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デスゲームノ『王』※お受験凍結中  作者: 野菜連合
一章 ーー始まりの町《プロローグタウン》ーー
16/55

十四話 道化と仮面の『舞踏会』

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ黒歴史決定です!確定です!やりおったほんとやりおった!執筆期間あけすぎて自分でもよくわかんなくなってましたほんとごめんなさいあはははははははは


・・・すんません落ち着きました


今回は報告二つです

ひとつは久しぶりの更新と駄作であること

もうひとつはテスト期間バンザーイです。

執筆期間が開いたり投稿が遅れた理由もソレです

申し訳ないのですが終わるまで今しばらくお待ちになってくださると助かりますでございますでござ候でごじいますで候

・・・というわけで本編どぞ


十四話 道化と仮面の『舞踏会』



side miyuu


あぁやっぱりな。

思ったんだよ。STRとAGIを高めに設定してあるこのモンクの僕とぶつかってもなお僕が一方的によろめく相手なんてそうそういない。

あのアルフレッドやキラでさえおそらくよろめいてしまうだろう・・・でもカケルはよろめかなかった。

それはどういうことか。

決まってる・・・僕と同じ存在であることを指すんだ。何を好まれたのかアインにみいられこのデスゲームという舞台の上で踊ることを義務付けられた道化。

そっちの方がよっぽど僕らしい。もう少し進んだら職業を道化にしよう。

カケルは何らかの反応を期待しているのか僕の言葉を待っているようだ・・・なにか返してやるか


「すごいな・・・さすがカケルだよ。僕とは違うね」


ちょっと皮肉ぎみになったか?自虐的に聞こえたか?しかしそれでいい。フレンド登録してからでは遅いかもしれないがやはり僕たちは友達という枠に収まってはいけないのだ。

これはやはり彼のためなのだ。そう言い訳をするように自分に言い聞かせて僕は逃げるように武具店に入っていく


「なにいってるのさ、同じだよ。君も僕も」


案の定追い掛けてきた。

言っていることは的を射ている。ドンピシャその通り。

それでも・・・だからこそいけないんだ。


「それは違うよ・・・同じだからこそ僕らは違うんだ。」


カケルは反論しない。それは僕のいってることを理解したからではなく僕がカケルのことを理解しようとしていないことに気がついたからだろう。少し世間話をしながら店内を見て回る。

同じ存在であるがゆえに目立つ違い・・・やっぱり僕は弱くてカケルは強い。それはもしかしたら存在を違わせるよりも違っているかもしれない。彼は強いからこそその事を知らないのだ。

僕はキラのように強かにはなれない

アルフレッドのように剛直にはなれない

カズマのように・・・これはよくわからないけど

セイネ君のように真っ直ぐにもなれない

君のように輝けない

僕は君たちのように選ばれた存在じゃない。

何をやるにしても周りの存在に、アインに君たちの舞台まで引き釣りあげられた・・・それだけなんだ。

僕は手でいじっていた店の商品を棚に戻しながらこの久しぶりの会話を終わらせるための言葉を紡ぐ


「バイバイ」


そう言って返事も聴かず僕は武具店を出ていく

聴かなかったが聞こえたカケルの最後の声は「バイバイ」ではなく「うん、それじゃまた」と形作っていた。


「・・・それはくさいよカケル。」


店を出て開口一番・・・僕がこのゲームにとらわれてからおそらくはじめて口に出す本当の自分だった。

気持ちを切り替えて歩き出す。

結局今のお店では会話の方に集中していてまともに見れなかった、というわけで次の店を探す。

なんならもうスキルを一時的に鍛冶スキルにして自分で作るか?その手もなくはない。

とそんなことを考えながら歩いているとメッセージが届いたようで視界端にアイコンが点滅し出した。

ウインドウを開いて今来たメッセージを確認するとどうやら町のなかでボスゲートを確認したらしい。

というかβの時ボスゲートのあった場所にいってみたら案の定そこには巨大な石でできた門が鎮座していたらしい。

既にメンバーは決めているので明日の正午に町中央の広場に集合して攻略しようとのことだった。

一応いっておくと町のなかに存在するボスゲートというのは通常プレイヤーボスのものでそのボスがその町を支配しているという設定になっている。

挑戦にはまずそのボスゲートを発見する必要があり発見の方法も様々だ。時間帯による条件での出現やどこかに隠されているとかならばまだいいが一定レベル以上の看破スキルを使わないとダメなときや緊急クエストとして飛び出してくるものなんかは最悪だ。特に後者はいつくるかもわからず町のなかにいるだけで巻き込まれてしまう。

