婚約者の親友とデキ婚したら、うだつの上がらない人生が待っていた
家同士の婚約なら、そこまで酷いザマアにはならないかなと思い。少しづつザマアされていく男を書きました。ザマアというか自業自得ですかね。
ちなみにキーレル目線だと、なろうで良くある、婚約者の浮気で縁談がなかくなったけど、もっとレベルの高い令息にプロポーズされちゃった!みたいなド定番な話し。
ヴァカオス・デ・グォメン 伯爵令息
馬鹿押忍。
父親似。
浮気してデキ婚。
伯爵家からは籍を抜かれていて、
姓を名乗る事は許されてる。
なので、現在は騎士爵のみ。
女性、年下、階級が下ならば無条件で自分よりも
格下だと思ってる男。
キーレルの話や、弟の注意なんか聞いちゃいねぇ。
そんな訳で、キーレルの極太な人脈や
家の経済状況など分かってなかった。
ただし顔は良いのでネトリーに目を付けられた。
従順そうで顔と体がタイプのネトリーの方が
キーレルより良いと思って乗り合えた。
キーレル・ト・コウァイン 伯爵令嬢
作中のヴァカオスの上官が推測してた通り
ヴァカオスは勝手に自滅するだろうなぁと思っていた。
それから、実はヴァカオスを気に入っていた
老害騎士が中々騎士団を辞めなくて、
王太子が困ってると
マブダチの王太子妃から相談されてた。
ヴァカオスは、いつか絶対に自分に
絡んでくるから不敬で処罰するついでに
責任取らせて老害もポイすれば良いと
王太子妃に話す。その通りになったね!
結婚した公子はキーレルの性格も含めて好きらしい。
キーレル本人は夫を物好きな人だなぁと思ってる。
ネトリー 男爵令嬢
容姿はとても良い。
呼吸をするように嘘をつくタイプで
いつしか嘘を本当だと思い込む人。つまり地雷女。
なので周囲のご令嬢達は元々距離を置いていた。
関わると面倒ごとに巻き込まれる。
もちろんキーレルとは親友じゃない。
ヴァカオス様素敵!仲良くなりたい!
婚約者がいるの!?
なら婚約者と親友って事にすれば仲良くなれるよね!
ヴァカオスの父
領地経営の能力は低いのにプライド高い人。
周りが察して良きように動けばいいとか思ってる。
けど、長男は察するという能力はなかった。
無茶な投資はやめて下さいと妻に言われたけど
やっちゃった。
男には勝負に出なければならぬ時がある。
とか、カッコつけてたけど、失敗しちゃった。
次男に権限を奪われる。
もう、呼吸だけしていて下さい。byマジメス
マジメス 弟
母親似。
兄と父のせいで苦労するけど、
コツコツ領地を立て直していく。
キーレルには申し訳ない事をしたと
個人的にも誠心誠意謝罪。
キーレルはマジメスの誠実な人柄を知っていて嫌ってはいなかった
なのでグォメン家の建て直しを邪魔する事はなかった。
幸い苦労を共にしてくれる良い伴侶と縁があり
子宝にも恵まれ、子供達が成人する頃には
領地も落ち着いてきた。
ただし、未だに父と兄の事は反面教師として
子供達に話している。
大変だったけど幸せな人生。
マジメンヌ 母
楚々とした良き母であったが、
長男の子育てに関して成功した部分は
自己肯定感を育んだ事のみ。
母親の言う事は全く聞いていない。
どうして長男は【俺は常に正しい】と
思うようになってしまったのか。
子育てって、どうにもならない事あるよねと
作者は思う。
次男はまともに育ってる事が救い。
ヴァカオスの一件で寝込むほど自分を責めたが
その後は次男と一緒に領地建て直しに奔走する。
マートモート ネトリーの兄
ネトリーの家で唯一、今回の事件が
めちゃくちゃヤバい事をしたと言うことが
分かってる人。
昔からネトリーを甘やかす両親に怒っていたし、
罪悪感のない妹と危機感のない両親にブチギレ。
両親、妹を見限り、妻と子供を連れて国外脱出。
守るべきは妻と子供だけ!もう知らん!
キーレルからしたら、大した額ではないが
個人資産からお詫び金を渡していた。
妻の実家で商売を手伝い、商いを拡大していく。
ネトリーの両親
年をとってから生まれたネトリーが
可愛くて仕方ない。
甘やかしまくって嘘つきモンスターに仕上げた。
長男と嫁と初孫出て行ったけど
ネトリーとネトリーの子供いるからいっか。
高位貴族の子息が婿に来てくれたから安泰だろう。
高位貴族は皆すごいとか思ってる。
キーレルの家から慰謝料云々の話もないので
長男があんなに怒ってる理由がサッパリ理解出来ない。
しかし、実際はヴァカオスと同じ理由で、
放っておかれてるだけ。
案の定、取引先の貴族から距離を置かれつつあり
仕事の出来る長男が出て行ったせいで
さっそく商売が上手くいかなくなってきた。やばば。
ローガイン卿
響きはカッコいい名前かもしれないとか
作者は思ってる。
セクハラ、パワハラ、アルハラ、
あらゆるハラスメント常習犯。
パワータイプな騎士。
戦時は割と活躍してたので出世していた。
一世代前の馬鹿押忍。
ヴァカオスの不祥事の責任を取らされて退官。
でも、すぐに自分が必要になって
呼び戻されるとか思ってるが、すぐに忘れ去られた。
【その後の話】
ヴァカオスは減給の上、国境砦に配属になる。
当然、下っ端としてなので、給金も低いし、福利厚生も悪い。
しかし、ネトリーと子供も着いてきた。
おまけに何故かネトリーの父と母も着いてきた。
娘と孫が心配だからとか言ってるけど
実際は商売が上手くいかず、
畳まざるを得ない状況で
婿殿に養ってもらえば良いじゃん!という訳。
けど、思ったより良い生活出来ないなぁ。
ヴァカオスは義両親が同居するなら
使用人を雇う必要ないかと思って了承。
ネトリーの両親、じいやとばあや状態。
でも、ネトリーは親依存が強いので
パパとママが自分の世話をしてくれるのが当然。
早く王都に戻ってキラキラした暮らしがしたいわぁ、
とか思ってるだけ。
愉快なグダグダファミリーの出来上がり。
家族全員が満足する生活は生涯訪れない。
ただし、子供は伯父(ネトリーの兄)に似たのか
しっかり者。
さっさと両親ジジババがいる家を出て独り立ち。




