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ポイ活で、異世界ファームを育成しよう!  作者: 櫛田こころ


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第164話 リンクをさらに永続的に

 『異世界ファーム』内の奈月は、サナこと『月峰紗夜』とのリンクが出来るようになってから……同時進行で他のリンクを取れそうな『加東奈月』を繋いでみることにした。


 同個体だが、別個体。


 細胞の核は同じでも、包んでいる細胞膜自体は別と同じ扱いなのだ。別のリンクで美晴が退化しかけていた奈月を見つけてくれたように、ほかの奈月が退化していないとは限らない。時間の経過とともに、自然災害が外側の肉体を弱体化させるのは生命体全部と関わり合いがある。


 それを、どのリンク先でも『正常値』にすることを任されたのが奈月という存在。


 そのパートナーとなるべく、人生の大半から引き離されていた紗夜を繋ぐのに……少し乱暴だが、実体化しない方法で再会することが出来た。最初は相対する二か所。次は三か所という感じに徐々に広がっていっているが、ハル神やナツ神とは違う『神媒体』のような存在なので永続的にはリンクできない。


 それを、なんとかするために、紗夜とのリンクをここで強固なものにしないと……本体とも言える『地球』サイドの奈月を生かして、紗夜と再会出来るようにプランが立てれない。なので、強硬手段として、美晴を仮想現実のリンクへ送ったあとは紗夜としばらくハグしていた。


 あくまで、ハグのみ。



『どーう?』

「うーん。ファンタジーで言うような魔力?神力?だっけ? 出力はしているけど、これで世界に轟かすとかはまだ無理かも」

『藍葉ちゃんに作ってもらった歌で拡散とかは?』

「強引だけど、それは最終手段。基盤の修復は出来ているし、ハル神ナツ神のリンクが可能になっているから……そこはふたりに任せたいな」



 体温の交換以外にも、力の循環などを繰り返ししてみても、地上への影響を爆発的に起こしたら本末転倒と同じこと。なので、ゆっくりゆっくりの速度で、あの金貨の嵐のような『魔力循環』みたいにしていくのが目標だ。


 魔法が地球で言うところの『科学』称されるのであれば。


 奈月の持つ『リンク先の情報』を駆使してみて、その循環を科学的なものに変換していく。VRMMOのようにして、意識体だけをダイブさせてきたのもそのためだ。身体をひとつに共有し、衰弱度が高い代わりに『夢』を利用して他のリンクを可能にしてきたのもそのため。


 リミッターを外すには、『月峰紗夜』を会合させるのが最終目標。身体の傍に置くのは何時何時までかはわからないが、そんなに遠くないだろう。


 小鳥遊藍葉にヒントの地図を描かせ、態と『第一病院』へ救急搬送させたのだから。地球サイドへの避難訓練と思えばなんてことはない。海外サーバーが関われば、戦争を起こすのもばかばかしいと思う国々も増えてくると思いたいが。そこは個々の思考の違いなので、知らんぷりしておくしかないだろう。


 なので、優先は日本とその近郊とも言える国々の再興だ。天災とも言える大災害が起きて、食料困難などが起きることを見越して、リンク先を集結した『異世界ファーム』を構築したのだ。魔法のように食糧生産をし、錬金術のように見せて調理と加工を繰り返して。


 そして、地球や他の並行世界での食料が『宅配弁当』となって、随時配給されていく。


 この仕組みをなんとかしたくて、奈月は美晴と成樹にポイ活アプリのプランを藍葉がインターンとして雇えないか……ふたりの意識に組み込んだわけである。今頃起きているふたりのことだから、いたずら好きな『加東奈月』の性格上そうだろうと知っていてもおかしくはない。


 だが、これはまだ『スタートダッシュ』を踏んだだけに過ぎない。


 ここからの再構築のために、地球とリンクしている並行世界が存続できるのかは奈月ですら『予知者』としてもまだまだ日が浅い存在でしかないからだ。



『『サナ』を起こしてみる?』



 紗夜が奈月の考えを読んだかのように、タイミングよく提案してくれた。こちらが言う前に、正しい答えになるものをいくつか提案してくれるパートナー。本当に、15年以上の月日を離れていても、意気投合はすぐだなと藍葉と成樹のようになっているこの時間を大事にしようともう一度彼女にハグをした。



「そうだね。サナを基盤になら藍葉ちゃんの曲を流して、『展開』することも可能かもしれない」

『……サナは消えることになるかもだけど』

「消えない。俺らが『それ』なんだから」

『リーナたちは納得してくれるかな?』

「姿を見せても、俺たちは彼らには見えないからね」



 準備をすべく、地脈を頼りに『サナ』のところに向かえば。寄り添うようにして、リーナとクルスが昼寝をしているところだった。それだけ大事にしてくれた『仲間』を消滅させるのは申し訳ないが……この疑似世界とも言える並行世界を維持するには、仮の姿はもう必要ない。


 奈月が指を鳴らして曲を展開させれば、サナは砂のようになって崩れていった。

次回はまた明日〜

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