十二話 ファンの『応援』
今回は少し長いです。
しかし駄文です何を書いてるのかわかりません。キャラ崩壊もさせてしまいました
あぁ・・・ごめんなさいもうしません。
あ、あと後書きは解説に使うことにしました。
質問がきたら後書きで返信させていただきます。
・・・感想なんて来たこともないけどね!(´;ω;`)
十二話 ファンの『応援』
side miyuu
何が起きたのか
何をしたのか
なんでこうなったのか
わからない・・・
side kirakira
ミュー君かとおもった?残念!キラキラちゃんでした!
はい!今回は少し私の視点が入りまーす。
さてなぜここでお前が出てくるの?なんて思っちゃってるテレビの前の君!君だよ君!
理由は簡単・・・私がミュー君を絶賛ストーキング中だからさ☆
どこぞこの某蛇さんのように!
と私は身長のわりに大きめの胸を張って告げ・・・っととそんな目立つことしてたらばれちゃうばれちゃう・・・あれ?あれはスニーキングだっけ?まぁいいや。
ん?ストーキングしてる理由?無粋だねぇ君!ストーキングに理由なんて必要ないだろう。まぁそんな君のために強いて理由を作るなら・・・ミュー君の連れがどんな子なのか気になったからかなぁ。基本彼ってばどこでも一人でパーティー組んでも臨時のものばっかりだったらしいからこんなデスゲームだからといってどんな人を選んだのか気になるジャーン。しかも初日からなんだよ?これはもう溢れる知的好奇心に身を任せ襲い来る良心をエイッ!ヤァッ!トゥッ!
ファンとして確認しにいくしかないよね?
というわけでつけてきたのはいいんだけど・・・なんか目の前で急に形相を変えたミュー君が走り出しました。どうかしたのかなぁ?とりあえず追うことにする。
・・・しかし早いなぁ
*********
そんなこんなで森まで来ちゃいました。森についてからはさらに速度をあげているのでついていくので精一杯です。モンスターは前方でミュー君が無双してるから楽でいいけど・・・
あっ!さらに前方でモンスターと交戦中のパーティーを発見!
助けようと腰から銃をとりだしモンスターに標準をあわせる・・・前にモンスター達は吹き飛ばされていた
・・・さっすがミュー君だね!
ミュー君まで立ち止まってしまったので隠れないと見つかってしまう。
近場の木の裏にサッと身を隠し聞き耳をたてることにした。
・・・遠すぎて聞こえないなぁ・・・うーん?何とかして聞こえないかなぁ
手をメガホンの形にして耳に当てたり身を乗り出していたりするとパーティーの子達とミュー君がさらに奥に向かって歩き出す。
「あわわわっ」
驚いて木から身を乗り出した拍子にこけてしまう
いたい・・・急いでおきあがって追いかけるが見失ってしまった。やっとのことで見つけたと思ったらその頃にはもう歩くのをやめて走り出していたので自分もまた走り出す
今度はもう早すぎて見失わないようにするので精一杯だ
としばらくそうしていると拓けている場所にたどり着いた広場の真ん中には巨大な木が一本映えておりその根本には不思議な形をした建造物がおいてある
ボスゲート・・・しかも誰かが挑戦している証なのかそこにあるゲートの色は平時の紫ではなく赤に変色している。
ミュー君が一歩・・・また一歩と門との距離を詰めていく。何をしてるの!?・・・つい私らしくもなく叫びかけた。彼は単身でボスに挑もうというのだ。
彼ならできなくはないだろう・・・しかしそれにしたってもう少しレベルをあげてからの話だ。今からでは遅い。・・・あの中にいるのが彼の連れなのだろうか?ならば全然みあっていない。
どういう気持ちでそこに入ったのかはわからないが仲間のことも考えていないような人間が彼にふさわしいとは思わない・・・そして彼もまた門の中に消えていく
私は彼が帰って来るまで待つつもりはなかった
そうして私はalfledとカズマにメッセージで今の状況を伝えると赤い光に包まれた
side miyuu
何が起きた?
さっきまで緑が繁っていたはずのところで思考に耽る。いつものように・・・考え込もう
何をした?
