七十二話幕間〜シージアの胸の内〜
投下です!
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彰人さんの様子がおかしい。
突然自分の変化が怖い、と言い出したっきり喋らない。
正直私には理解できない感情だ。
彰人さんもまだ十六歳、人間で言うところの思春期真っ只中だ。
だからと言ってあそこまで急におかしくなるものだろうか?
流石にあれは危うい、何かきっかけがあると見て良いだろう。
ではそれはなんなのか、あの瞬間に何があったと言うのか。
たった数秒、数秒の間に彰人さんの心に何があったのだろう。
いくら私でもあの瞬間に起こった彼の心境の変化を知ることはできない。
本人に尋ねるしかない、だがその本人がああではそれも叶わないだろう。
一年近く傍に居たのに話してくれない、本当に歯痒い。
(歯痒い、ですか……)
私も変わってしまったようだ。最初は彼に親愛や愛情の類を感じる事など無かったと言うのに。
そう、最初はただの協力者程度の認識だった、それ以上の感情を抱くなど考えてもいなかった。
最初にそのような感情を抱いたのは何時だったか……
いつの間にか彼と会話していると落ち着いている自分が居た。
いや、落ち着いているという表現はおかしい、なんと表現したら良いのだろうか、
自然と笑みが溢れてくるような、そんな気持ちだ。
これは恋と呼ぶものなのか? 知識では存在していても、いざ自分がそれを体験するとなると全く持ってわからない。
だが私は一連の心の変化、それ心地良いものだと捉えている。
この差は一体なんなのだろう。
私にはどうしてもわからない……
初の主人公以外の目線となりましたが如何だったでしょうか?
シージアの感情は恋なのでしょうか? 愛なのでしょうか?
一体なんなのでしょうか⁉︎
私も気になります!
次回投稿予定日は明日とさせていただきます!




