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ポイ活で、異世界ファームを育成しよう!  作者: 櫛田こころ


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第86話 魔物大量発生?

 ヒューゴは討伐依頼を受けた魔物の生息地らしきところから、少し離れた場所でじっと待機していた。


 魔猪なら、今まで何頭も討伐したことはあるが。氷雪の大災害になってから、そいつらが出現したという情報はなかった。逆に、冬眠から無理やりに目覚めさせられたとかいう、魔熊の進化系らしき目撃情報があったのだ。


 討伐にはヒューゴ以外にも何名か、腕前を買われた冒険者がそれぞれ引き受けたらしい。情報を集めてきたレンジャーの奴が言うには、飢えを露わに木の皮なんてすべて食べ尽くしたと言わんばかりの暴れっぷりらしい。



(雑食だが、臭いさえ気にしなきゃ……俺らとか食い扶持にもなる)



 クルスやリーナたちの炊き出しの方が格別なのはわかっているが、数に限りがある以外に『量』が少ない。もともと体力自慢の冒険者には少なすぎるのだ。今回の討伐での取り分は、ギルマスのルドガーらとも話し合っているので、多少多く狩っても問題ない。


 というか、駆逐する勢いで討伐しないと、繁殖率が増えるスタンピードになっているかもしれないとの情報も加味されていた。であれば、のんびり野営している場合ではないのが残念だ。



「っと。……いたな?」



 少しずつ移動をしていた向こう側に、魔熊の姿があった。雪に溶けこみそうな白い体毛に魔の象徴でもある鋭い角がいくつか。雑食だが共食いは滅多にしない。しかし、ほかの魔物を喰らうことはあるのだという大喰らいだ。



「ひぃ、ふぅ、みぃ……子どももいるから、もっと居そうだ」



 大抵は春の雪解けの時期まで、山奥で冬眠しているはず。しかし、国の崩落はその山奥にも影響があったのか……活発的に動き、腹ごしらえに木の皮を食いつきしても足らないと人里近くまで降りてきたとみた。


 だが、食われるために行動を起こしたわけでもない。こちらとて、お前たちを狩るために来たのは同じだ。



(……なかなかの巨体だが、俺くらいなら)



 直接討ちに行くのではなく、遠距離からまず様子見を始める。背負っていた弓で矢を構えて打つ。当てるのは角周辺なので、毛皮とかではない。その弾き具合と、敵が周辺にいるぞという

 威嚇程度のつもりだ。


 魔熊自体は急変した状況についていけないのか、吠えたあとに周りを警戒し出したのか動かなくなる個体以外は細い木を殴り倒すなど様々。統率が取れていない様子から見ると、寄せ集めの群衆のようだ。



「いっちょ、狩りますか!!」



 矢をいくつか放ち、間に投擲用の短い槍も同じようにして放つ。火の矢を放つなどご法度。発火源になり得る木が多い茂っている中で、山火事をしたら元も子もない。


 ぐしゃ、べしゃと嫌な音が聞こえるが、魔熊らを駆逐出来ている証拠なのでどんどん矢を放っていけば……あらかた、吠えが聞こえなくなると雪の上に黒い血とともに熊らが倒れている光景に変わった。



「……ほかも、動いているな」



 魔法を使う者もいれば、ヒューゴのように武器で嬲り倒す連中も動きを見せていた。強い音程度しかこちらには届かないが、まあまあ似た感じだろう。解体をさっさとしないと、持ち帰るまでに時間がかかってしまうので背負っていた荷物を一旦下ろす。


 道具入れのバッグにはこれでもかと解体の相棒たちが揃っている。久しぶりに腕を振るうので、慎重にいかねばならない。おまけに、極寒での解体なんて相当前にしたっきりだ。肉を腐らせない意味ではいいのだが、手元が狂う可能性はある。生活用の魔法で手を軽く温めてから、まずは大ぶりのナイフを手に取るのだった。

次回はまた明日〜

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