九話 力への『渇望』
今回は二話連続です。
ちょっと想像していた通りに話を進めることができなくてモヤモヤしていますが・・・誰かまとまりをつける方法教えてくれませんかね?(笑)
どうも最初の構想通りには進みません。
えーと・・・それでは本編です。どぞ!
九話 力への『渇望』
side miyuu
狼どものシークレットクエストが終わってからだいぶ時間がたちそろそろ深夜と言える時間。
セイネ君のお願いで僕たちは未だにレベリングをしていた。
明日になればこちらに来るプレイヤーも増えるだろうから独占できる間にしておきたいようだ
セイネ君自信がんばっているので僕からは特に言うこともない。ただやはり普通のプレイヤーが初期のステータスでこの森を抜けるのは厳しい気がする
実際セイネ君も一体一体ならば遅れはとらないまでも複数体となると危ない・・・ホントにどうなってるんだろうね。
ちなみにさっきボス狼と戦ったときに使ったスキルや狼をぶん投げたりしたときのステータスはこのゲームの【不平等性】とやらのおかげで結構簡単に納得してくれた
そして判明したことだがシークレットクエストの取り巻きからてに入る経験値は異常に少ない
昼のカラスを倒したときに感じたレベルアップの遅さはそこに原因があったようだ
ちなみにクエストフォルダを見てみたところシークレットクエストのところに想像した通りのものがあった。
こっちのはボスではなくて取り巻きの撃退だけだったけど
「ミューさんミューさん!聞いてください!レベルが二桁になりましたよ!」
「おぉ!よかったねセイネ君」
まぁボス狼の経験値はかなり多目だったし結構早めだったなぁ・・・てかならそろそろ奥の方にいった方が効率は良いのかな?推奨レベルはわからないけどそこら辺だと思うし・・・よし!いくか!
決論をコンマ一秒もかからずに出すとその事を伝える
「ところでセイネ君?そろそろここのモンスターじゃレベルも上がりにくくなる頃だろうしもう少し奥に行かないかい?」
「奥?奥ってどういうことですか?」
「んーとねー・・・あー・・・これ見てもらった方が早いか」
とウインドウを一時的に可視モードに変えてシークレットクエストの画面を見せる
「暮れの森?魔獣の隠れ蓑?おかしいですねこれ・・・だってここのフィールド名はイーストウッドガーデンですよ?でもこれによると魔獣の隠れ蓑がフィールド名になってしまいます・・・僕は確かに名前を町の看板で確認しましたよ?」
「そうだね。これは想像なんだけどこの森全体のことをイーストウッドガーデンと呼ぶんじゃないのかな。それで今いるのがイーストウッドガーデンの中の魔獣の隠れ蓑と呼ばれる地帯なんだと思うよ。」
「なるほど・・・つまりミューさんはこの奥にある暮れの森に狩り場をうつそうというわけですね?」
「その通り。そこなら明日になっても人で溢れ返るということはないだろうしとりあえずセイネ君は効率重視みたいだしさっさといった方がいい気がするな。それに暮れの森までならまだ僕でもフォロー出来るからさ」
「暮れの森にいったことがあるんですか?」
あ・・・とこれは言ってなかったんだっけ?
「ん・・・まぁね。」
「ほぇー・・・だからそんなに強いんですね!」
すごいキラキラとしためで見つめてくる。
(・・・どうもこの子は力を絶対視している節があるなぁ
だいたいいくら協力関係にあったとしても簡単に信用するのは不味いとおもうのだけれど・・・まぁ僕が言ったところでだから言わないけどね)
そうして暮れの森についてからは基本はセイネ君に任せて僕は敵の気を引くことだけに集中した。
まぁさすがに初見の相手や魔法のスキルを持つものは僕が相手をしているが・・・
ん?この地形は・・・
「あれ?ミューさんなんか光ってますよ?」
「・・・あれはやめておこう。それにここはモンスターがこないしね」
「え?なんでですか?」
「・・・見るかい?近寄るだけなら問題は無いしね」
「・・・はい」
口でいっても納得がいかないだろうと結局見せることにしてしまった。
草木の隙間から見える紫の光と森のなかではここだけであろう石レンガの床、そこに向かってできている道を歩き始める
そして視界が晴れたそこには・・・昼間と何ら変わらない形でプレイヤーボスのゲートが鎮座していた
それにしても半日もたたずに戻ってきちゃったなぁ
セイネ君がとても驚いた顔をしている
だが僕にもそちらに気を配る余裕は無く恐らく今もすごい顔をしているに違いない。
「み、ミューさん!これボスゲートじゃないですか!?すごいです!ここクリアしたんですか!?してないなら今すぐいきましょう!あ、でもそろそろ剣がボロボロですかね?じゃあ一回町にもどって日が明けきるまえに戻って『うるさいっ!!』くれば・・・ってどうかしたんですか?」
嬉々とした顔で語りだしたセイネ君を見ているとついついイライラしてしまっていることに気がついた
驚かせてしまったかな?
「ご、ごめんね。でも・・・ほんとここはやめておこう」
「な、何でですかもったいない!ボスを倒せば絶対に周りよりもリードできます!絶対に力がつくんですよ!?何でそんなことを・・・」
「・・・このゲートの形ね?プレイヤーボスの証なんだ。」
「プレイヤーボス?でもそれが・・・ーーっ!?」
セイネ君がいきなり声にならない悲鳴をあげた
自分がしようとしていたことにきがついたようだがにしてもおかしいな?僕は自分がまさにプレイヤーボスのようなもんだから予想できたことだけど・・・セイネ君の反応じゃまるでプレイヤーボスの中身を知っているみたいだ・・・聞いてみるか。
「セイネ君も気がついたみたいだけど・・・一つ聞かせてもらっていいかい?なんで?ボスの中身に人が入ってることを知っているの?」
「え?いや何でって言われましても・・・ドームで意匠の悪い石の巨大仮面に説明されたからですけど・・・ひょっとして聞いてなかったんですか!?」
「・・・説明聞かずにフィールドに出てたかな」
苦笑いしながら誤魔化すようにしかし誤魔化せずに言う。もちろん呆れた溜め息が返ってきたが・・・ついでにその石の仮面の言ってたことを教えてもらい自分の考えていたことが真実だということが保証された・・・保証されてもいいことなんてなにもないけど
そうやってまたしばらく負の思考がループしかけたときに前にいる存在に気づいて急いで声をかける
「せ、セイネ君。そろそろ行かない・・か・・・い?」
後半、声がしぼんでいったのは目の前にいるセイネ君がさっきまでとは別人に見えたからだ
僕が時たま感じ、危険だと思っていた力への偏見と妄信的とも言える執着・・・それが止めどなくセイネ君の表に溢れだしていた。
目に怪しい光をともした彼を恐ろしいと思う
目に闇を抱えた彼が可哀想に思う
かと思えばそれはいきなりセイネ君のうちに引っ込んだかのように消えいつものセイネ君戻っていった
「そうですね・・・そろそろいきましょう!」
弾むようにいった彼を見て安心してしまった僕を僕は一生許さないだろう。
それほどまでに罪深いことを・・・僕はしてしまったのだから
いかがでしたでしょうか?ちょっと展開が読みやすすぎですかね?
まぁそこは目をつむってください(>_<)
では十話に続きます
・・・できれば感想書いてほしいなぁー、意見が聞きたいなぁーチラッチラッ
まぁそんな贅沢はとても言いたいのですが我慢して言わないので見つけたら誤字脱字報告お願いします☆