ただしそれにみあうものもあって町を支配するボスを倒したものがギルド保持者だった場合は町をまるごと自分達ギルドのものとすることができ税率なんかも自由に決めることができるという特権を得る。

βではそこまで進まず特に実害なんかは無かったらしいが実際そこまで進めばギルド間の争いや一つのギルドによる市場支配何てこともありえる。

トッププレイヤーと呼ばれるものは意地でも最前線に居続けなくてはならないのでたとえ税率が変更されてもその土地にとどまることになるのだ。そうしてボス攻略に参加できるほどのギルドがさらに強化され連続で町を支配・・・何てことにもなりかねない。

アルフレッドがこれを知っていたとは思えないが確かにアルフレッドの自分達が計画的にゲーム攻略を進めていくことで流れをコントロールするという考えは間違ってはいない。それどころか正しいだろう。それぞれが勢力のトップになりそれぞれが計画にのっとって自分達を強化していくことで常に三竦みの状態に持っていこうと言うのだ。

ただしこれ・・・自分によっぽどの自信がないと思い付かない計画だけど。

しかしプロローグタウンのボスは倒してもさしてうまみがあるわけではない。crownとボスドロップのみだ。・・・いや十分に美味しいのだけれど。

というかアルフレッドたちはどうやってメンバーなんか揃えられたんだ?まだ別れてからそんなに時間はたってないはずだけど・・・

とりあえず明日の攻略に参加する旨を伝えておく。


とにかく今からはステータスだよりじゃなくてプレイヤースキルで戦わなきゃならんのだ・・・手甲があるのとないのでは戦い方が大きく変わる。なくてもやれないことはない、でもあった方がいい。

