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「当て馬令息はすがらない」について

原作はマリウスが言っていた通り、なろうみたいなネット投稿サイトの小説です。感想でコメント頂いたように、「こんなヒロイン応援出来ない」とか「マリウスかわいそう」とか「ヒロイン側が悪いよね」などという意見で溢れてました。


実は、この原作を書いたのは、ヴィクトリアの前世の女性でした。彼女は自分を投影させて、主人公を作り上げたので、前世を思い出した後のヴィクトリアとほぼ同じ性格をしています。


原作では主人公のための世界でもあり、公爵家の権力もあり、マリウスへの暴行は痴話喧嘩の末の不幸な事故とされています。故に、ヴィクトリアに責任はないのです。


対して原作マリウスは、権力に弄ばれ、体だけでなく心も壊してしまい、家族や友人達も拒否して捻くれ、勉強もリハビリもせず落ちぶれ、グラント家に恨みを募らせヴィクトリアに付き纏い行為をします。それは、マリウスの状況を正しく知っていれば、周囲の反応も違ったのかもしれませんが、マリウス自身が周りの人間を拒否していたので、マリウスを擁護する者はおらず、最終的には第二王子や、その護衛騎士となる青年、第二王子の側近候補の青年に断罪されて、失意のまま学園を追放されます。


原作は第二王子とヴィクトリアの結婚式でラストを迎えます。


ヴィクトリアに王子達が本当に惚れたのか疑問に思う方も多いかと思われますが、前世を思い出したヴィクトリアの性格はユルフワ系ナチュラル自己中です。あくまで、ふんわりとした雰囲気で自然と自分本位な性格です。


こういう女性は段々と同性の友人から距離を置かれてしまいますが「理由はわからないけど、あたし、女の子から嫌われやすいの……」と被害者ムーブをかまし、一定数の男性は(あくまで一定数の男性です)「可愛いから妬まれてるんだな。俺が守らなきゃ!」というヒロイズムを爆発させ、恋に至ることもあります。ただ彼らも、本命のイケメン以外は使い捨てられ、最悪、マリウスのようにストーカー扱いされることになります。


とまあ、そんな感じの女性が自分を投影して作った小説なのです。


【人物について】

原作マリウス

完全なる被害者。

グラント家に使い潰され将来も真っ暗に。

実家の親には金でグラント家に売られたと思ってる。

呑気な弟がむかつく。

本来は侯爵家の後継として、優秀な少年だった。

しかし、その美貌をヴィクトリアに狙われて

悲劇に襲われる。

むしろ本当の意味で悲劇のヒロイン。

なろうさんの感想のコメントに

原作のマリウスにも救済を!という声があったので

考えたパターンは以下の二つだが②が濃厚。


①さらに闇落ちしたマリウスが他国に渡り、

才能を爆発させて大豪商になり、

経済制裁を食らわすパターン。

②行く当てがないので教会に身を寄せ、

奉仕活動してるうちに悟りを開いて

聖人となったマリウス。

世間はマリウスに障害がある理由を知るけど

皆「マリウス悪くないよね?」的な感じに。

マリウスが聖人になったことを知ったヴィクトリアは

「マリウスは反省したのね。

謝罪をする機会が欲しければ受け入れます」とか

言って世界中からひんしゅくを買うというパターン。


前世を思い出したマリウス

前世はブラック企業で働いた経験あり。

事故にあったら会社行かないで済むかなぁ

なんて思考になっていたこともあるせいか

全治12ケ月でも冷静になれた。

幸い前世では、ちゃんとブラック企業を辞めて

まともな会社に勤め、

足るを知るという人生を生きた。

大人の事情も理解してるので、

両親を恨んではいない。

真心には真心を返すタイプ。

かと言って、わざわざヴィクトリアに

忠告してやるほど親切ではない。

話の通じない人間の存在は前世で嫌というほど

知っているので、

わざわざウンコ踏みに行く趣味はない。

前世を思い出す前の、侯爵家と公爵家の教育の

おかげで10代前半だが、エリート教育はバッチリンコ。

前世の記憶と今世の教育の成果を上手く

ミックスさせた事業が当たりまくり。

成人する頃には

ヴィクトリアの発案の事業のせいで落ち目の

グラント家よりもヘンダーソン家の方が

力を持ち始めていた。

それ故に故郷の王家もヘンダーソン家を優先させて

ヴィクトリアを入院してさせた。


原作のヴィクトリア

前世を思い出す前は暴力も当たり前な

凶暴凶悪令嬢。

マリウスは好きだというより所有物のような扱い。

なので彼が自分の代わりに

13時間の教育虐待を受けていても

だから何?

それより、なんでワタクシと一緒なのに

つまらない顔して!

ワタクシを喜ばせないなんて浮気だわ!

自分が良い気分になれなければ浮気らしい。

グラント家で、何度かマリウスは頬を

引っ叩かれてます。

前世を思い出したあとは

暴力を振るわなくなっただけで

天使に進化したと言われてる。


前世を思い出したヴィクトリア

喬木まことの小説の中の

前世を思い出したヴィクトリアは原作の作者なので、

本気で自分が世界のヒロインだと思っている。

なので、余計厄介な女。

前世のヴィクトリアと性格は一緒。

一見、ほんわかした可愛らしい雰囲気。

でも自己中。

自然と自分勝手な行動をとる。

注意したりすると「ひどいっ!」て言ってくる。

現代日本では危険生物に指定したいと思う。

しかし、小説の中で、公爵家の人達は

ヴィクトリア様は天使ならなられた!

と称えられ、やっぱり自分は世界のヒロインと

確信する。

どうせならチートしちゃお!

