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出会いの編
1.スタート
───まさか、この世界がアニメのようなファンタジーな世界になっているとは思いもしなかった。
「ふぅ、これで全部かな?」
バイト代で買ったスクールバッグに、学校で使う道具を入れる。
祖母が亡くなって翌年、私は田舎から都会へと移住し楽しい高校生活が始まろうとしていた。
今日は入学式。
「新しい友達、できたら良いなぁ。あっもしかしたら好きな人ができるかもっ!」
スクールバッグを持ち、制服のスカートをなびかせスキップしながら私はそう言うとアパートから出た。