・・・とりあえず探すか


~~~~~~~~~~~~


というわけで今日一日歩き回ったけど存在しませんでしたということでもう自分で作っちゃおうかなぁ何て考えてたり考えてなかったり・・・考えてません。さすがにこんなことでチートは使いません。

そんなわけでしばらくはチートも防具もなしで戦うことになるのか・・・いけるかな?ただでさえ防御はそんなに高くないのに・・・さすがに不安だな。明日誰かに聞いてみるか。

・・・さすがにそろそろ寝ないときついな。ただでさえ1日徹夜してるんだ・・・そろそろ宿に向かおう。

そうして今いる大通りから少し離れたところにある路地から出ようと通りのあるほうへ足を向けたそのときだった。

何があったというわけではない。

音はなかった

瞳は相も変わらずひたすらに代わり映えのない路地を映していたし臭いも感じない

味なんてするはずがないし強いていうならば全身の皮膚を針で刺されているような刺激を感じたぐらいだろうか。これが触覚な訳がないのでやはりこれは第六感というべきものなのかもしくは単に相手がそういう風に設定したのかは知らないがこの際それはどうでもいい。

僕はこの場で確かに相手に気づき相手もそれを望んでいた。

僕の後ろに『ぼろ切れをまとった仮面』が現れた。

一切情報を発信しないそれに僕は気づき仮面は気づくと確信していてそうであるよう望んだ・・・それでいい

僕は踏み出した足を戻して振り返る


「会いたかったよ。運営さん?」


仮面は笑う。器用に仮面をカタカタとならしてまるで笑い声をあげているかのように振る舞うそれはなんとも滑稽で不気味な様相だ。周りが人気もなく日もくれた路地裏というのもそれに拍車をかけているだろう。


「こちらも会いたかったですよ。魔王様?」


意趣返しのつもりなのか嫌味ったらしくいってのけた仮面はその直後に何がツボにはいったのか今度こそ本当に声をあげてわらいだす。


「そっちのほうが人間味があっていいなぁ。」


「これはこれは・・・魔王に人間について語られるというのも乙なものですな」


「語るってほどのものでも無いだろうに・・・あとその言い方だと僕がまるで人間じゃないように聞こえるんだが?」


「おおっとこれは失礼。深い意味はないのですよ?ただ・・・魔王という名はただの人間に与えられるようなものではないのですよ。」


どういうことだ?まてまてそれはおかしい。僕は正真正銘ただのゲーマーだ。魔王という名もカケルが勇者だからという理由で渡されたのかと思っていた。


「まぁ確かにあのカケルという少年もなかなかに珍しい人種ですね。敵がいないというのがまた驚きだ。ですが・・・逆なんですよね。彼が勇者だからではなく君が魔王だから彼が勇者なのですよ。」


ーーーっ!?・・・心を読んで?


「はい。アインに接続した時点であなた方の過去や心理状況、思考内容、人間関係や他人に対する印象から何から何まで・・・全ては把握済みです。」


「・・・それはそれは・・・ひとつ聞いていいか?」


「ええどうぞ。・・・もっとも何が聞きたいのかはすでにわかっているのですがね。」


・・・厄介なやつだな


「・・・その技術・・・どうやって手に入れた?あんたらは多少人気があっても結局はただの会社のはずだ。VR内とはいえ時間を加速したりただのゲーム機で人の情報を全ては採取したり命を握ったり・・・明らかにオーバーテクノロジーだろ、これ」


僕の疑問は仮面にはひどく当たり前のことだったのかつまらなそうに告げる


「ほんと嫌味なぐらいに当たりますねこれ。私はてっきりなぜ自分が魔王なのかとかだと思ったのですが・・・まぁさすがはアインといっておきましょう。そうですね・・・その質問には答えられません。チュートリアルもいった通り企業秘密です。本当に企業ですし。」


・・・答えられません・・・か。


「じゃあ次はあんたのお望み通りに聞いてやる。なんで僕なんだ?カケルが関係ないのだとしたらなんで僕が魔王なんだ?」


「ふむ・・・なんで・・・ですか。本当にわからないんですか?」


「なに?何をいってるのかわからないな。わかるわけがないだろう?どんな人間が日常生活を送っていて自分のことを魔王にふさわしいだなんて認識するんだ?だいたいアインとやらでわかるんだろう。」


「それもそうなんですが・・・じゃあ自分は思わないのですか?周りは自分とは違うと・・・思ったことはないのですか?自分と周りは違うではなく周りは自分とは違うですよ?」


それは・・・


「それは・・・ないこともない・・・けど、」


「けどなんです?子供の戯れ言だと?いいえ!それこそが正答ですよ。唯一にして無二の解答です。考えても見てください。あなたは自分をゲーマーだと評価していますね。それはなぜです?」


「それは・・・現実をないがしろにしてまでゲームにのめり込んでいるから。・・・やっぱりただのゲーマーじゃーーー」


「ないのですよ。ゲーマーだとしても普通ではないです。なぜなら人間普通現実を捨てるということはあり得ません。だからこそこのVR技術や二次元の文化は一昔前まで成長も遅く嫌悪している人も多かった。時代に押され実現化しましたが普通人間という生き物にとって現実とは何よりも価値のあるものでそうでなくてはならないものなのです。仮に現実の体を棄ててこちらで生活できるようになったとしてもそれを実行する人間がどれだけいますか!?いるわけがない!!いてはいけないんですよそんなの。人間として破綻している!」


