転生したのにテンプレが始まらないー溺愛して良いんですよ?ー
溺愛ポジションになりそうだけど、
そうはならなかった話し。
セイビス・チャントス 28歳
ロックフォード公爵家に仕える一族の青年。
18歳でレクサンドラの執事に
抜擢されるくらいには優秀。
あと、若い柔軟性と体力を見込まれていた。
執事なりたての頃は、レクサンドラに
誘拐を許してしまったり、
侍従見習いにしようと思った少年を女装させるなどの
暴挙を許してしまったが
その後は、レクサンドラの他害や
ロックフォード家の評判を下げるような事を
未然に防いでいた。
ただ完全にレクサンドラを閉じ込めると
貴族社会から怪しまれるので、
多少は他の貴族のいる場に出席せざるを得ず
そんな時に限ってレクサンドラの妄想が炸裂するので
レクサンドラはイタイ令嬢という評判はあった。
実は異世界転生者には興味を持っており
文献をよく読んでいる。
ただ、レクサンドラは「ヒロイン」というワードではなく
自分の事を「愛されお嬢様」と言っていため
気が付けなかった。マジで悔しい。
あと、作中、明確に書かれていないが
嫁はジョセフィン。愛妻家。子煩悩。
レクサンドラ 18歳
前世も、まあまあイタくて
空気読めない自己中な性格だったため友人は少なかった。
人生の後半までグズでノロマな亀な私なのに
イケメンに愛されちゃう妄想を続けていた。
死因は不明。
転生した事により、
絶対的愛されてヒロインだと勘違い。
幼い頃から自分なりに
愛されたり、一目置かれたり、尊敬されるような
フラグを立ててきたつもりだったが全て的外れ。
イケメン好き。
ドゥ・イナクァへ移住後もイケメン探しに奔走するが
住民は不細工メイクを施しているため
お眼鏡にかなう男は現れず、
こうなったら、おねショタよ!と言いだしたが
美少年が現れるはずもない。
ジョセフィン 22歳
レクサンドラ付きの侍女の一人。
セイビスの嫁、妊娠中。
レクサンドラは突然暴走するので
抑えるために沢山の侍女がいる。
一見、地味な見た目だが、
シゴデキで良き上司なセイビスに
子供の頃から憧れていた。
レクサンドラに関しては
もはやロックフォードのお嬢様という認識はない。
ジョセフ 22歳
レクサンドラは幼いがヤバいと聞いていたが
想像をはるかに超えていた。
憧れのロックフォードに仕える事になったのに……
でも、セイビスの口利きでロックフォード騎士団の
見習いになれた!
本当は体を動かす方が好きなので騎士の方が
性に合ったらしい。
公爵夫婦
レクサンドラに関しては
馬鹿と天才は紙一重という認識があったが
娘は馬鹿の方だった。
しかも、ヤバいタイプの異世界転生者だった。
ただ、処分する程ではないとのことなので
せめて生かしてあげたい。
ただし、親心子知らず。
レクサンドラの兄 若様
自分がレクサンドラを愛していると言い出すまでは
見限っていなかったが、
「血が繋がっていたとしても、お兄様のアタシへの愛は止まらないわ!」という
台詞を聞いて、生理的に無理になる。
ただ、両親の願いがあるため、
レクサンドラを生かしておいてる。
レクサンドラの他の側仕え達
レクサンドラがセイビスの顔に興奮している時、
「頭かち割った相手に、
よく“アタシの事を好きなんでしょ”なんて言えたな」と、ドン引きしていた。
何度ドン引きしていても
レクサンドラの奇行には慣れない。
けど、表には出さず、キッチリ仕事する
プロフェッショナル集団。




