十五話 戦の『準備』
テスト終わりましたぁ!!
いやはやはやキタコレキタコレ素晴らしいっすなぁこの開放感!たぎる!テスト中は死んでいた私の灰色の脳細胞がうねり!喚き!流れをつくって躍動する!!さぁ!今回は十五話になります!
最近書いてて思ったのですがどーも私は気がついたら主人公を鬱にさせてしまう癖があるようでして。
これからは気を付けていこうと思います!
というわけで今回は騒がしくてごめんなさい!では本編へ・・・レッツゴォォォォッ!!!
十五話 戦の『準備』
side miyuu
突然だが僕は今衆目の前にさらされている。
なんでこうなったのか・・・とりあえず落ち着く意味合いも込めてゆっくりと状況を説明しよう。
まず話は朝起きたところからだ
二日ぶりに寝た僕は次の日のボス攻略にて遅れることがないよう早めに目覚ましをかけて就寝。あまり長くは寝れなかったが遅れることもなく集合よりも早めにつくことができた。
集合場所の広場にはすでに数名ながらもプレイヤーがみられる。今日は朝からフィールドに出るということもなく万全の体制でここにいたのだろう。
みんな装備の最後の確認をしているようだった。
特に持っているものもないが知り合いもいなくやることもない僕はそれにならって暇を潰すことにした
・・・すぐ終わった。
いやだいたい武器なんかはセイネ君のくれたショートソードしかないし回復系のものなんてまだ一つしかない。ぶっちゃけそれ以外は宿においてきたしもうやることない(´;ω;`)
というわけで広場の隅っこで一人時間になるのを待つことにした。
建物の影に陣取ってはや十分。やることもなく周りのようすをうかがっていたのだが突如広場の東通り側が沸いた
(え!?なになに!?)
さっきまで緊張感に満ちていた広場がいきなりその空気を崩してまで盛り上がる理由と一体なんだろうか
隅っこで空気になるよう勤めていた僕もさすがに気になり野次馬根性でそちらへかけていく。
別段小さいわけではないがやはり所詮中学生なので人だかりの中心を見ることは叶わない。
それでも何とかしてみれないかと人を押し退けて進もうとしてもどうやらみんな断固として動く気はないようだ・・・というかみんな真ん中へいこうとして軽く暴動になりかけている・・・
(これならいいかな?)
これだけみんながみんな必死になってるなら僕も目立たないだろうと人だかりから数歩下がって助走をつけてから再度突入する。
ただし今度のアプローチ方法は上だ、つまりはジャンプ。
さすがにステータス的に人の頭ギリギリになったが真ん中におどりでることができた。
そこにいたのは・・・
「お?ミュー君じゃんか!ヤッホー!」
・・・キラだった。
僕は急いでからだを百八十度回転させて・・・目の前には数十人単位の肉の壁。
突破は助走をつけるほかなく数歩下がった後方にはやはりキラ・・・前門の肉壁と後門のバカ・・・詰んだ\(^o^)/
「ミュー君?返事もなしで急に後ろを向いてどうしたのかな~?しかも心なしか『終わった』みたいな顔してる気がするんだけど・・・気のせい?」
気のせいではありません。事実です
『おい、あのチビなんだ?キラキラたんとやけに親しいみたいだが・・・知ってるか?』
『いや、知らん。ほんとなんだあのチンチクリン』
『キラキラたんを愛でる会、通称「キラキラ公式ファンクラブ」でさえ会長以外は名前を覚えてもらってないのにあんなにも親しげに!?』
『解析班!今すぐ素性を調べあげて晒せ!我らを敵にまわしたことを後悔するがいい!!』
『会長!無理です!こんな状況じゃ調べようがーーー』
『ん?まてよ?ミュー君??・・・miyuu君!?おいまさかあれって・・・』
『ほ、本物だ・・・そ、総員全力で後退だ!「灰かぶり」が現れたぞ!!』
『『『サーイエッサー!!』』』
・・・なにあれ?