「ま、まてよそれをするのがゲーマーでそういうのをゲーマーっていうんだろ!?」


「それもそうですね。ほとんどの方はこちらへこられるでしょう。あなたのいう通りゲーマーというのはそういう人種をさすのですから。」


「だ、だったらーーー」


「ですからゲーマーというのは壊れてなくてはならない。あなたのいうとおりでしょう。普通は存在しないそれは確かに現実存在していてあなたのように崇められることすらある。」


「あ、崇められるって・・・」


「これを破綻といわずしてなんといいましょう?確かにそこまでいう必要はないかもしれません。みんな必要にかられてゲーマーになっているのですから」


「は?いやなにをいってるのかさっぱりわからないんだけど」


「考えてみてください。ゲームにそこまで熱中できる人・・・基本は現実から逃げている人じゃないですか。もしくは現実よりも価値があると認識した人です。基本はその二択です。じゃなければそこまで必死にゲームをやる必要がありますか?時間を無駄にしてまで・・・と最近は現実になりかけているんでしたか?換金したりもできるそうですし・・・まぁそれでも現実で働くより金がてに入るのなんてそれこそネイターぐらいのものでしょう。それが理由でゲーマーになった人・・・聞いたことあります?」


「・・・ない。」


「でしょうね。でもここで不思議なことがあるんですよね。なんであなたはゲーマーなのにゲームより現実を重視してしまったのか。なぜゲームを楽しまないのかです。」


は?


「いやいや。それは少し待てよ。おれは現実なんて捨ててるしなによりゲームを楽しんでる」


「本当に?カケル君と遊んだあの六年間も?現実なんて捨てているのにあの大会以降一度も参加していないのはなぜです。現実割れがいやだからでは?換金しないのも、大会に参加しないのも、ギルドに参加しないのもパーティーをあまり組まないのも・・・目立ちたくないからというよりはそれが原因で正体が割れるのが恐ろしかったからでは?」


「ち、ちがっ!?それはネットにまで現実のしがらみを持ち込みたくなくて!」


「逆でしょう。現実にネットを持ち込みたくないから。ゲーマーは気にしませんよ、むしろ喜びます。目立ちたくないから大会に出たくない・・・不思議だとは思いませんか?なぜネットという環境で目立つことを嫌うのですか?目立つ目立たないに差なんてほとんどないでしょう。」


「そ、それは・・・」


「だってそうでしょう。仮にネイターになって目立ちすぎているからという理由付けをしたところで、じゃあそれまでのはなんなのですか?というお話ですよ。大会に参加しただけで目立つものですか?決勝に進んだだけでネイターですか?」


「・・・純粋に人に順位をつけるというのが気に入らないだけだよ。ネイターになった理由なんて知るか。周りが勝手に持ち上げただけさ」


「・・・そもそもあなたは生まれた頃からゲームをやっていて親の影響ではまりこんだということにしてらっしゃいますが・・・本当のところちがいますよね?」


こればかりは本当になにをいっているのかわからない。

他のことは確かに理解していることであったり目を背けたことであるにしてもこれだけは純然たる事実だ。

本当はそこまでゲームにはまっていた訳じゃない。いやはまっていたのだけれど所詮子供のお遊びだったはずなんだ。僕がゲーマーなったのは転校してからでそれは自分がなにをしたいのかわからなかったからだ。

前述の通り僕は問題にすらなっていないことに一人であがき結果なにもできずに存在すらしないソレに敗北した・・・結果が僕の転校だ。ある意味ソレが僕が現実から逃げる原因ともいえる。認めよう。僕は敗北者でその通りありふれたゲーマーだ。

だからこそそれは僕が魔王になる理由にはなり得ない。

その理由が僕がゲームを始めた理由にあるのだとしても僕は父親がやっていたから以外に思い付かないしそもそも物心がついたかついてないかの頃の話なんて覚えていない。


「おや?これはこれは・・・自覚がないのですか?まぁいいでしょう。ここで過去の話なんかしても意味がない。ただ・・・あなたが魔王に選ばれた理由を端的に説明するのなら・・・あなたは自己完結させたようですがこのゲームは間違いなく人が死ぬゲームなのですよ?そんなゲームにおいて仕方ないとはいえ・・・誰だっていつかはやらざるを得ない状況だとはいえあなたは人を殺したのです。キラキラといいましたか?彼女にしても目の前に人殺しがいるのにあの落ち着きぶり・・・ホントにただ有名になりすぎただけのネットアイドルですか?アルフレッド・・・彼は軍人といいましたね。仮に軍人だとして・・・あんなことをのたまうことのできる人間がどれだけいますか?カズマ君、彼に至ってはネイターですらない一般人ですよ?そんな彼が人殺しの道を歩むことに何の抵抗も示さないのはなぜです?これはゲームですからつまらなくしないためにも、私達の目的の達成の為にもあまり深くは語れませんがこのゲームは現実なのです。なにかが起こったのならそれには必ず因果関係が存在します。・・・あなたは先程言いましたね?『人に順位をつけるというのが気に入らないだけだよ』と・・・ひとついっておきます。

人間というのはどこまでいっても現実に固執するものですし順位もつけたがる、当たり前のごとく人を殺せば正気を保つのは難しいしさらに殺そうだなんて思わない。自分は特別だと思うし自分と周りは違うとは思っても周りが自分とは違うだなんて思わない。

