
「冗談か?」
「いいえ事実ですよ?」
カズマさんは足を止めてしまった
「あ、ありえねぇ・・・」
「まぁだから僕呼び出された場所にもいってないんですよね。だから何でネイターになれたのか不思議で不思議で。」
「まぁネイターと呼ばれる方々はみんな色が濃いですから。バックレた程度じゃあ取り消されませんよ」
前方からえらく頭に残らない普通の声が聞こえた。
視線をそちらへ向けるとこれまた普通の男が目に入る。強いていうならその顔に浮かべた笑みが普通より幸薄そうに見せてくるぐらいだろうか。
ヘラヘラしているわけではないのにどこか軽さを覚える、どこか胡散臭いだけの普通の男・・・佐藤 仁卦。
「こっちでの名前はカイチョーですので。そこのところよろしく。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
この男は同じ臭いがする。
人間として高くはあるがそれ以上にずれている。
まぁそれでもまだ人間としては正常の範囲だ。
「まぁよくあることなんですよねぇ。ミュウ様もそうでしたが基本一筋縄ではいかない人たちですので案外嫌だという人もいたりするんですよ。無視されたならネイターとしての注意事項を送り勝手に手続きするだけなのですが真正面から断られるとなるとこれまた大変で」
「断れたのこれ?それ今からでも間に合う?」
「無理です」
「・・・ですよねー。」
「てか今さらネイターをやめたところで上がった知名度は下がりませんよ?多分生活は変わらないかと」
「・・・ミユウ・・・諦めたらどうだ?」
「嫌です。あぁあの頃の自分を殴ってやりたい。」
「でもまぁミュウ様でしたら断られても自動的に登録されていたでしょうが・・・」
「今ちょっと聞き捨てならないこと聞いたんだけど!?」
「確かに不思議だな。断っても勝手にとかどうしてさ?問題にはならねぇの?」
「ネイター制度と言うのはいろんな意味を持つんですよ。社会現象すら平気で起こす方々を自重させると言う意味もあればサポートする意味もあります。もちろん私たちがその知名度を借りるためということもありますしぶっちゃけ私たちのためということもありますが今回に限りは少し違います。またこれは一応国に認められていることでもありますゆえ」
「まぁネイターのなかでもこいつを特別視するのはわかるがよ。」
唐突に人の頭をポンポンと叩き出す、もちろん叩いてるのはカズマさん。僕はなんか子供扱いされているようで納得がいかないのでそれを手で払いながら疑問を口にした
「なんで特別視するのも理解できるんですか?」
「・・・そりゃおまえたかだかゲームの全国大会で優勝した程度でネイターになれるかよ。しかも別に超有名ソフトってわけでもねーし。」
「・・・あぁ!!」
「「今気がついたのな(んですね)」」
「ん?じゃあなんで?」
「さぁ?それは私にもわかりません、私たちの敬愛するキラ様はわかっているようですがね。・・・まぁそんなわけで一応ネイターになれるだけの知名度と話題性・・・それとネットでの活動をみて合格と判断されたあなたは保護のためにネイター登録されました。それが私からの一切の接触をしなかった理由となります。」
「保護・・・ねぇ。まぁ確かにネイターになる前から追いかけ回されてたけど・・・接触をしなかったってのはつまり万が一の時の保護以外は必要ないと判断したってことか?」
「えぇ。ゲームのことで私たちがサポートできることはさほど多くありません。あなたは活動を自分で自粛しているので私たちがどうこうする必要はありませんしぶっちゃけミュウ様のネイター登録は少し特殊でした。」
「あんた敬語外れてきてるぞー。」
「過去にもそういった方々は居ました。ネイター登録をされたという前例もあります。それでも私たちはいまだに理解できないんですよねー。」
とここに来て彼は焦らすように言葉を区切り僕でも見落としそうなくらいのさじ加減で雰囲気を鋭くした。
「なんであなたが彼女と同じ舞台に立てているのかが。」
・・・なんでだろう?