「あー・・・バカどもは無視してていいよ。あれ私のファンクラブなんだ・・・バカだけど」
「キラに言われるとはよっぽどなんだな」
『カチッ』
ん?後頭部に違和感がーーー
「それはどういう意味なのかな?」
いつの間にか僕は後頭部に銃をつきつけられていたようだ・・・気がつかんかった。
「た、たいしたお手前で」
両手を上げて降参のポーズをとる。
いやギャグ補正って怖い
『ガチッ』
劇鉄を下ろす音が聞こえる
「なにかおかしなことを考えてない?」
「め、滅相もございませんですはい!」
「・・・ふーん」
一応答えに満足したのか後頭部にあった違和感は消えた。・・・ホッ
(というか・・・)
一息ついて周りを見回す
(こいつもホントにネイターなんだな。)
と後ろでかっこつけて銃をくるくる回しながらホルスターに収めようとして失敗しているキラをみる。
・・・やっぱりよくわかんねぇわ
「む?い、今のは違うんだよ?いつも使ってるのと全然違う銃だから失敗しただけで本当はうまくいくんだよ?これほんと!ほんとったらほんと!」
僕の視線に気づいたのか聞いてもいないことを言ってくるキラ。
まぁ別にどうでもいいのだけれど前言撤回。
これはウケるわ。人気が出るのもよくわかる。
「はいはい・・・ところで昨日メールでいってた攻略のメンバーってのはこいつらのことか?」
気になっていたことを聞く。たしかにこれならゲーム開始二日目でも集めることができるだろう。
キラが人のいるところで声をかけるだけなのだから。
「んー、まぁ一部ってところかな?まぁさすがに全員はつれていけないし。それでもこれだけ集めた理由は自分の勢力の誇示と本人たちに攻略のメンバーとして呼ばれたと言う意識をもってほしかったからなんだけどね。」
「はぁ~、考えてんだな。・・・ん?じゃあ他の二人はどうすんだ?」
「んー?アルフレッドはあの演説に共感してくれて強い意志をもった人たちを有志で募ってたみたい。カズマはβの頃のツテだって。・・・ところでミュー君?」
「ん?なんだよ?」
「今君フリーなんだよね?ならうちに来ない?まだ進度的な問題で作ってないけどそのうちギルド作るからさー」
・・・
「ファンなら察してねバカ」
「むー・・・随分と嫌がるよねー。これは荒療治が必要かな?」
「・・・治さなきゃならんようなことはなにもないよ。」
「またまた~、私はなんでも知ってるのだよ?ただし忘却までは秒刻み!」
「使えない記憶力だね。そのまま赤ん坊の頃まで逆行してればいいんじゃないかなバカ」
「・・・さっきからバカバカひどくない?」
「ひどくないひどくない気のせい気のせい」
目の前で唸っているキラを見て心から思う
(ちょろすぎる・・・)
正直笑えるほどに単純というか変に純粋というか。
と西門側も騒がしくなってきた。
さっきのパターンでいくとこれは・・・
「アルフレッド達が来たみたいだね。」
「だな。いつの間にか時間になってるし」
「とりあえず合流しよっか。」
「まぁ今回の攻略のリーダーみたいなもんだしな、行ってこいよ。」
「?」
ん?なんだその顔は?
「ミュー君も一緒にいくんだよ?」
「え?」
「いやだってほら・・・打ち合わせとかあるし。隊の率い方とか知らないでしょ?」
「・・・いやいやいや!?だって俺ソロだよ!?仲間なんて集めてないしギルドも参加しないっていったろ?」
「うん、だからね?ミュー君はソロ隊を率いるんだよ。人選で言えばベストだと思うよ?無所属の彼らを率いるのは無所属じゃないといけないし私みたいにアイドルやってるからみたいな贔屓目でみられない、カズマとちがって知名度あるし純粋な実力で売れてるからソロ組からしたら尊敬の対象になると思う。なによりアルフレッドみたいに賛否両論別れない。アルフレッドがいってたじゃない?行動するだけでいいんだよ。それだけで人はついてくる、保証する。」
「・・・まぁ別になにをしろってわけじゃないならいいんだけどさ。ならさっき僕を誘ったのはなんだったんだよ」
「え?なんのはなし?」
「ギルドに誘ったろう!?無所属でいなきゃいけないってわかってんのになんで誘ったのかって聞いたんだよ!」
「あぁ。『あわよくば☆』みたいな?まぁそんなことはどうでもいいから早くいくよ。あんまり待たせると悪いし」
こいつ・・・
「・・・はぁ」
仕方なしにキラにつれられて広場を横断していく。
有名人のそばにいるせいか嫌に注目されている。
恐らくまだ僕がネイターであると知っている人間は少ないはずなので間違いない。・・・ファンクラブとやらにはばれたけど・・・まぁ普通ならわからんよな。何度も言うけど同じ名前にする人結構増えてきたし。
途中カズマさんもこちらに気づいたようで周りの集団をうまいこと抜けてやってくる。アルフレッドは・・・気づいてはいるのだろうけどこちらに来ない。忙しいのだろう
「お?よう、キラとミウじゃねーか。にしても二人で仲睦まじく出勤とは羨ましい限りで」
「あははーそうみえるー?もう照れちゃうなぁ・・・ねぇミュー君ミュー君!そう見えるってよ!見えちゃうんだってよ!」
「カズマさん。その冗談は質が悪いですよ。何よりもキラとは・・・人選が酷いです」
「君の方がひどいよ!?ひょっとしておねーさんのこと嫌いなの!?」
「ストーカーに向ける愛は持ち合わせていないな。」
「ガーンッ!」
そういって地面に手をついて項垂れるキラ。その長いもはや一種のトレードマークとさえいえるピンクのツインテールもいつものような元気はなく萎びている。・・・生き物かよ
「アハハハハ!やっぱ面白いな。大人気のアイドルも同じネイターのまえだとただのストーカーか。でもよー?女の子は大切にしなきゃダメだぜ?」
そういって項垂れるキラの背中を励ますように叩くカズマさん。
「うぅ・・・まさか同い年にあやされることになるとは思ってなかったよ。」
ん?
