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鎧の魔物奮闘記  作者: 晴れ甲羅
第一章 転生編
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第五話〜金属を探せ!〜

投稿が遅くなり本当に申し訳ありません……


「なあシージア、探すとは言ったものの一体どこを探せば良いんだ?」


こんな広い森の中を虱潰しに探すとなると非効率的だからな。

細かく区切って探さなければ。


『うーんそうですね、まずはこの山小屋の中を探してみましょうか。人が生活していたのなら鍋やら何やらが残っている可能性が高いですからね』


山小屋の中か……確かに森の中を探すよりかは金属類のものが見つかりやすそうだな。


「じゃあ探するか」


この山小屋にはまだ入っていない部屋がたくさんあるからな。

恐らく何か見つかるはずだ。


「よし、じゃあ先ずは玄関から見て正面の部屋に入るとするか」


『そうですね、体当たり的に探すしかないですからね。最優先は台所を探す事ですね』


「そうだな、台所なら鍋やらフライパンやら釜やらあるだろうからな」


武器になる包丁があれば嬉しいんだけどな


『ですね』


そういえばトイレとかってあるのかな?

もし無かったら穴を掘ってそこに用を足すみたいな事になるんじゃ……


「なぁトイレってどんなのかな……?現代っ子の俺には壺とかはキツいぞ……」


ていうか壺さえあるかもわからないからな。

最悪地面に穴を掘って用を足すしか無いだろう。


『ああ、言うのを忘れてましたが一部の魔物は排泄を必要としない、若しくは殆ど必要にしないんですよ。で、貴方もその系統の魔物だと言うわけです』



「おお、一気に問題が解決したな」


『まぁ、もちろん老廃物とかは出ますがそれもごく僅かなので気にならないレベルの話ですね。そういうわけですので別にそこら辺は特に心配しないで下さい』



『あ、後補足ですが食べた相手から得た鉄などの金属で生命活動に使って、余ったものは鎧にちょっとずつ還元していきますよ』


へー、確かに血液にも鉄とか銅とかの金属は含まれてるわけだしな。

中々効率的な仕組みになってるんだな。


「なら鉄分の多い生き物を食べれば良いんじゃ無いか?」


『そんなに鉄分を含んでいる生物なんてなかなか居ませんよ……』


「まぁ、そうだよなぁ」


『そんな無駄口を叩いて無いで早く金属製の物を探して下さい』


「わかってるよ。お、あの部屋なんか台所っぽくないか?」


根拠は……無い、だが!

俺の勘があそこは台所だと告げているのだ!


『まぁとりあえず入ってみましょうか』


「あ、ドアノブが外れて落ちてる」


ということは……


「第一金属発見したぞー!でも、何の金属かは分からないな」


『おお、ちょっと見せてください』


「見せるって言われてもシージアがどこにいるかわからないんだが……」


なんか声だけ聞こえてる状態だからな……


『私は後ろにいますよ、ですがいわゆる霊体の様なものですのでそのままでは見えなくて当然ですよ』


シージアは霊体だったのか……

なんか回復魔法で消えちゃいそうだな。


「よし、じゃあこのドアノブが何の金属か見てくれ」



『ふむふむ、これは…恐らく鉄ですね。銅を使う事が多いので銅製だと思ったんですが嬉しい誤算でしたね』


「それは確かに良かった。でも何で鉄だってわかるんだ?」


『これは錆びているでしょう?銅は鉄に比べて錆びにくいんですよ」


「へー、ちゃんと覚えとかないとな」


何かGo○gleみたいで役立つな


『何か今、微妙に失礼な事を考えませんでしたか?』


「いや、考えて無いですはい」


勘良すぎじゃないですか、シージアさん……⁉︎


『それはいいとしてこの扉の中に早く入りましょう』



「そうだな、でもどうやって開けようか……」


ここはナチュラルに手で押し開けるか?

それとも体当たりか?

それともワイルドに蹴破る?


「よし、じゃあ蹴破ろう」


『それ普通に開きますよ?』


うそん。

手間が省けて良いことのはずなのだがなぜだか少し寂しいような……


「はい、ありがとうございます……」


ギィィィ


何の部屋かな……?


「おお、台所じゃ無いか!一発目で当たりとは中々運がいいな」


『おお、本当に運が良いですね!』


「よし、早速金属を探そう!」


バンバン見つけてやるぞ!