その世界の常識を知らないので失敗続き。

伯爵家程度だったら、すでに潰れていた。

学園に入ったらマリウスの姿は見えないけど

どこかで悪さをしてるに違いないから

王子様達に助けてもーらおっ。

王子達からすると、少し性格は

おとなしくなったみたいだけど、

何かズレてるし、マリウスは学園にいないのに

付き纏われてるとか言ってる。

このこ変だぞと不審に思われている。


第二王子

マリウスが落ちぶれていたら

ヴィクトリアを信用してたくらいには

脇が甘い。

表面的なことを信じがちな青年なので

マリウスが国外にいたおかげで

ヴィクトリアに騙されないですんだ。

ラッキー・プリンス。

しっかり者の嫁をもらってシャキッと

生きていってくれ。


護衛騎士を目指している青年

上の言う事はなんでも従っちゃうタイプ

第二王子が騙されてたら

深く考えないでヴィクトリアに味方してた。

でも今は王子はヴィクトリアが好きじゃない

みたいだから、俺も好きにならないぞ。


側近候補の伯爵令息

三人の中ではこの人が1番まとも。

彼がマリウスが隣国に留学していることや

ヴィクトリアとマリウスが婚約していた

当時の事を調べてきた。

マリウスの伯母や友人達からの話も聞いて

ヴィクトリアがおかしい事がわかった。

第二王子と護衛騎士にも共有している。

こんな女に騙されたら大変。


グラント公爵

ヴィクトリアの父。

偉いから偉い。

なんてたって、公爵家だぞ!

権力者は使うためにある。

公爵家よりも下位の者は使い捨ててもよし。

我々にはその権利がある。

何故なら、公爵家だから。

差別主義が酷い。

傲慢である自覚はあるけど、

公爵家なので、傲慢さは当然と思っていた。

ヴィクトリアは馬鹿だが、可愛い。

何故なら選ばれし己の娘だから。

馬鹿でも良い、何故なら、選ばれし己の娘だから。

しつこいけど、2回言う。

使える婿を取れば問題ないと思ってたら

娘がボコボコにしてしまった。

まあ、代わりはすぐに見つかるだろう。

最近娘がお淑やかになったせいか

第二王子が夢中らしい。

流石に王家の人間を婿にしたら酷使出来ないが

優秀な側近を連れてくるだろうから良いか。

ヴィクトリアの事業の失敗も王家からの持参金で

取り返せるだろう。

え、第二王子は別の令嬢と婚約した?

解消させろ。何?そんな権限ない?

公爵家だぞ!と怒ってたら、

娘が狂人になってると言われる。

そんな訳ない。公爵家だぞ!

親父立ち会いの元、ヴィクトリアから

聞き取り調査をしたら、娘は真剣な面持ちで

「実はこの世界は私が書いた小説なの。私が幸せにならないと滅びるのよ」などと言い出した。

娘は馬鹿じゃなくて狂ってた。

さすがに公爵家でもどうにもならない。

親戚のなかでも落ち目の公爵家の跡を

継ぎたい者はいない。

無礼な!公爵家だぞ!

ヴィクトリアは第二王子に危害を加えそうな

発言もしていたので、爵位も領地も取り上げられた。

妻は実家にかえった。

公爵は小さな家でボーッと暮らす日々。

その権力は人から与えられたものだと

最後まで気付かない。

公爵家だぞ!


ヘンダーソン侯爵

マリウスのパパ

一見無愛想で、冷たそうに見えるけど

家族と臣下と領民を大切に思ってる。

跡取りとして優秀に育ってるマリウスを

よこせと言われて、実はかなり抵抗してた。

最終的に優秀なマリウスがグラント家を

盛り立ててゆくならば、

息子にとっても良い選択かもしれないと

折れる。

折れたら、息子の骨がバキバキになって

返品されてきた。激おこ。

挙句に息子は自分で慰謝料を払うとか

迷惑をかけて申し訳ないとか言ってくる。

お前は加害者ではないのだぞ?

ウチの息子に何してくれてんじゃ、ボケ!

グラント家から慰謝料をたんまり

むしりとる。

公爵は抵抗したけど、

裁判になったらグラント家の教育虐待や

マリウスが浮気しているなどという名誉毀損

何よりヴィクトリアの馬鹿が世間にばれる。

公爵は娘が馬鹿なのはオッケーだけど

世間に娘が馬鹿だと思われるのは嫌。

何故なら公爵家だから。

そんな感じでマリウスが一生困らないだけの

慰謝料を取ってきた。

そもそも公爵自身も、公爵という肩書きだけの男。

本気で家族と領民を守ってきた

マリウスのパパに敵うわけない。


クリス

マリウスの弟

お兄ちゃん大好き

マリウスがグラント家から

帰って来ないので寂しいなと

思ってたら、大怪我をして帰ってきた。

とても心配。

お見舞いに行ったら喜んでくれたよ!

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映画やアニメの設定資料や絵コンテの端っことか裏側にウッカリ書いた&描いた設定を見れたらいいな……と思っている、設定好きな私。 作者様の優しさのお陰で、ご飯が美味しく頂けました♪ (↑ 運良く見れた某…
「当て馬令息はすがらない」の設定、裏話ありがとうございます! ようやくヴィクトリアの言動に納得いきました…マリウスの出てくる小説を書いた原作者、という立場だったから「私は主人公だから幸せにならないと世…
※先に謝罪しておきます。色々な意味でごめんなさいorz 排泄物と排泄元が奇跡のフュージョン! ...う~ん、この。 干乾びたウ○コの中からホカホカの放りたてウ○コが出てきた感ありますねぇ... も…
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