「なんででしょうね?どう思いますかカズマさん?」
とりあえず流すことにした
「・・・ん?え?お、俺!?あ・・・いや・・・まぁ運が良かったんじゃね?・・・それに俺からしたらやっぱり違うもんだぜ?こいつは俺等とはやっぱ違う。あんた等側の人間だよ、絶対!」
まぁそんな簡単な話ではないんだけどねー。やっぱり人間としてずれてるってのが話をややこしくしてるのかな?もしくはそれが原因か・・・
「・・・そういうことにしておきましょう」
雰囲気を崩しながらにこりと微笑む
こうしてみるとやはり顔整っているのかもしれない。
ただあの幸薄そうな雰囲気がくたびれた感をだしてそういう風に見えないというだけなのだろう
「ほら!もう見えてきたようですよ?では私もメンバーに話しておくことがあるので失礼しますね?ではまた。」
「あ、はい。また後で」
「さようならー。」
さて・・・と。
「それじゃぁカズマさんもまた後で」
「ん?俺は別にあいつ等に話すことなんてないしここでいいぞ?」
「・・・あなたにはダンジョンとボスの説明の役割があるでしょうに」
「・・・おぉ!!」
忘れてたなこの反応
「いやぁー人の先頭に立つってことがこれまでなかったからなぁー」
といって豪快に笑うのはいいが嘘は良くない。リーダーシップあるよあなた。
豪快な笑い方とは全然違うが僕も苦笑いを返しておく。
「それではまた。」
「おう!またあとでなー!」
「んじゃまたな!少年!」
「ではまた」
「サインの方だが一枚辺りいくらで譲ってくれる?値段によっては買ってそれ以上の値段で」
「はーいいくぞアシュライ」
「ちょ、ちょっと待てベーヘン!話がまだ!と、とまれぇぇぇぇぇ!!」
・・・カズマさんの仲間の人たちも挨拶をして去っていく・・・
・・・うん。去っていった!
問題なし!なにもなかった!
ついでにキラの話が流れた気もするが気にしない!別に狙ってなんかない!
・・・それに大体あのバカならひとりでなんとかできるさ。・・・いや何があったかはしらないけどね?
「ほんとこのメンバーは飽きないなぁおい。」
本当に後ろから声が降ってくるというのは心臓に悪い。わかっていてもだ
「マキナさん・・・そう思うなら話に参加すればいいじゃないですか」
「バカいえ。一時の楽しみのために今後の活動方針を覆せるわけないだろ。」
「ならおとなしく黙っててください。」
「私様頼まれると嫌だって答えたくなる性分なんだよ。」
何てめんどくさい性格だ
「答えなくていいので黙っててください。」
「答えなくていいって言われると答えたくなるんだよ。お前はループが好きなのか?」
・・・ほんと何てめんどくさい人なんだ
「・・・嫌いではないです」
そういう風に聞かれるとこう答えたくなる性分なんだ
「お前も私様と同じだな。」
「やめてくださいひねくれもの」
「そうぞんざいに扱うなってー。私様顔は隠してるけどこれで案外美形なんだぜー?男としては仲良くしときたいんじゃないのか?」
そろそろつく頃だ。雑談も止められるだろうから黙っておこう。
これは無視じゃない。断じて違う
「アッハッハッハ!それは無視って言うと思うぞリーダー。」
心を読むな
「読んでない、推理してるだけさ」
厄介な人だな
「災厄な人とは言われたことがあるぞ」
それはどんな人間だ
「最近ジャンプで連載してる某◯◯語の作者さんのマンガの元主人公とか単行本11巻ぐらいまで敵対してた某這い寄る混沌とか。」
「たしかに!!?」
「ちなみにスキルを1京以上持ってらっしゃるお方は人外なのでノーカン。ところでお前・・・口に出してるしジャンプ講読者であることがばれたな。」
!!?
・・・喋ってませんよ空耳です
「もう完璧に心のなかで私様に話しかけてないか?独り言じゃないよなそれ。」
やっぱり心読んでませんか?