緑が繁っていたあの地形は今となっては目も当てられないような状態になっている。表面は抉られ土がその肌を・・・というかその土までもが抉られていてとてもではないが数秒前までは緑生い茂る密林であったとはとても信じられない。特に僕のたついわゆる爆心地に値するところに至っては土どころかフィールドが破損して所々緑色の粒子が飛び散っておりそこからフィールドを構成していた数字の奔流が見える。状況と自分の断片的な記憶を合わせると自分がこの状況を作り出したことは間違いないだろう。
回りを見回すだけで自分がなんなのかを再確認する。
使用したのはただのスキルではない。
スペシャルスキル『邪属性魔法適正』によって使用可能な邪属性魔法によって改造された『徒手空拳』の踵落とし用スキル【真瞬花月】・・・やったことは単純で発生させるダメージ等の引き上げ・・・それも今の自分の限界までである。
そんなことをしてまで僕は人を殺した。
今になってもなんで自分があそこまで怒ったのかわからない。
相手は昨日あったばかりのただの少年。
恩があるわけでもなく・・・むしろレベル上げが遅れた分邪魔でしかないはずの彼が死んだことでなぜ自分があそこまで怒ったのかわからない。
彼のこの結末は自業自得だし自分がどうこういうべきことではない・・・それでも僕は申し訳なく感じてしまう。
そうして彼の死について自分のなかで解決させようとしていると気がついた。
申し訳なく感じてしまう?悲しいのではなく?荒れだけ暴れるほど怒り狂ったのに?それではまるで・・・
ひょっとしたら僕は『彼のために動いているんだから自分は生きててもいい。僕はひとを救っているんだ』そんな歪んだ思想のために彼を利用したのではないか?わかればなんのことはない。彼を守ろうとしたのも、殺されたことに憤ったのも、どちらも僕の存在理由を守るための行動だったんだと。
そこに人に対する情や心なんてものは無かったんだと
笑いが止まらない
結局偽善じゃないか。しかも意味なかったし
あーぁ。いっそ町に帰って皆殺しにでもしてみようかな
それでゲームが終わるなら万々歳だ
あれ?誰か来てたのか。気付かなかった。誰だよこいつ・・・目の前が滲んでよく見えないこのぼんやりと見えるピンクの髪は・・・キラか?・・・まぁいいやコロ『大丈夫』ーーーあ?
なにいってんのこいつ。
「大丈夫だよ、君は悪くない。」
・・・笑いが止まらない。そんなのはもうわかってる。俺はなにもしてないし彼がしんだのは自業自得だ。もちろん結果の話で僕がステータスばれを恐れずに初めから全速力できていたら助かったかもしれないという面では確かに負い目を感じる所はあるだろう。そんな人間じゃないことがついさっき判明したわけだが・・・なにがともあれそんな段階はすでに消え去っている。ひとつ気になるのは何故驚いていないかである。
何故こいつはこのステージの現状を見てもなにも思わない?明らかに異常だろう。
「あぁ・・・そうだな。僕は・・・俺は悪くない。」
キラの目が見開かれる。この答えは予想外であったということか・・・普通はそうだよな。理解されるはずもない
「ところで聞いていいか?それってこの状況の説明を求めるよりも優先順位が上だったのか?」
返事は来ない。相変わらず視界がにじんでいるせいで見にくいが俯いて震えているようだ。
その身長と今は見えぬ童顔のせいか今の俺でも罪悪感を感じる
「この現場を見て云々は言えないけど・・・ステータスを見せられたときに私も違和感を感じたからさ・・・もちろん他の二人もそれぞれ思うところはあったと思うよ。私が感じた違和感は職業。」
なに?たしかにモンクは本来のものじゃない。でも本来のものがばれてるならこんな接し方はしてこないだろうしなにより邪属性魔法というチートがそう簡単に抜かれるとは思えないのだが・・・バレるなら気配操作術のことだろうと確信してた分かえって不気味だ。
「・・・その様子を見るとやっぱりそうなんだね。ミュー君がどんなものを与えられたかはわからないけど・・・君にモンクは似合わない。この一年いろんな手段を講じて君を追ってきた。だからわかるけど・・・君別に格闘得意じゃないでしょ?」
正直驚いた。俺のなかのこのキラという人物に対する印象は能天気なお子さまだったのだが・・・ぶりっこに変更しなくてはならないようだ。
「基本君の活動は君が有名になった原因となるガンアクション系のものや武器として銃が存在するRPG。もちろん他でも活躍はしてるだろうけど話題に上がるのは基本そういったゲームだよね?理由はやっぱり目立つから。」
そうなのである。俺がネットでも現実でも噂になっていた頃は俺の名を語る奴も多かった。ここまでは話したと思うがそこで終わるわけではないのだ。
俺のファンなのか単に知名度を借りたい奴なのかはわからないが彼らはそのほとんどが初心者とも言えるような人達でとてもじゃないが俺になりきれていなかったのだ。つまり名前が役に立たなく自己申告も宛にできず本人からの声明もない現状本物のmiyuuだと確信できるようなものは有名な銃の腕しかない。
だからこそ噂になったものは基本そういったゲームに偏る。・・・でもだからこそ噂になっていない素手での格闘技術の高さはわからないんじゃ?