「俺も同年代のやつをあやすことになるとは思ってもみなかったよ」
え?
「ちょ、ちょっと待って?」
「「ん?」」
「・・・同い年?誰と誰が?」
と二人は顔を見合わせて再度こちらをみたかと思えばお互いに自分と相手をを指しながら
「私と」
「俺が」
等とのたまった。
「・・・カズマさんて何歳でしたっけ?」
「高三だよ、17歳」
・・・・・・
「・・・キラは?」
「18歳の高三さぁ!」
とやはり慎重に似つかわしくない胸を張る。
・・・え?高三?
「まじで?」
「「まじまじ」」
今度は僕が項垂れる番だった。
「嘘だ・・・こんなガキみたいなのが自分より2歳も歳上だなんて嘘だ。悪い夢だ」
「おーいものすごく失礼なこといってるぞ君~」
なにやら髪をピンクに染めたバカチビがなにかいっているような気がするがそんなことはどうでもいい。・・・歳上・・・歳上・・・
「・・・ありえない」
いくら考えても僕のなかでの結論は変わらなかった。なんでこんなチンチクリンが僕より歳上なんだ。
今回ばかりは僕の思考速度も意味をなさない。早くても意味がないのだ
「そろそろ殴っていいカナこれ?なんで私こんなこと言われてるの?ねぇなんで?」
「落ち着けキラ。よっぽどショックだったんだろう。」
「だってチンチクリンだよ?これ女性にたいしていうってことは自殺志願なんじゃない?殺してくださいっていう意思表示なんじゃない?だとしたらしっかりくっきり殺してあげないとカワイソウダヨネ?」
「だから落ち着けっての」
「むー・・・・にしたってチンチクリンはひどいよ。キラちゃんの心はズタボロに引き裂かれたよ。だいたいこんなに胸が大きくて顔も可愛くて明るいキラちゃんのどこがチンチクリンなのさ」
「身長じゃねぇk『えいっ』グフッ!!」
・・・僕がちょっと目をはなしたすきに何が起きたのか。そこにはまさに怒髪天をつくを体現したキラと蹲って小刻みに震えているカズマさんがいた。
「な、なにが・・・」
「なんでもないよミュー君。」
一瞬にしてもとに戻ったキラが笑顔を向けてくる。それはもうすばらしい笑みを・・・目だけは笑っていないが
「それと・・・ミュー君?」
「は、はい!?」
「女性の外見にたいしていっていいのは・・・賛美とアドバイスだけだよ?」
一瞬・・・一瞬だけ怒髪天モードにはいったキラは正面からみると長い角をもった鬼のようであった。
「・・・イエスマム。」
「ん、よろしい!じゃあアルフレッドのとこいこうか。」
「ちょ、ちょっと・・・待っ・・・て」
・・・
「あのー・・・カズマさんは?」
と今度こそ非の打ち所も見つからない満点の笑みを浮かべて振り返る
「転がしときゃそのうちゴキブリのごとく生命力で勝手によみがえるから大丈夫☆」
僕は背中に走った寒気にたいして無力であった。
結局僕は助けることも労いの言葉をかけることも感謝の礼をすることも同情の眼差しを向けることもできずにアルフレッドの元に敗走した
・・・はい・・・ごめんなさい。
燃え尽き症候群発症中です・・・駄作でごめんなさい。
こんな私でごめんなさい
よければ感想など・・・あぁいえおこがましくてごめんなさい。私程度の駄作を読んでいただけてるだけでもこれ以上ないまでの感謝と一刻も早い更新をしなくてはならないのに遅くてごめんなさい。
ではまた次回会いましょう・・・会えたらですけど・・・