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鎧の魔物奮闘記  作者: 晴れ甲羅
第一章 転生編
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第八十八話〜血戦の刻Part1〜

投下です!


***


輝夜に乗って集合地点へと向っているが、だんだんと冒険者の姿も増えて来たようだ。

多くは馬車に乗って移動しているが、中には自分の馬や魔物に乗っている人も居た。

転生者とみられるパーティーも一組だが見掛けた。

リーダーらしき青年が黒髪な上、そのパーティーだけ緊張感が全く違った。


活躍してくれると嬉しいのだがな。

みたところユウゴより弱そうだったからな、どれくらい活躍してくれるのだろうか。


シーニャさんから聞いた話によるとシュンヤはクラス転移したメンバーと一緒に戦うそうだ。

まあそれが一番だろう、仲間がいるというのはそれだけで心強い、それにクラスメイトなら連携も上手く取れるだろう。


そして一人面白い装備の冒険者がいた。

オスマンのような格好をして、投石器らしきものを持っていた。

投石って意外と強いらしいからな、生身に当たれば貫通、鎧に当たっても衝撃で内臓にダメージが入るからな。

まあシージアの受け売りだがな。


「そろそろ到着します」


お、到着か。

そういえば全く関係ないが、シーニャさんとシージアって名前も喋り方も似てるよな。

いや、シージアの方がちょっとラフかな?

ラフといえば……


(なあシージア、ちょっとラフな喋り方してみてくれよ)


『ラフというのは……私のアイデンティとも言えるこの喋り方をやめろと⁉︎ そうおっしゃるのですか⁉︎』


(い、いや、そんな大事なら別に良いんだぞ⁉︎)


『いや、確かにこの喋り方では距離を感じてしまってもおかしくありませんね! そうですね!』


なんかシージアのテンションがおかしいぞ。

ぶつぶつ独り言を呟きまくっている。


(べ、別に)


『やります! お題を何か決めて下さい!』


(じゃあ……この戦いへの意気込みをどうぞ)


『うおっほん。……あー、あー……アタシ、この戦いでちゃんとサポートできるように頑張るから信頼してくれちゃって良いよん! 安心して背中は任せてね!』


「んぐふっ」


「アキトさん?」


「い、いや、なんでもないです」


危ない危ない、思わず吹き出してしまったじゃないか。

意外というかなんというか……


(なんでそんなギャルみたいな口調なんだよ、思わず吹き出しちゃったじゃないか)


『失礼な事言わんといて下さい! ウチだってちゃんとやろうとしとるんですよ!』


「んぐふっ」


「アキトさん? 本当に大丈夫ですか?」


「はい、問題ないです、ノープロブレムですはい」


(いやめっちゃちゃんと関西弁じゃないか、凄い上手いな)


これでも昔は大阪に住んでいたのだ。

エセ関西弁かどうかはわかるが、ちゃんと関西弁で思わず吹き出してしまった。


『じゃあどうしたら良いんですか!批判するなら対案を寄越すんですよ!』


(えーと、じゃあ……ごく普通なゴミ出しを忘れた主婦)


『もう私ったらうっかりさんなのよ〜、朝のゴミ出し忘れっちゃってね〜、もうほんとゴミ箱がパンパンなのよ〜……これで満足ですか? ちょっと私も恥ずかしくなって来たのでもうこれくらいで勘弁してください』


(うん、そんな可愛らしい喋り方ができるとは思ってなかったよ)


『…………』


(怒った? シージアちゃん怒っちゃった?)


『うるさいですねもう! サポートしてあげませんよ!』


(悪かったって、ほら機嫌直してくれよ)


『仕方ないですね……ていうかなんかこの感じチョロインみたいで嫌なんですけど』


(ははは、確かにそうだな)


うん、やっぱりこういう会話が一番楽しいな。

ずっとこういうアホらしい会話を続けたいものだ。


「到着しました、受付番号を教えて下さい、受付を済ませて来ますので」


「えーと……」


『G826ですよ』


「G826です」


「わかりました」


(ありがとな、シージア)


『ホント感謝して下さいよ? 』


(ああ、ありがとな、シージア)


***


「お待たせしました、私たちが配属されるのは最前線のようですね」


「良いですね」


「そうですか?」


「他の味方と接敵まで時間があるから爆発系の遠距離武器を長く使えるでしょう?」


当たり前だがグレランは爆発するからな。

味方を巻き込まないようにするためにも最前線配置は嬉しい。


「会敵予想時刻はお昼過ぎだそうです。早めにお昼を済ませてしまいましょう、確か炊き出しはもう始まっているはずですからね」


「あ、マーサさんからお弁当を貰っているのでそれを食べませんか?」


「いいですね、そうしましょうか」


輝夜に乗って移動しながらマーサさんの作ってくれたお弁当を開ける。

中身はサンドイッチだった、しっかりした食感のパンに分厚い肉と玉ねぎが挟んであってボリューム抜群だった。

アンナちゃんからの手紙にはただ一言、“お兄ちゃん、頑張って!”とだけ書いてあった。

それだけで十分だ。


前線に到着すると軍の全容が見えてきた。

冒険者の部隊はどうやら中心に分厚く配置されているようだ。

両翼は正規軍が整列して固めている。


シーニャさんの説明によると自軍は正規軍二万五千に冒険者等の傭兵部隊が三千の計二万八千だそうだ。

もし回り込まれたらどうするのだと質問すると、魔物を誘き寄せる誘引剤入りの餌を一キロほど先に撒いたようだ。

それによって魔物を一転に集め、突撃からの包囲殲滅するらしい。


もし誘引剤の効きが甘く、上手く集まら無かった場合は、弓兵と魔法部隊の援護の元、突撃を受け止め、左右から騎兵部隊が突き崩すらしい。


かなり雑な戦術ではあるが、相手が一定以下の知能しか持たない魔物には十分通用する戦術だそうだ。


そうして異常な緊張感の中待つこと数時間、魔物の軍勢がその姿を表した。


いかがだったでしょう?

ついに血戦です!

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、サブタイトルは地球防衛軍5のミッションから取っております!

まだまだ更新する予定です!

感想や評価、ブクマをいただけると嬉しいです!

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