「フフンッ、そういう顔大好きだぜ?まぁそうだよね。ならば目立ってないところでモンクの適正があったかもしれないまぁ道中からは判断できなかったけどたしかに動きに迷いはなかったと思うよ。」
付けてたのか・・・
「でもね?それじゃあ『アイン』の選別には引っ掛からないってほうが自然なんだ。」
『アイン』?何でここでその名が出てくる?
「チュートリアルでモノリスが出てくるまで喋ってたあのボロいローブの奴は初期の職業が定められている本来の『旅人』ではない場合についてこう言ってたよ?
『最初から自分の職業が初期のではないというこがいると思うが気にしないでくれたまえ。それはその職業の取得条件がチュートリアル中にクリアできてしまうか初期状態で決まってしまうような特殊なものだけだ・・・といってもそんなにいないがね。 』
・・・ってね。私たちもまだアインのことやこのゲームのことをすべて理解してる訳じゃないけど・・・それでもここでの不自然さにはさすがに気がつくよ。チュートリアルでクリアできるような条件の職ではないよね?モンクは絶対にそんな取得条件じゃないししかも上位職なんじゃない?β出身のカズマに聞いたんだけどね?
『βテストでも素手での戦闘スキルを使えたのは格闘家だけでそれ以外は使えなかった』そうだよ?
しかも格闘家でさえその取得条件は適正レベルを越えたフィールドじゃないと行えないことだったらしいし・・・ましてやそれのさらに上なんてどう考えてもチュートリアル中のクリアは無理でしょ。
そしてもうひとつの条件・・・特殊なものの場合・・・これもまだ私達は断言できる段階に無いけどーーー」
ちょっと待ってほしいぐらいに捲し立てるなおい。反論はさせないって意思がいやというほどに伝わってくる
「ーーーこの特殊なものってのは『職業が特殊』なんじゃなくて『初期状態でアインが決めてしまうほどに特殊なプレイヤー』のことを指すんじゃないのかな?そして私もアルフレッドもカズマも・・・私たちの知るなかでのこの特殊な枠組みの人達は自分の職に多少ならぬ思い入れや思い当たることがある人達ばかりだったよ。まるで私たちの記憶を覗いたかのように」
・・・は?いやいやいやまてまてまて。それじゃあ何か?俺はアインとやらに魔王に相応しいとされたか俺自身魔王に思い入れがあるってことか?
