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何があった。  作者: カルイススキ
1/2

オワリ。

勢いで書きました。ごめんなさい、感想は大丈夫です。

 そこは全てのなにかがあった後だった。


 温かい光に包まれ主人公・オワリが立ち上がる。


 オワリの前にはサビれた一本の剣が刺さっていた。

 お祈りを済ませ、何か関係性があった彼に別れを告げる。


「もう、ここに来るのは最後にするよ。今までありがとう。

 俺はもう大丈夫だ。

 お前のお蔭で、俺は―――…」


 亡き彼に別れを告げて、崖から去った。



 なにかが終わった。


 町では、主人公・オワリを待っていた。

 賑わう町、人々が浮かれ、希望に満ち溢れていた。

 喜びの声が上がる中、オワリが凱旋する。


 最初にオワリのそばに駆け付けたのは、灰色の髪から突き出したアンテナが生えた少年だった。


「オワリさん!遅いじゃないですか!!いつまであそこにいたんです。

 アイツは死んだんですよ…あの時まさかあんなことをするなんて思いもしませんでしたが…僕は、忘れません。」


 悔しそうに少年が震える。


「アンテ…」


 少年・アンテを気づかうように、オワリがアンテの頭をなでた。


 バシッ!


「触んなっ!!」


「………」


 タッ


「オワリ!遅いじゃないかっ!まっていたんだぞ!お前のなにかを祝う準備はもうできている。

 みんなが首を長くして、お前を待っているぞ!

 さあ、早く行こう。どこかに!」


「チュウケンさん」


 現れた男に促され、どこかに行くオワリ。




 賑わう酒場。

 酒場では多くの人々が集まっていた。


「お!やっと主役のお出ましか!」


「あの時は助かったよ!オワリありがとな!!」


「お前がいなきゃこの子は産まれてなかった!ありがとう!!」


 多くの者達の歓声があがる。


 ガタッと酒を注いでいた女が駆け出す。


「オワリ!遅いじゃないか―――ちゃんと別れは言えたのかい?」


 心配そうにオワリに近づいて来たのは、この酒場を切り盛りする女主人・オンナ


「オンナさん…はい。上手く伝えられたかわかりませんが、なんとか…はは、なんていうか、俺ダメですね」


 オワリの言葉にオンナが、涙ぐむ…


「そうかい。そうかい、よくがんばったね、あんなことや、こんなことあって…よく頑張ったよ」


 オンナのしんみりした言葉に、酒場に入る誰もがしんみりとなった。


 あんなことや…こんなこと…あ~~ったでしょう~~…


 誰かが口ずさむ。


「オンナさん、心配しないで下さい、俺はもう吹っ切れました。

 もう、過去は振り返らない、前だけを向いて行きます。」


 オワリの心強い言葉にオンナがまあ…とほほ笑んだ。


「さすが―――……」


 その時だった。

 突然轟音とともに、酒場の屋根が吹っ飛んだ。

 二階建てだと思っていた酒場は一階建てだった。

 最近新しく改装したばかりのないかも吹っ飛ばされ壊れた。


 近くにいたオンナを庇い、放漫な胸の柔らかさに驚きつつも、衝撃を回避るオワリ。


 誰かが空から下り立った。


「はっはははは!貴様!私を忘れおって―――寂しかったぞ!!オワリ!」


「君は!」


 あの日、何かがあって、あんな展開があったり、あんな関係になったりした少女だった。

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