ここまで聞いてもわかりませんか?あなたは・・・いえ、あなた方は壊れているのですよ。それも後天的にではなく先天的に。理由も事情も価値も意味もなく壊れている。あり得るわけがない。蛙が鷹の子を生むことはないし鷲の子が鳶な訳がない。人間がそんな破綻した化け物を産むわけがない。ましてや科学者が神を産み出すことはないし魔法使いが機械を生み出すこともない。そんなわけであなた方は選ばれたんですよ。破綻しているから、ずれているから、おかしいから・・・だから選ばれる。正式に言えば基準は違うのですよ?ただ該当するのがそんな人間ばかりであったというだけで。」


あぁ・・・なんだ・・・そんなことを言いたかったのか。惑わされた・・・本当に騙された。長い口上とアインなんていうとんでもないものを持ち出してくるから・・・もっと違う答えかと思った。確かにまぁ目をそらしていたところもあったけど結局あまり関係のないことじゃないか。昔のはなしだよ。 にしても失礼だとは思わないのか?


「ーーー気になる反応ですね。さっきまでの動揺が嘘のようだ。」


「当たり前だろう。自分がおかしいのはずっと前から知ってる、言ったじゃないか・・・周りが自分とは違うと思うことがある。その通り・・・動揺の理由はそこに僕の知らないことが隠されているようだったからね。小さい頃にどうして僕がゲームにはまったかなんてどうでもいいじゃないか。実際些事だったわけだろ?なんでそんな話をしたのか気になるけどまぁ長い口上が好きな運営さんの・・・主任さんのことだ。ただの演出か?効果覿面だったよ驚いた。そのあとの話がソレじゃなければね。」


本当に失礼だ


「これはこれは辛辣ですねぇ。関係無いわけではないのですよ?ただ・・・壊れた人間がなにを考えているのか・・・わかっても理解するのは難しい・・・そういうことなんですよ。あなたの過去をしってもそれは変わりません。言葉にできないから言わないことが多いだけで無駄というわけではないのです。」


「そうかい。僕もあんたの言うことを理解はできる、でも納得はできないな。なんたって失礼すぎる」


「・・・さっきからその失礼とはなんなのですか?」


「さぁ?アインとやらで見えないのかよ?」


「・・・理解できなさすぎて恐ろしい結果が待ってそうですね。」


「いやいや簡単な話だよ?単に・・・僕とカケル達を一緒にするのは彼らに失礼だろう?」


「・・・は?」


「彼らは高いんだ。だからこそ君らには理解ができない。僕はずれているんだ・・・だから君らには理解されない。縦軸と横軸の差だよ。同じ存在にしか理解はできない違い・・・それは恐ろしいほどにはっきりとしているんだけどね?カケルにも言ったんだ。・・・同じだからこそ違うって。」


「知っていますが・・・」


「アインはやめたんだね。ならはっきりといっておくよ?僕がおちついたのはあんたらがそれを理解してなかったからだ。確かにソレっぽいことをいってたし事実普通なら驚くところだけど・・・僕はあんたの言う通り壊れててね。おあいにく様どうでもいいよそんなの。」


「・・・そうですか」


「そんなことをいって僕になにをしてほしかったのかはしらないけど・・・君ホントに運営かい?ブラスらしくないように思えるなぁ」


「ホントにブラスですよ。」


「・・・そう。・・・あ、最後に聞いていい?僕の思考速度が上がっているのって」


「アインと深くまで接続したからです。」


「・・・だよね。」


そらそんな高性能のパソコン(?)の処理能力の末端でも使えればたしかに早くなるわ。恐ろしいほどに。


「なんか聞きたいことはたくさんあったんだけど・・・もういいわ。あんただめだ。」


「おやおや・・・それは残念ですよ。」


「まーた心にもないことを。にしても・・・こりゃ本格的に魔王やるべきかなぁ。」


「へぇ?なぜ突然?」


「ここまでがシナリオ通りってならほんと大したもんだけど・・・偶然だろ。理由は簡単だわな。・・・五年前のバカな僕でも、今までの縛られた僕でもできなかった・・・本当にやりたいことをやる。そんな僕になろうと思ったら手段なんか構ってられるか。・・・でもあんたらのおもいどおりにはしてやらない。アインだかなんだかしらんけど・・・僕はそんな機械になんか負けてやらない。」


「ほんとよくわからない考え方をするんですね。まぁいいです。アインのシナリオをはずせるものならどうぞどうぞ。それはソレで興味深いですよ。人造とはいえ神に逆らうと言うのですから」


仮面はいいたいことだけ述べて霧のように霧散して消えた。


「人造の神様に選ばれる破綻した人間ねぇ・・・なんだ?ゲーム終盤にでも出てきて啓示でも授けてくれんのかね?・・・とこれは「機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)」だったっけ?」


自分でもバカらしいことをいっていると自覚しながら今度こそ路地から出ていく。


「でも・・・あいつの話だと科学者は神を作らないんじゃなかったのか?単なる皮肉か・・・はたまたなんだろうな。・・・とりあえず寝るか、ほんと限界自分でなにいってるかわからない。」


と瞼を半分下ろしながら通りを北に進んでいく。

街に残った数少ない影がまたひとつ消えていったのであった













ど、どーでした?い、いえやっぱりいいです!今回は感想の催促もありません!

なにも言わないでください!!!

・・・後半ほんと迷走しました(´;ω;`)

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