んなわけねぇだろ。
「だからさ?仮に君がなにか職を貰うような特殊な人間だったなら・・・アインのお眼鏡に叶うのなら・・・それは現実での君に該当することなのか君の有り様なのか・・・もしくはゲームのなかでの君に相応しいものになるはずなんだ。
別に君の動きは武術を習ってるわけでもないようだし武人のような性格でもない。ゲームのなかでの君はむしろガンマンだ・・・さて・・・何で君はモンクだなんて職を貰ってしまったのかな?別にミュー君の本当の職を知りたい訳じゃないから別に答えなくていいよ。・・・でもね?私は君に私達は君が何か隠さなきゃならない事情をかかかえていることを知っていることを知ってほしかったんだ。・・・だからこの状況もむしろ自分達の考えが間違えていなかったことを喜んだよ。」
「その上でのあのセリフかよ・・・ふざけてんのか・・・」
「・・・ミュー君は私のことどう思う?変だとおもわないかい?」
いきなり話を変えたな・・・そりゃ変か変じゃないかで言えば・・・
「変だろ。どっからどう見ても変人だ。しかもこの会話で確信したけどぶりっこだ。幼女のくせに全くもって油断ならん」
「あははは!バッサリ言うね?でもまぁ君から見たらそうなんだろうさ。でも私からしたら普通なんだよ。事情があるもん。・・・だから私は君に興味を持ったんだよ。」
「はぁ?」
「ほら・・・アルフレッドもいってたでしょ?『リーダーシップは頭で、カリスマは行動で』ってね。私はミュー君のいうとおりぶりっこなの。じゃないと人気もとれないし人もついてきてくれないから。アイドル何てものをやってるし外見もこんなちんまりとしたものだからそりゃあもうそれらしく振る舞ったよ。あのゲームでもそうだった。」
グールクドアフター・・・確かにあのゲームでのキラはすごい人気だった。
「だから私は人気者になれたし注目も集まって現実にも影響がいくほどのネイターにも登録されたよ。
でもね?あの大会の決勝戦のあとの話・・・私は自分のギルドを覗いてビックリしたよ。数えるのもバカらしいくらいにいたメンバーが半分以下になってるんだもん。」
・・・まさか。
「あれはほんとに驚いた。調べると全員が誰かに流されて君を追いかけるように抜けてったみたいだけどね。それがミュー君のファンクラブ設立の経緯だよ。私が最初に興味を引かれたのはそこなんだよ。私が自分を偽って成し遂げた成果を、君は自然体のまま・・・少しみんなの前に姿を現しただけで台無しにしたんだ。そこに驚いた。偶然とはいえ勝ったのは私だし容姿的にも女の子の私のほうが人気のはずなのにみんながみんな君を追いかけて消えていった。それからもいく先々で噂になって・・・すぐに私と同じネイターにまでのぼりつめて・・・ほんとビックリものだよ。」
「・・・でもそれは新参ものが頑張ったからってだけじゃ・・・それにそれだとお前の知名度あってこその俺の人気なんじゃ?自分の実力じゃあーーー」
「そんなことで私の人気が奪えるわけないジャーン。これでもその道でネイターに登り詰めた私だよ?そんなものが通用する世界じゃないの。・・・だからほんとは再戦だけじゃなく今度こそ偶然ではなく実力で勝ってファンを取り戻す・・・そんな考えで追いかけてたんだ。
情報集めのためにファンクラブに入って、会うためにいろんなゲームをやって、自分との違いを知るために私はいろんな人に君の評価を聞いたよ。多分その過程だろうね。気がついたら嫉妬が羨望に変わってた。もう敗けを認めるしかなかったのかな?君のその自然体のカリスマは。」
「・・・人気なのは認めるけどカリスマなんてないよ。俺はただのゲーマーだからな。」
「それは発揮されてなかっただけだよ。・・・だから断言できる。私は君の一番のファンで君を一番よく調べた女だよ。だからこそのあのセリフでだからこそ君は悪くないって言えるんだ。」
・・・意味わかんない
「あ、一応言っておくとほんとただのファンなので。恋愛感情とかないので。ほらアイドル的にはそういうの負い目になるし。」
・・・ホントなにいってるんだよ?