「読んでねーよっとこうしてグダグダお前と話すのも楽しいんだが残念時間切れだ。」
みたいですね。
これが教会ですか・・・みえませんね。
「だな。さすがの私様もこれは廃墟だと答えるわ。」
ですよねー。
っとカズマさんじゃないですかー。てっきり最初はアルフレッドからなんかお言葉があるんじゃないかと思ってたんですけどねー。
「あいつは必要のないときは前にでねぇよ。多分そういうやつだ。」
でしょうねー。
「わかってるならきくな。」
わかってるってわかってるなら言わないでください
「お前やっぱループ好きだろ?」
だから嫌いじゃないですって
「・・・ひねくれもの」
お互い様でしょう
「違いない」
そして笑えない
「私様は笑える」
だから嫌なんですよ
「知ってる」
それも知ってる
「てか話聞かなくてもいいのか?」
頭に入ってますから大丈夫です。
「へぇー。並列思考ってやつか?」
えぇ、まぁ。まだ慣れないんですけどね。
「慣れないって・・・できるようになったのは最近か?」
わからないんですか?
「・・・あのなぁ。いくら私様でも全能ではないんだぜ?」
それは意外でした
「なんで本気でおどろいてんだこのやろう。」
というか思ったんですけど
「あん?なんだよ。」
この先の僕がしようとしている質問わかります?
「わかるよ。」
やっぱり全能じゃないですか?
「違う」
そうですか・・・んじゃあ改めて疑問なんですが
「おう。なんでも聞いてみろ」
マキナさんはなんでこのゲームを始めたんですか?
「聞きたいか?」
えぇすごく
「やけに素直だな」
知的欲求には勝てません
「かもしれんな」
いいから答えてください
「よかろう!私がこのゲームを始めた理由・・・それはな・・・
・・・それは?
───秘密だよリーダー。」
・・・いや答えろよ
「いやだね。女は秘密を抱えて美しくなるもんなのさ」
なんでも聞いてみろって言ったじゃないか
「聞くだけな」
言うと思った
「ならいうな」
・・・っと説明終わったみたいですね。
「パーティーで別れるんだってな。」
最初のダンジョンがランダムフィールドってのは笑えませんね
「手分けした方がいいのはわかるが別に褒められるほどの作戦ではないな。」
手厳しいですね。
「まぁ不満があるわけじゃないがカズマとやらのパーティーはバラけさせるべきだろ」
長物二名、剣一名、魔法一名。
狭いところだと少しあれですよね。
「それだけじゃない。経験者がいるのといないのとだと差がありすぎる。」
まぁ仕方ないですよ。どちらにせよ各パーティーとの相性を考えて割り振る時間があるなら進んだ方が早いです。
それに四組の方が見つけるのは早いでしょう。生存率はましかに下がりますがレベル的には安全だとカズマさんはいってたじゃないですか
「βと違う可能性があるとは考えないのか?」
運営は僕らを殺そうとしているわけではありません。確かにもう少し進めば差異は出てくるでしょうがこんなに早く故意的な修正はいれないでしょう
「まぁメンバーが良いから死人はでないと思うが安心するのは早いな」
安心した僕の心を返してください
「なんだ?私様に心奪われたか?まぁ考えといてやる」
うまくないです
「別に狙ってねぇ」
中学生かあんたは
「・・・なんで知ってるんだ?」
・・・へ?
「あれ?私様年齢言ったっけ?」
・・・中学生?
「・・・おう。」
・・・嘘だ!!絶対嘘だ!!
「まぁな。」
・・・もう嫌だこの部下
「おいそこの変態17号!」
ん?
「無視すんな!!返事をしろ!」
いやだからなんだよ?
「・・・無視するなっていってるでしょ!!」
だから返事してるだろ?
「リーダー・・・声出てない」
「あ・・・ごめんごめん。で?なに?」
「もう皆さん準備完了しているダンジョンに入っているので私たちも何かお話があるのならしていただいて早めに突入した方がよいのでは?」
「いつの間に・・・」
「リーダーが呆けている間にな」
「呆けてない。お前の話が衝撃的すぎただけだ」
「衝撃的な話?ねぇミイラ男教えなさいよ?」
「私も気になります」
「うむ!それはだな───
「僕からの話はないからさっさとダンジョンみんなを追いかけるぞー」
───また今度のようだ」
「ちょっと気になるでしょうが!!まてこら!教えなさいよ!!」
「残念です・・・絶対にお聞かせくださいね?」
「約束しよう」
こいつら・・・人を急かしたかと思えば話し込みやがって・・・
「いいからこいおまえら!!!」
なんでダンジョンにはいる前からこんなに疲れてるんだ?
今回は特に書くことないですねー。
とりあえず宿題やべぇ