そう意気込んで探すこと三十分


「見つからない……なんでだ……」


『それは私にも分かりません……出ていく時に一緒に持って出ていったのでしょうか……』



「そうだな……じゃあまだ開けてない部屋の方に行こうか」


もしかしたらこれ以上の掘り出し物があるかもしれないしな。


『そうですね、もし地下室とかあったら何かありそうですね。勝手なイメージかもしれませんが』


「よし、なら地下室を探そう」


やっぱり地下室って言ったらなんか秘密の何かがありそうなイメージだよな。

しかもこんなに山奥にある山小屋ということは何かしらの物資もあるあろうしな。

まあ台所の様子を見るにその物資が持ち去られていると言うことも十分に考えられるがな。


『そうですね、でも地下室って隠されてそうじゃないですか?』


「うーん、そうかも知れないな。でも一回探してみよう」


等と言いながら隣の部屋の扉を開けるとそこは寝室で……


「あ、なんかそれっぽい扉がある」


床に手で引き上げるような扉が付いている。

一発目から引き当てるとは幸先が良い。


『ええ……マジですか』


「まぁとりあえず入ってみるか」


入らないことには何も始まらないからな。


「でも、明かりが無いな……」


蝋燭でもどこかに無いかな?


『ああ、それなら大丈夫ですよ。貴方、魔物なっているので夜目が効きますよ』


「え、ちょっと魔物の身体、便利過ぎじゃ無い?どっかの国が魔物側の勢力と戦争してるって言ってなかっか?それならどう考えても人間側が負けそうじゃ無いか?」


『いや、人間側には道具があるから戦えてるんですよ。特に銃の存在は大きいですね。』


「え?この世界って銃があるのか?」


『あります、ですが安定した生産、供給ができる国は二つしかありません。一つはその戦争をしている国、フォルツ共和国ですね。あと一つはフォクシブル魔法皇国です。まあこの辺についてはおいおい説明したいと思います。ですが今は地下室です』


「わかった、今は地下室に集中するか……じゃあ扉を開けるぞ」


ギィィィィ


『中々軋みますね。こういう扉ってホラー映画に出てきそうですよね』


「そんな怖い事言わないでくれよ……」


前の世界でもホラー映画は得意じゃなかったんだよなぁ。

でもなぜかゾンビ映画は大丈夫だったな……


『では入りましょうか』



「そうだな」


***



「ジメジメしているかと思ったが案外快適な環境だな」


なぜか風の流れもあるし室温もちょうどいい。


「魔法でも使われているのかな?」


『これは…魔法が使われていますね。しかも中々凝ってますね…湿度まで調節されてますよ。この地下室は何かの保管庫だったんですかね?』



「お、それは期待が持てるな!」


などと喋りながら歩いていると左右に扉が現れた。

これは一体どっちから入ればいいんだ……

ここはやっぱり右か?いや、左でもいいかもしれない……

うーん、迷うな……


『なんか悩んでそうだから言いますが別にどっちでもいいと思いますよ?』


「はい、じゃあ右から入ります」


ギィィィ


さぁ何があるのか⁉︎


「何もない……」


『本当に何も無いですね……』


「よし、帰るか!」


もうどうせ何も無いに決まってる……


『ちょっと!一応ですが左の部屋も見ていきましょうよ!』


「え〜、どうせ何も無いって……」


『そう言わずに一応見てみましょうよ!』


「分かったよ、そこまで言うなら……」


ギィィィィ


「ほら、あんな石ころしか━━━━━━」


『あ、あれはタングステンですよ!』


え?あんな石ころがタングステン?

まあ、金属は精錬されてないとパッと見ただけじゃ石ころに見えるよな……


『しかもただのタングステンじゃありません! 魔力と結合したタングステンですよ!』


シージアの反応を見るに、どうやらすごい物を見つけたようだ。


どうでしたでしょうか?

次回は鎧が強くなりますよ~!

後、世界情勢も説明していきます。

誤字や脱字、この表現おかしいんじゃない?等有れば報告お願いいたします!

感想や評価でモチベが大幅に上がります!

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[良い点] さくさくとコミカルに進んでいく主人公とシージアさんの掛け合いは見ていて明るくなりました! [気になる点] 読みやすく、特に気になる点をないです。しいていうなら蔓延るって漢字が読めなかった…
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