「・・・まだわからないかぁ。」
「わかるわけないだろ」
「はぁ・・・まぁつまりね?今の君を見てると完璧になんか悪い状態だよね。自分を否定することしかできなくてやけになりかけてる。・・・ちなみにアイドルってのは相手を見る目もあるんだよ?一応商売だしライバルも多いからね。間違えてなんかない・・・君は今不安定だ。しかも勝手な勘違いみたいなもので」
「・・・仮にそうだとしても何があったかもわかってないのに言えることかよ。お前は俺を理解していて事情を知っていても・・・状況なんかはわかるはずがない。なのによくもまぁそんなことが言えるもんだよ」
「・・・それ本気でいってるの?結構簡単に推測できたんだけど・・・」
「・・・はぁ!?」
「ん?え?あぁだからそんなに怒ってたのかー。私的には自分が悪いとしか思えなくてすこしまいってたのかと・・・単に私がなにも理解してないと思ったから何を根拠にって感じで怒ってたんでしょー。
いやでもあれだよね?このゲームを初めてできた友達だか仲間だかが何らかの事情でボスに挑もうとしてることを知った君が町からここの森に突っ込んでそのお友だちをさがしていたらやはりボスに挑んだことが分かって急いで自分も飛び込んでみたら既にお友だちはいなかった。もしくは目の前で・・・亡くなったとか・・・まぁそんなことがあってぶちギレた君はなんかしてボスごとステージをこんなことにして自己嫌悪・・・結果今みたいな最悪なコンディションに・・・っ感じでしょ。私は町から付けてきたんだよ?さっきいったよねー♪・・・まぁそれでも会うはずの連れとやらはこないし、ウインドウみて顔真っ青にして町から飛び出していくし・・・明らかにこれ連れに何かあったってことでしょ?しかもそれなりに力のあるはずの連れなのにそこまで焦るってことは可能性として連れが死ぬことを想像しちゃったんじゃない?・・・ほーら。簡単に推測できた。
さらに言うなら自己嫌悪の原因は自分が出し惜しみせず全力で追いかけていればや、連れを何かに利用しようとしたことじゃない?」
「ーーーっ!?ちょっと待てよ!理由はわかった。確かに推理できるかもしれないし実際そんなもんだ・・・でも最後のはなんだよ。なんで俺があいつを利用していたとかそんなことわかるんだよ。」
「あ、認めるんだ。まぁ最後のは勘だよ。ファンだっていったじゃない?だから君のことは色々知ってるけどさ・・・まず君がパーティー組むこと事態不思議だったんだよ、初日からってのもあり得ないよね。しかもその場かぎりのじゃなくて一度解散してからもしばらく続くような関係の・・・全くもってミュー君らしくない。だから私は推測する。君はその連れと出会う前から憔悴してたんじゃない?その連れとやらは心のよりどころ的な存在だった。だからそれが死んだことで簡単に心に隙ができた。しかもその憔悴ってのは君の事情に関わることだよね?時間的にも。さらに言うならここにくるまでも人を利用したりしている連れならその連れはそんなに強い心の持ち主じゃない。だからきっとモノリスが消えるまで・・・アルフレッドの演説が終わるまでドームに残ってたとか?だとしたらその間君は外にいたわけだしもちろんゲーム慣れした君は西じゃなくて東にきて狩場を独占してたんじゃない?そこで何らかの方法で知り合った連れと再度ここに突入・・・君のステータス的に森の奥にこもってたはずだもんね。アルフレッドの演説まで聞いていたようなこが森のなかで君と会えるはずがない。君は何らかの事情で外に出ていたとかかな?いきなり素手で戦っている辺り初期の剣が壊れたからとかかな?もしくは宿のためかもね。それで君は森を一度でて町に向かいその道中、もしくは町でその連れと知り合った。一人で狩をしていた時間の間に憔悴するようなことがあるとするなら普通死への恐怖とかだけどそれじゃあ人を利用することに繋がらない。そもそも死への恐怖で他人へ心を委ねるような人間ならその連れと同じようにドームから出てないよね。」
「ちょ、ちょっと待った!もういい!わかったからもうやめてくれ」
「やめないよ。私もあまりやりたいことじゃない。なんだかんだ言ってバカみたいなことが好きだし尊敬している人を責めて楽しいとも思えない。でもこのままだと君はきっとまた同じことをしようとするでしょう?だから・・・今の弱い君は折っておかないと・・・。続けるね?じゃあどういった理由で憔悴したのか・・・となると私には何も思い付かない。となると可能性は二つ。私にも思い付かない何かが起きたのか、もしくは君の抱える事情故のことなのかのどちらかだよね。だから君は人に心を委ねてしまった。委ねたからこそ心の弱いその連れのワガママを聞いてしまい朝まで森にこもってしまった・・・その際にボスゲートを発見したのかその前に一人で潜っていたときに発見したのかは知らないがそれをうっかり連れに話してしまい連れはそこでボスに挑戦することを宣言した。しかし君はそれを拒否。初めてワガママが通らなかったことで焦った連れはそのあと一人になったときに一人でボスに突っ込んだ。君はその連れと別れるときについでにドームによった。理由は恐らく君の事情に関すること。そしてそのあと宿を探してたみたいだし町に戻ってきた理由は宿の確保かな?それで確保したところで連れに連絡。まぁメッセージ機能のことはまだ試してないけど他のゲームなんかだとフィールドにでている相手にはおくれないこととかよくあるしそれで君も連れがボスに挑んだ可能性があると悟ったわけだ。
そこからはさっきいった通りなんじゃない?」
震えが止まらない。こいつはなんなんだ?なんでこいつは・・・まるで人の心を読んだかのように・・・
「いったジャーン。君は今心に隙ができているんじゃない?」
「なっ!?やっぱり心を読んで!?」
「違う違う。まぁ確かにゲームのなかだと思考も情報としてゲーム内におくられてくるからその形の無いそれを読み取ってとかやれる人も約一名いるけどそんなすごくないから私。」
「じゃ、じゃあなんで・・・」
「だからさ?はじめからいってるじゃん。今の君はいつもの君と違いすぎる。私はファンだよ?追っかけだよ?君のことは君より理解してるといっても過言ではないんだよ。私は推理しているだけなのさー♪というか当たり前なんだよねー、人を殺して平常心でいられるはずがない。だから私たちが選ばれたのかなぁ?まぁその連れも根はいいこなのかもね。同情するよ。選ばれなかったことを」
「選・・・ばれる?どういうことだよ・・・それ。」
「ん?あぁ君はアルフレッドの演説の話は聞いた?」
「へ?・・・い、いや。いまの会話で何回か出てきたからモノリスのあとにアルフレッドが演説をしたということしかわからない。」
「まぁ彼はここにきた理由を教えてくれたんだけど・・・現実では軍人なんだって。お偉いさんなんだろうね、人を使いなれてる。
知っての通り日本以外だと以外といまでも戦争とか紛争が耐えないんだよ。ゲームを始めた理由はこのVR空間の軍事利用の視察だったかな?なんでこのゲームだったのかっていわれると視察のために用意したゲームはそれいこう備品として使うことができるので日本マニアの部下が人気のものを用意したらしい。娯楽は必要だとまぁそれを許可して視察のためにログインしたアルフレッドは結果この中にとりこまれたんだって。・・・だから本物の軍人たる彼は私たちとは命に対する価値観が違う。・・・さっきドームであったときもそんな感じだったじゃない?だから彼は生きるためには敵を殺して力をつけろ。それをやる気がないのなら死ね・・・みたいなことを堂々と宣ったの、自分のカリスマ性を自覚しないでね。」
「それって・・・」
「まぁ軽く彼の価値観が集団心理も利用された感じでみんなに植え付けられた感じ?しかも本人にさえ自覚なく。だってあれ本人は邪魔物は消えろっていったつもりらしいよ?なぜかみんなやる気だしたけど。」
「・・・じゃあ・・・あいつのせいで?」
「彼のせいにするのはお門違いだよ?結果行動した自分の責任なんだしそれに彼のは本当に善意だった。てか彼はまさに善の塊だよ。すこし独善的な感じもあるけど・・・それにあそこで動かなかったらそれこそすぐに自分達で殺しあってたんじゃないかな?目的を掲げることで一時的にとはいえみんながひとつの方向に向いたのはよかったと言えるよ。」
「・・・俺も悪くなくてアルフレッドも悪くなくて・・・セイネ君も悪くない・・・なら誰が悪いってんだよ。俺はどうしたらいいのさ・・・」
「気持ちはわかるよ・・・そんな心理状態で心の拠り所もない以上アルフレッドのしたことと同じように目的をもって自分を確立させるしかないもんね。まぁ誰が悪いというよりかは・・・運が悪かったんだよね。正直私も外見を除いたらもう大人だし達観した感じになってるけど君はまだ苦悩する年頃だもんねー。まぁ納得できなくてもするしかないんだよ。私は今回のことをすべて理解した上で君は悪くないと思うしアルフレッドも悪くない。そのセイネ君とやらの運が悪かった。」
キラの言うことは正しかった。そして何より賢い、大人の考えなのだろう。でもだからこそ納得がいかなかった。やけになっていたとはいえそれでも結局俺・・・僕の心の拠り所は消えたのだ。
そんな身勝手さを嫌って自分を追い詰めていたはずなのにそれを理由にしてまた逃げようとしている自分に腹が立つ。セイネ君は死ぬときまで僕に謝ってくれていた。力の無い・・・非力な彼ですらその死の間際に人のことを考えていたのだろう。僕は彼のことを見誤っていたのかもしれない。彼は自分の死を人のせいにするわけでもなくちゃんと自らのものとして抱えて死んだ。なのに僕と来たら身勝手にもそれを自分のせいだなんて彼の最後の『強さ』を奪おうとしてた・・・
「・・・ごめん。・・・でもそれでも・・・知ってるだけのキラにそこまで言われたくなかったよ・・・」
余計な一言を添えて彼女に謝ることにした。例えそれが本当でも・・・気づかせてくれたんだとしても知ってるだけの人に踏み込んでほしい話ではなかった。
ようやく視界を滲ませていた涙が止まったところでそう結論をだし彼女を見据える・・・え?
一瞬理解が追い付かなかった。
僕の目の前には顔をうつむかせて二本のツインテールを揺らしながら泣いているか弱い女の子がいた。
決して強く賢い大人ではない・・・そうか・・・それはそうだ。なんたって彼女はぶりっこなのだ・・・大人が子供のようにぶっているのも子供が大人ぶっているのもどちらも同じぶりっこなのである・・・本当にバカらしい。すっかりキラというのがどんな人物なのかわからなくなってしまった。でも僕のなかのキラは子供だったじゃないか。それを泣かすだなんて・・・しかし僕は本当に助けられてばかりだ。本当に気づかされてばかりだ。
僕には偽善とか正義とか、救済とか殺人とか・・・そんなの関係無い。なんたってここにいるのは僕『御正悠哉』ではなくネイター『miyuu』なのだから。僕は僕らしく考えることをやめてゲームを楽しもう。
だから楽しいゲームに涙は合わない。
「・・・本当にごめん・・・僕が悪かったよ、言い過ぎた。顔をあげて・・・ね?」
そのうつむいて泣いている彼女がつい小さい頃の妹と被ってしまう気がついたときには僕は手を彼女の頭に乗せて撫でていた。
(・・・そういえば戻ったら今度こそちゃんと兄をやるって決めたんだっけ)
目の前で潤んだ目で見上げながらこちらを伺うキラに笑顔を返す
「ありがとう。キラ、僕はセイネ君を言い訳にするところだったよ。」
ようやくいつものmiyuuに戻った僕をみて安心したのか表情を緩ませて笑顔になっt・・・口に手を当ててニヤニヤするキラ
「やっぱりミュー君は小さな女の子に弱いよねぇ~?」
・・・いまだに頭を撫でていた手をそのまま彼女のピンクに輝く髪を伝いツインテールまで移動するそのまま彼女の左側のツインテールを掬い自分の口許まで寄せると・・・そのまま真上に引っ張りあげる。それはもう容赦なく。
もはや演技やぶっているというよりも詐欺に近い。
「イタイイタイイタイイタイ!ごめんなさいもうしませんから私のツインテールひっぱらないでぇ~!」
「このアホはもう許さん。決勝のことといいマジで許さん」
「んなっ!?あれは不可抗力だったって言って許してくれたんじゃ!?」
「改竄すんな。確かに僕は君に向かって中指をたてながら二度と僕の前に現れるなクソガキといった記憶しかないよ。」
「うなぁぁぁぁ!!上下にゆすらないでぇぇぇ~!?」
とそろそろ満足した辺りで手を放してやる。
そのままドスンッと地面に尻餅をーーー
「ドスンッなんてそんな音鳴ってない!そんな重くない!」
ーーートサッと地面に尻餅をついままツインテールを逆立たせて威嚇してくるキラ
怒髪天を突くとはまさにこの事か。
それにしても騒いだわりにはあまり痛くなかったのか髪をさするそぶりすら見せない。まぁ一応ボスが死んだことでここは安全地帯になってるからな。
にしても高性能なツインテールだ。あんな扱い方をしたのに乱れてすらいない。
どれ、もう一度・・・っと今度は銃口を突き付けられた・・・ステータスにさはあれどプレイヤースキルにおいてはほとんど同格であることを忘れさせられるほどの自然な動きに一瞬理解が遅れた。
(あ、あぶない)
「調子に乗りすぎないことこそ長生きには大切だと思うんだよね私☆」
先程から空気をつかんだままになっている手とお暇していたもう一方の手を顔の横に持っていき降参のポーズをとる。
「イ、イエスマム」
反応に満足したようでその小さな手で器用に銃を回しながら腰のホルスターにしまう。
「よろしい!」
身長のわりにはすこし大きめの胸を張るキラだが胸を張るところでは無いと思う。
とまぁこんな風にじゃれあっている僕だが彼女にはもう二つほど言わなくてはならないことがある。
雰囲気の切り替わりには敏感なのか彼女もまた僕に合わせてくれる。しかしその若干緩んだ顔を見ているとこの子の素はこちらなのだろうと確信できる。よかった人間不信にならずにすむ。
と良からぬことを考えているのが伝わったのか少し顔をしかめさせながら腰にてをのばすキラ・・・ってちょ、ちょっと待って!ごめんごめんちゃんとやるから。
・・・ふぅ・・・
緩んだ気をもう一度引き締め直して今度はしっかりと彼女に目を合わせる。
「今回のことには感謝してるしセイネ君のことも彼の最期をちゃんと汚さないためにも後悔するのはやめにする。でも僕は人を殺してしまったことにはかわりがない。実際死んでるのかはわからないけれど死んでしまうかも知れないとわかっていながら拳を振るったことに代わりはない・・・だからこの事は背負い続けるよ。正しい答えが出るまで・・・」
これがひとつ。自分でも酷いことをいっていると思う。未だに仕方がないとかの言い訳をしそうになった自分をぶん殴りたいがまぁそれは必死に抑える。
二つ目は
「僕なんかのファンでいてくれてありがとう。」
前まではなにするにしても騒ぐだけの邪魔な存在だと思ってたけどよく考えるとちゃんと自分達でルールを作ってそれをちゃんと守り守らせて僕のために動いてくれていたこともよくあった。
うるさかったし目立ったけど邪魔をされたことはなかった。
むしろそんなみんなに冷たい態度をとる僕にも優しく言葉を返してくれた・・・
本当に
「ありがとう。」
さすがに面を食らったようでキラも呆けている。僕のなかでキラというのは既に僕のなかで最上級に位置付けされているのでそんな彼女に一泡ふかせられたことで少しスッキリした。
そうして空を見上げて清々しい気分に浸りながらそらそろここを出ることを提案しようとしたところでキラが叫びだす
「ミュー君がデレたぁぁぁぁぁっ!!!」
「なんか色々と台無しだよお前!!」
ネイター・・・この小説ないの時代だと高年層もネットの時代に生まれてきているので老若男女問わずにネットやそれらに付随して生まれた文化が受け入れられている。それらの各道で有名になったスペシャリスト達に与えられる通称のようなもの。
決定を下すのは国際電子網管理局「GEO」である。
世界規模での展開でありネイターに登録するかいなかもここできめられる。
この時代で様々な役割をこなしておりその存在は国家に認められ公式に国が運営することとなった。
ちなみにネイターというだけでさまざまな恩恵が受けられるがそのためには俗に言うリアルばれを覚悟しなくてはならない